講師紹介 浜島均

  • 浜島均
  • 医療法人社団相生会
  • 理事長
  • 浜島先生は「医療に革命を起こし人々を幸せにする」というミッションを掲げ、質の高いオーダーメイド医療を提供している。また、患者様の幸せだけでなく、クリニックで働くスタッフ一人一人にも働きやすい環境を提供することを使命としている。 現在では、そんな手腕を師事される先生が全国から集まり、浜島先生が運営するクリニックはどこも年間売上3億円を超え、臨床面だけでなく経営面においても一流を極める歯科医師の一人である。
  • プロフィールページ

こんな方におすすめ

日常の診療における難抜歯の勘所。 抜歯を伴う症例を扱う先生はもうすでに勘所を抑えているとは思いますが、 経験が浅かったり、苦手意識を持っていたりする方もいるかと思います。

 このコンテンツでは、実際の症例を浜島先生より、レントゲン写真から得る情報や見るべきポイント、診査する際に考慮すべき事を分かり易く解説いただきました。 

さらに手技についても都度気を付けることについても解説して頂いています。

 

動画の紹介

●抜歯症例が苦手な先生
●抜歯についてさらに知見を広めたい先生
●抜歯予後について管理を良くしたい先生

動画内容

抜歯と聞くとテキストに載っているような手順の抜歯の方法が浮かぶかもしれません。

 

ですが実際の臨床の場では、その方法だけでは時に治療の予後を悪化させてしまったり治療自体を長引かせる要因になりかねないのです。

 

ここでは歯科医師である浜島先生に、抜歯における知っておいた方がいいケースをもとに治療法をご解説頂きます。

浜島歯科医師とは

医療法人相生会理事長を務めていらっしゃいます。

浜島先生は「医療に革命を起こし人々を幸せにする」というミッションを掲げ、これまで多くの症例に向き合ってこられました。

 

患者様の幸福のみならず、歯科医院やクリニックで勤務するスタッフの幸福度も高くあるべきと考え、働きやすい環境づくりにも力を入れていらっしゃいます。

 

今回は実際の症例を用いて、抜歯の知見を広めるための講義を行なってくださいました。

【症例】左上下顎親知らずの抜歯

《浜島先生による初見》

 

・難易度の高くない抜歯

・傾斜46度

 

このケースはよくある抜歯例とのことですので、日々の診療に活かせるかと思います。

浜島先生が推奨する注意して診るところ

浜島先生が抜歯をする際に注意して診る点を以下のように挙げています。

 

・歯根の形態

・歯根膜の明晰度

・滑走神経と抜歯対象の歯の位置

・抜歯対象の歯の遠心への張り出し具合

・癒着の確認

 

歯の向きやその傾斜の角度などを真っ先にチェックする歯科医師の方が多いようですが、まずは上記5つの点を俯瞰的に確認することが重要です。

 

そうでないと、上手くいく抜歯もスムーズに進みませんし患者様にご負担をかけてしまうとのことでした。

 

また見逃しやすい点は、歯根と滑走神経の位置関係です。

 

神経に近い場合は考慮する必要があります。

抜歯で注意するべきこと

抜歯の手術開始時点で注意しておくことは、抜歯対象の歯に対して分割位置をきちんと定めておくことです。

 

アンプテーションを行う必要がある場合、遠心方向へ寝かすと器具が入りやすく視界も良好なため、手術が上手く行きやすくなります。

 

この際、ヘッドは頬側へ倒すと大きく範囲を拡大できるとのことです。

アンダーカットがある場合は注意が必要で、既存の手順で手術を行うにしても、各患者様に合った方法を取る必要があります。

抜歯の勘所で必須のポイント

抜歯の一般的な流れは、次のとおりです。

 

①切開

②剥離

③骨錯誤

④アンプテーションで歯根を切除

⑤咬合をチェック

 

浜島先生の場合、切開や剥離を行わず、例えばエキスカのような身近な器具を用いて治療にあたることもあるそうです。

 

逆を言うと、身近な器具を用いるだけで抜歯ができると言うことになります。

 

これは抜歯イコール切開と考えている歯科医師の方にとっては、目から鱗が出る発見と言えるでしょう。

手術する段取りはこれが最後!と捉えて

抜歯の手術では、1つ1つの工程をきちんと行うことです。

 

よくあるミスとして、切開をして剥離に移ったところ、切開が足りないとそこからまた切開に戻る、というような手順が挙げられます

 

剥離がうまくいかないため、メスに持ち替えて 切開を加えて再度剥離をするとなると、これは患者様の口腔内へ負担にしかなりませんし治療の予後にも響きます。

 

術前のレントゲンをきちんと確認しながらえー、どういった角度でアンプテーションをしていくのか、角度がアンダーカットにはまってしまい取れなくならないかを考えてみましょう。

 

そうしますと、切開箇所を増やさなきゃいけなかったり、再度アンプテーションを加えなきゃいけないケースと判断する材料になります。

 

もちろん、削除量を減らすためにアンプテーションを複数回に分けるケースも存在するので、アンプテーションを分けてやってはいけない、と言うことではありませんのでその点は留意しておいてくださいね。

まとめ

今回は左顎関節の上下の抜歯を症例として取り上げて頂きました。

 

上顎左、下顎左どちらに関しても同じ要領で実際の施術動画を用いて解説して下さっています。

 

動画と合わせてみていただくと、浜島先生が身近な器具のみを用いて処置を行っている様子がリアルにわかるのでおすすめです。

 

ぜひこの概要と合わせてご覧ください。

 

日々の診療に活きる知見となれば幸いです。

教えて先生

視聴者レビュー

このシリーズの動画

動画カテゴリ一覧