講師紹介 鈴木貴規
- 鈴木貴規
- ニューヨーク大学歯学部歯周インプラント科臨床准教授
- プロフィールページ
ニューヨーク大学歯学部歯周インプラント科臨床准教授、ヨーロッパインプラント学会 EAアンバサダーの立場として鈴木貴規先生にインプラントの基礎について解説いただいた動画です。
●インプラント治療を行っている先生
●これからインプラント治療を実施される先生
●リスクを最小限に抑えたインプラント治療を実施したい先生
鈴木先生にはインプラントの埋入からプランニングについてこれまでお話しいただきました。
今回は3回目のインプラントに関する外科的処置について、基礎編の3を公演していただきます。
この動画でわかることは、実際にインプラント治療を受ける前に、基本的に注意するべきこと、留意すべき点について解説していますのでぜひご視聴ください。
こちらの動画が初めての方のために、ご紹介いたします。
より良い歯科医療、そして患者様の笑顔のために。
TAKA株式会社代表を務める鈴木貴規先生。
ニューヨーク大学歯学部歯周インプラント科で、日本人として初めて教授職に就くこととなりました。
現在は世界各国の歯科医師を教育しています。
今求められている歯科臨床研究を行い、世界中で講演を行い、歯科医師と歯科技工士との連携は、より良い歯科医療のために不可欠だと鈴木先生は仰います。
「患者様のお口の中に入れる歯科技工物は、品質や安全性、信頼性に優れていて当たり前です」とのことでした。
参考元:TAKA株式会社
一般的にインプラント治療で欠かせないメスですが、正確にはブレードと称します。
メスという表記はオランダ語が語源です。
多くの場合は15cのサイズのブレードを使って外科的対応をする方が多いでしょう。
ブレードを使い、歯肉切開と歯根切開をしてやらなくてはならないことは、骨膜をきちんと切ったかどうかということです。
その際にこのブレードを使って確認します。切開を行った後必ず行う処置です。
骨膜剥離子を使って、ブレードの先端が歯骨、歯根膜といった繊維を完全に切断しているかどうか確認するために使います。
骨膜剥離子には3種類あり、鈴木先生は主にストレートタイプを使うことが一般的とのこと。
理由は力の入れ方や力量の加減がしやすい点にあるそうです。
骨膜剥離子を使う際は、骨の上に当たった時点で回転をさせます。そして、骨膜が骨から剥がれるというパターンです。
動画内のスライドを参考にしてほしいのですが、9切開する歯根の端の部分はブレードで完全剥離させる必要があります。
そうしない場合、骨膜剥離子を使っても、骨膜を剥離できなかったり、軟組織にダメージを与えてしまったりすることになるのです。
歯肉のような軟組織は、引っ張ると千切れてしまいます。
歯肉は骨膜に比べて弱い組織なので、歯肉だけ引っ張るとちぎれてしまうことがリスクとして十分に考えられます。
剥離がきちんとできていない場合、先ほど前述した通り、歯肉が千切れてしまいます。
この状態になってしまうと治りづらく、縫合は難しくなります。
スライドを確認していただくと分かるのですが、剥離をした時、4箇所の矢印の点は切開の端です。
この4箇所には無駄に力がかかりやすくなるため、リスクを踏まえた上で注意をしておく必要があります。
インプラント治療初心者の歯科医師の先生に多いのは以下の項目です。
・遠心移動
・頬側移動
・遠心傾斜しやすい
・舌側に位置しやすい
実際の症例が動画の中で複数のスライドを用いて解説しています。
ぜひご覧くださいませ。
またこのトラブルを防ぐために、サイドカッティングバーを用意しておくこともおすすめです
ドリルは先端を削るのに特化しているのに対して、サイドカッティングバーは横方向に切開が可能になります。
今回の鈴木先生の動画は、インプラント初心者の歯科医師の方が実践において役立つ方法を基本として、その他注意する点をご教示いただきました。
前述しました、遠心に移動しやすいという点はよく理解しておきましょう。
自身ではそんなつもりがなくても、無意識に遠心に移動しやすいことも十分に考えられます。
こちらの概要では必須の項目のみ記載しております。詳しくはぜひ動画をご視聴してより理解を深めていただけたら幸いです。