こんな方におすすめ
歯科の世界でも技術の進化は日々進行しています。
その中でもマイクロスコープの導入は、治療の精度や効率を大幅に向上させる画期的な手法の1つとして注目されているのが現状です。
現在では導入を進めるクリニックも非常に多くなってまいりました。
マイクロスコープは、通常目で見えない微細な部位や構造を拡大して観察することができます。
このマイクロスコープは、歯科医療において根管治療や歯の修復、インプラント手術など、細かな作業が必要な場面で力量を発揮します。
この動画では、マイクロスコープの基礎から応用までを幅広くカバーし、視聴される方々にその有用性や効果を理解していただきます。
実際のケーススタディやデモンストレーションを通じて、マイクロスコープを活用した歯科治療の優位性を実感していただけますので、ぜひご覧ください!
動画内容
この動画は、歯科医師である関口先生による、マイクロスコープを用いた治療のTipsです。
関口先生は、ミラーテクニックの重要性を説き、ミラーの角度を4つに分類し、それらを使い分けることで的確な診査・治療ができると述べています。
また、ミラーを置く位置によって水がかかるかどうかが変わるため、ドライビューテクニックとウェットビューテクニックを使い分けることが大切だと説明しています。
関口先生は、マイクロスコープを活用することに関して詳しく解説してくださっています。
ぜひご視聴ください。
関口一樹歯科医師とは
歯科医師である関口先生は、1980年生まれで2005年に東京歯科大学を卒業後、開業医として就職されました。
その就職先でミラーを使いながら正しい姿勢で治療を行う技術を習得。
そのやり方がマイクロスコープと相性が良く、何も意識せずにマイクロスコープを使えるようになったとのこと。
その後は、全国の色々な場所でマイクロスコープのデモンストレーションをする機会をいただくようになり、自分のクリニックのセミナールームでマイクロスコープ研修用のセミナーを度々行っているそうです。
全国から多くの歯科医師が受講に来ており、卒業生も多数。
今回はそんな関口歯科医師に、ミラーとマイクロスコープに関する知見を共有いただきます。
マイクロスコープのさらなる可能性
マイクロスコープは主に歯内療法では画期的な活躍を魅せてくれます。
その上で、拡大鏡との違いを考えていきたいと思います。
拡大鏡との違い
度々話題になるのが、拡大鏡との違いです。
関口先生がおっしゃるには、以下の点が大きく違うとおっしゃっています。
・視野のブレ
・頭部の疲労
・明るさ
・拡大率
また拡大鏡は頭部に設置しなくてはいけない点から、負担がかかり疲労が増します。
その点マイクロスコープは頭部への固定がないので長く健康に使っていけるとのことです。
マイクロスコープを最大限に使い倒すためのTips
マイクロスコープを使いこなすには7つのTipsがあるとのことです。
今回は以下の、
・ミラーポジションの整理
・ミラーを置く位置
に着目して解説していきます。
ミラーポジションの整理
ミラーの角度には、view1、view2、view3、view4という名前がついています。
これらの名称を使うことで、歯科医師間で共通言語として理解しやすくなるのです。
例えば、「右上6番をview1からview4を使って診査をした時、view1とview2はやりやすかったが、view3とview4はやりにくかった」というような会話がででくるでしょう。
このview1からview4までの角度を理解することが、ミラーテクニックを応用するための基礎となります。
ミラーを置く位置
ミラーを置く位置は、処置する部位ごとに変わります。
例えば、上顎5番であれば、ミラーを1箇所に固定して治療できます。
ですが上顎6番の場合は、複数の根管があるため、それぞれの根管を詳しく見るためにミラーを移動させる必要があるため工夫が必要です。
水がミラーにかかってしまう理由は、水がかかる位置にミラーを置いているためです。
水がかからない位置にミラーを置く方法を「ドライビューテクニック」、水がかかる位置に意図的にミラーを置く方法を「ウェットビューテクニック」と呼びます。
この2つのテクニックを使いこなせば、ほとんどの治療でミラーテクニックを活用できます。
まとめ
今回は関口先生のシリーズ第1弾として講義を行っていただきました。
関口先生が仰るに、
・ドライビューテクニック
・ウェットビューテクニック
この2つが使いこなせれば、臨床は画期的になるとのことでした。
ぜひこちらを覚えて帰ってくださいね。
ORTC onlineでは様々な症例や議題をテーマに講義を行なっているので、ぜひご参考にしてください。