こんな方におすすめ
ぱんだ先生は、日頃から勤務医向けにスライドを使用しながら定期的に教育を行っています。
ただ、内々でやるのはもったいないという声を受け、こうしたセミナー動画という形が実現しました。
短い動画コンテンツにすることで、診療の改善点や問題点を振り返ることができ、さらに復習にも使用しやすいという特徴があります。
ぜひ、動画を活用して毎日の診療に役立ててください。
ぱんだ先生は、日頃から勤務医向けにスライドを使用しながら定期的に教育を行っています。
ただ、内々でやるのはもったいないという声を受け、こうしたセミナー動画という形が実現しました。
短い動画コンテンツにすることで、診療の改善点や問題点を振り返ることができ、さらに復習にも使用しやすいという特徴があります。
ぜひ、動画を活用して毎日の診療に役立ててください。
?卒後5年以内の先生
?勤務医の教育をしたいが時間がない院長
?院長だけでなくほかの先生のアドバイスを聞きたい先生
「歯科医院向けのセミナー配信サイト「ORTC online」では歯科医療従事者が専門的な知識と技術を習得することを目的に、さまざまなな診療科目のセミナーや動画配信を行っております。
今回ご紹介するのは、医療法人ジニア ぱんだ歯科理事長の須崎明講師と勤務医の山本剛講師です。
本動画では、山本先生や視聴者の先生方からの質問に須崎先生(以下ぱんだ先生)がわかりやすく解説しています。
今回の動画は、以下の先生におすすめです。
✔卒後5年以内の先生
✔勤務医の教育をしたいが時間がない院長
✔院長だけでなくほかの先生のアドバイスを聞きたい先生
ぱんだ先生は、日頃から勤務医向けにスライドを使用しながら定期的に教育を行っています。
ただ、内々でやるのはもったいないという声を受け、こうしたセミナー動画という形が実現しました。
短い動画コンテンツにすることで、診療の改善点や問題点を振り返ることができ、さらに復習にも使用しやすいという特徴があります。
ぜひ、動画を活用して毎日の診療に役立ててください。
日々行う診療の1つに、う蝕治療があります。
限られた時間のなかでどれだけ効率的に治療できるかはもちろん、患者が治療後に痛みを訴えることがないように注意しなければなりません。
しかし経験年数が短い先生は、治療に専念してしまうあまりチェアタイムが長くなる傾向にあります。
実際に、山本先生も自身のチェアタイムについて、ぱんだ先生に相談したことがあるそうです。
みなさんは、どのようにチェアタイムをコントロールしているでしょうか。
次の時間のアポに間に合うように、スピード重視で治療している先生も多いかもしれません。
ぱんだ先生は、チェアタイムについてこのような回答をしています。
それは、スピード重視よりも「迷いのない治療をする」こと。
たしかにスピードは必要です。
しかし雑に早く手を動かすよりも、「今回はここまで治療をする」という明確な治療目標を立てることが重要だと言います。
それは「迷いのない治療」となり、チェアタイムを短くできるポイントになるからです。
ぜひ、チェアタイムで悩む先生は、ぱんだ先生が定評する「目標を定めて迷わずステップを踏む」ことに注力してみてください。
では、ここでインレー脱離された患者の症例を見ていきましょう。
写真は、脱離したインレーを乗せた状態のものですが、2次カリエスが見つかったため再着はしていません。
そのため、治療して再製することを患者にお伝えしました。
みなさんは、インレー脱離した症例の場合、再着する前になにを考えますか。
おそらくインレーが脱離した原因を特定したいと考えるはずです。
咬合から来るものなのか、それとも接着が弱くなったからなのか。
このあたりを確認してから、再着できるかを確認していくでしょう。
現に、こちらの症例からもわかるように、インレーにはファセットやシャイニングスポットが確認できます。
これらがあるということは、咬合が強く当たっているということです。
もちろん強い咬合が悪いことではありませんが、咬合性外傷やこの歯にとって邪魔な場合は、インレーを取り除こうとする力が働いてしまい、結果として脱離につながってしまいます。
そのため、すぐに再着するのではなく咬合調整を行ってから再着するようにしましょう。
ただ、今回はカリエスが発覚したことにより、再着はできかねます。
こちらの患者は、これまで長期的にメンテナンスをしながら経過観察してきたため、こまめにX線撮影をしていました。
こちらが7年前のX線写真です。
実はこの時点で、インレー下部にうっすら影が見つかっています。
しかし症状がないことから、問題なしと判断し、経過観察することにしたのです。
それから4年前のX線写真を見ていきます。
こちらもインレー下部に、やや黒い影が確認できますが、この当時も症状がないことから経過観察を選択しました。
そして2年前のX線写真です。
こちらは、バイトウィング画像ですが、そこまで進行している様子を発見できませんでした。
歯髄腔の形が大きくなったあと小さくなったことから安定傾向にあると判断したのです。
このことから、急性う蝕という考えには至りませんでした。
しかし、いまになって思えば、歯髄腔の形が変化しているということは、歯髄に刺激があった可能性が考えられます。
では、なぜ歯髄腔の形が変化したのでしょうか。
おそらくですが、細菌感染やう蝕の刺激が考えられます。
7年以上経過していくなかで、徐々に歯髄腔が小さくなったきたことを踏まえると、やはり黒い影は慢性う蝕だった可能性が高いのです。
こちらの写真は、う蝕治療を施した際にグラスアイオノマーセメントで裏層した様子になります。
今回は、その裏層下にカリエスが増殖してしまったケースではないでしょうか。
結果的に、咬合関係と2次カリエスによるセメントスペースができたことが原因となり、インレー脱離に至ったものだと考えることができます。
最後に、山本先生からこのようなアドバイスがありました。
それは、X線写真の角度です。
X線写真は、違う角度で撮影すると病変や異変に気づきにくいというデメリットがあります。
そのため、同じ角度で撮影できるようにインジケーターの使用がおすすめです。
さらに、2年に1度はX線写真を撮影して、病変がないか確認するようにしましょう。
理事長
医療法人ジニア ぱんだ歯科
愛知学院大学歯学部卒業後、同大学講師を経て、2005年に、ぱんだ歯科を開設する。歯科界を盛り上げるために、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士の卒前、卒後教育に携わりながら、執筆活動、製品開発にも精力的に取り組んでいる。
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