開業してからの負の時代

視聴料金
(税込)
980 レンタルする
視聴可能
講師
松尾紘吾
医療法人トリプルウィン
理事長

見放題/レンタル

動画時間:00:10:14

講師紹介 松尾紘吾

  • 松尾紘吾
  • 医療法人トリプルウィン
  • 理事長
  • 2008年岩手医科大学卒業、2012年から開業を目指し地元青森県に帰省、2014年に松尾歯科開業。 開業後、人間関係の問題により医院存続の危機を迎えるが、様々な取り組みを通してV字回復。 現在は青森県の田舎町という立地ながら、良好な人間関係と人材確保、好業績の医院経営を実践中。
  • プロフィールページ

こんな方におすすめ

内容


 

第二弾では「開業してからの負の時代」についてお話ししていだきました!

開業前の準備を問題なく行えた、これから明るいクリニックを作っていこう!

そんな想いを秘めていた松尾先生ですが、いざ開業してみると想定外の問題ばかり・・!

そんな負の時代について学んでもらいご自身の今後の開業の参考にしてください!

ぜひご覧ください!

 


 

紹介


 

松尾先生の開業から現在に至るまでのチェックポイントをまとめてもらいました。

現在では人口わずか1万人に満たない土地で開業し、年商1億円を超える医院経営を行うまでに成長。

その過程での失敗ごとや成功できた要因などに迫っていきます!

動画の紹介

●これから開業を考えている勤務医の先生
●すでに開業しているが思うように業績が伸びていないクリニック
●スタッフとのチームワークが取れていない
●スタッフ採用に苦戦している

動画内容

今回は、前回の「開業前の準備期間」の続きとなるセミナー動画です。
開業前の準備期間は、松尾講師自身が勤務先や見学先で吸収した知識や経験をもとに、自院の取り組みを強化した様子をお届けしました。


完璧な仕組み化をつくり、内覧会の成功や100件のアポも獲得し、いざ開業を果たします。
ですが開業してから半年が過ぎたころ、自身が描いていた「理想の医院」から大きなズレが生じてしまうのです。

 

一体、そのズレはどのようなものなのか。
それでは、開業当時の松尾講師とスタッフのやりとりに注目してご覧ください。


開業後半年の松尾歯科の様子


こちらは、松尾歯科開業当時の写真です。


笑顔が溢れるスタッフと松尾講師の姿が印象的ですが、実際の医院はこのような状態でした。

 

●毎日10人以上の新患・1日来院数30~40人のなかで身を粉にして働いていた
●バタバタ忙しいなかでスタッフに疲労感が現れてくる
●患者から「予約が取れない」というクレームが毎日くるため、スタッフが対応に疲弊してしまう
●少しずつすれ違っていく両者の想い
●掲げた理念とかけ離れた現実


さらに半年を過ぎると、スタッフの様子に変化が生じてきます。

●みんな表情が暗い
●朝礼がお通夜状態
●挨拶時にメモを取らない、目を合わせない
●返事がないときがある
●お土産を買っても誰からも感謝の言葉をもらえない


このような状況からもわかるように、開業からわずか半年という短期間で暗黒時代へと突入していったのです。

 

松尾講師はもともと、人間関係の構築が得意であり自信がありました。
そのため、スタッフとの関係がギスギスしてしまう現実は、想定外なことだったのではないでしょうか。


当時のスタッフとのリアルなやりとり


では、ここで当時のスタッフとのやりとりをいくつかご紹介します。
みなさんもスタッフとこんな会話をした経験はありませんか?

