こんな方におすすめ
この動画では、顎関節症の治療にあたる上での診断の手順を写真と動画でご覧いただけます。
・身体の姿勢、バランスを見る鑑別診断
・身体に力が入っているかの鑑別診断
・左右の歯の高さの違いの鑑別診断
是非ご視聴ください。
動画内容
顎関節症や咬合調整について、歯科医師の方々はどのように捉えていらっしゃるでしょうか?
実はこの2つは身体的バランスと深い関係があるんです。
顎関節症であっても咬合調整であっても、口腔内だけを診ていればいいというわけではありません。
・歯科治療における身体バランスとの関係とは?
・どのような視点から診断するのか?
この2つの疑問が解決したい方は、ぜひこちらの動画をオススメします。
今回の動画では、30年間顎関節症について取り組まれてきた大阪の堺市で開業医として勤務されている西村育郎先生から4回に分けて講義をしていただきました。
顎関節症と姿勢の関係性
顎の痛みや口が開かない、顎から音がするという症状がある方は概ね首・肩こりや腰痛、 頭痛の症状を併発しています。
そこで姿勢が関係しているということなのです。
姿勢を改善すると噛み合わせも変わってきます。
身体のアライメントが正しい位置に来ると、下顎の位置がバランスのとれた位置に移動するのです。
この点の詳しい解説は、動画の中で西村先生がレントゲン写真と図解を交えて解説してくれています。
姿勢を正しくすることが優先
姿勢を維持するために噛み合わせの改善が必要な患者さんもいます。
中には介助用具を用いてようやく姿勢を維持できる患者さんもいるでしょう。
どちらにせよ、姿勢を維持することが顎関節症の改善につながります。
顎関節症の診断の優先順位は、
1.身体のアライメントの確認
2.咬合調整
と考える必要があります。
この検査方法は動画の中で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
西村先生が考える楽な姿勢とは
西村先生がおっしゃるには、楽な姿勢とはその場で首が回り肩こりが消え、楽に呼吸ができる状態です。
「良い姿勢」と意識すると患者さんは皆さん猫背になっていると思われがちですが、そうではありません。
良い姿勢とは、
1.目線が大地と平行
2.型はやや内側
3.背中のラインは緩やかなs字状
4.重心は足裏全体に分散
詳しくは動画の中で実際に西村先生が自身の身体を使って解説してくださっています。
西村先生が考える悪い姿勢とは
良い姿勢と反面に悪い姿勢とは、
1.目線が上を向いている
2.肩は後方へ引っ張られている(力が入っている)
3.反り腰になっている
4重心は足先
姿勢のバランスが良くないと、どうしても肩から上へと繋がる顎関節に影響を与えます。
顎関節症の治療にあたる際は、まず診断の段階で広範囲で診ることが必要なのです。
姿勢の検査方法から顎関節症の治療への反映の方法も今後解説していきます。
ぜひ次の動画をご覧ください。
良い姿勢と悪い姿勢の比較検査方法4つ
西村先生のおっしゃる良い姿勢と悪い姿勢のチェックポイントが上記の画像の内容になります。
このための検査方法が、
1.身体のバランスを見る検査:
左右に負荷をかけ耐えられるかを診る
2.身体に力が入っているかどうかを検査:
患者さんに普通に立ってもらい後ろから耐えられるかを診る
3.見た目の検査:
目の高さ、肩の位置、背骨の形状、足裏にかかる重心に着目する
4.左右の歯の高さの検査:
患者さんに立ってもらい、左右に押したとき右が弱ければ、肩を少しあげてもらいます。この結果動かなければバランスが取れると判断する
各診断の手順は西村先生が写真と動画を使って詳しく解説して下さっています。
ですのでぜひ、実際に見て確認するとわかりやすいかと思います。
次の回では、良い姿勢と悪い姿勢の口腔内について、引き続き西村先生が解説してくれるので、ぜひご覧ください。
西村先生について
■ 氏名: 西村育郎(にしむらいくお)
■ 生年月日 : 1952年 8月 14日
■ 学歴:
1977年 3月 : 群馬大学工学部化学工学科卒業
1992年 3月 : 愛知学院大学歯学部卒業
■ 経歴:
1992年 4月~1993年12月 西村歯科勤務
1994年 1月~1995年 5月 今井小児歯科勤務
2012年 前歯スプリントの実用新案取得
2014年 「食いしばりをやめれば不調はよくなる」を現在書店から出版
2017年 (「食いしばり」をなくせば頭・痛肩こり・顎関節症はよくなる!)を現代書林から出版
■ 開設
1995年 6月 : 当地にて西村歯科開業
引用元:https://nishimura-shika.com/intyou.htm