【ケース1】クレドに対するスタッフからの意見


スタッフとの関係がギクシャクしていたとき、スタッフの1人からこんな言葉を投げかけられます。
「先生、朝礼時に医院のクレドを唱和するの、止めてくれませんか?言ってることとやってることが違いすぎて毎日が苦痛です。」
「いろいろ綺麗ごとが書かれていますが、こっちはそんな余裕もないし、そんなことやって意味あるんですかね?」

 

この言葉を言われた松尾講師は、自身を否定された気持ちになりました。


【ケース2】受付とのやりとり


何度も同じミスを繰り返す受付に対し、松尾講師がその都度改善策やFBをしていたときのやりとり。

 

松尾講師:「どうしてこんなことになったの?改善策はできてる?」
受付:「いや、人間なんでミスしますよね?」
松尾講師:「え?自分で言っちゃうやつ?それ」
受付:「じゃあなんですか、謝罪すればいいんですか」
松尾講師:絶句…

 

【ケース3】スタッフBさんとのやりとり


松尾講師がスタッフAさんに対し注意したところ、その日1日なぜかみんなが返事をしてくれなかったときのこと。


診療中にて

松尾講師:「Bさん照射器持ってきて」→ドンッと置かれる

患者退室後、Bさんに声をかける
松尾講師:「Bさん、今日1日様子がおかしかったけど、なにかあったの?」
Bさん:「だって院長、Aさんにひどいこと言いましたよね」
松尾講師:「気に入らないことがあっても患者さんには関係ないし、診療中に態度に出すのは良くないよ」
Bさん:「はい、すみません」


言葉では謝罪をするものの、全く反省していない「すみません」でした。


ほかにも終礼時にスタッフの意見を求めれば治療のダメ出しをされたり、感謝を伝えようと診療後に感謝のラインを送っても拒否されたりと、松尾講師はどんどん疲弊していってしまいます。
「一体、なんのために開業したのか…」毎日、医院へ行く足取りが重くなり、自問自答する日々が続きました。


松尾講師のしくじりとは


当時を振り返ってみて、気づいたしくじりがこちらです。

①忙しさを理由に自分が決めた理念にそぐわない診療をし、さらにスタッフの意見をないがしろにしたため、人間関係が壊れてしまった先生!
(背景:自分が目標にする医院に売上の面やスタッフの面など早く追いつきたい一心から焦り、負のスパイラルに陥ってしまった)

 

②完璧を求めるあまり、スタッフのできていないところばかりに目がいき、正しさを指摘しまくる指摘マンになってしまった先生!
(背景:セミナーでやったほうがいいと言われたことに対し、正しいと決めつけてすべてを実行していた。しかもそれらが完璧だと思い込み、逸れた行動をとるスタッフに自分が正しいと強制し、常に生き苦しい医院の雰囲気をつくりあげてしまった)


暗黒期から脱出を図った第1歩とは


出口の見えない暗黒期を脱するために、松尾講師は成功哲学を学ぶ経営者が集まるセミナーに参加します。
そこで、経営戦略研究所歯科医院地域一番実践会の岩渕さんに出会うのです。
この出会いこそが、窮地に立たされた松尾歯科が回復する大きな1歩になりますが、まだまだ課題は多くありました。

 

コンサルタントを導入してスタッフの面談をするものの、なかなか本音が出てこなく、なにを聞いても「なにもありません」と口をつぐんでしまうのです。
せっかくの面談が、3分で終了することもありました。

 

開業してからの負の時代まとめ


今回は、理想と現実とのギャップやスタッフとの間にできてしまった溝をリアルにお伝えしてきました。


医院の理念を掲げることは素晴らしいことですが、現実とかけ離れてしまうとやりがいが持てないばかりか、楽しく働けない心情は痛いほど理解できます。

おそらくスタッフのみなさんも深い闇に苦しんでいたのではないでしょうか。

 

さて、ここから松尾歯科は、どのように復活を遂げたのか。
次回のセミナー動画に注目してください。

 




 

 

 

 

 


ORTC歯科ライター
土井 万喜子
 


<プロフィール>
歯科衛生士18年目
2005年歯科衛生士資格取得後、札幌市内の歯科医院に勤務。
後に歯科メーカー勤務を経て、現在ライターやコンサルタントとして活動中。
多くの歯科衛生士の働きかたやキャリアの相談役を担っている。
歯科衛生士採用支援や歯科医院向けSNS運用も併せておこなっている。

教えて先生

視聴者レビュー

このシリーズの動画

動画カテゴリ一覧