講師紹介 山岡智

  • 山岡智
  • 合同SYアソシエイツ 代表社員
  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • これまで8件の歯科医院の矯正部門の新規立ち上げを行う。 現在、名古屋と大阪で予知性の高いアライナー型矯正治療を自らを行うことに加えて、アライナー型矯正治療を導入したクリニックの診断・臨床サポートにも携わる。 アライナー矯正に限らず、プロファイルファーストの矯正学的診断法を実践し、提携クリニックにも共有することでクリニックの矯正治療部門のボトムアップを図っている。
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こんな方におすすめ

ファーストクリンチェックから一回目の追加アライナーまでの経過を解説いただいています。 
当時は最適アタッチメントを用い計画に組み込んでいた症例です。 
顎間ゴムを使用せず、順次遠心移動での計画にて治療を行いました。

動画の紹介

●マウスピース矯正を取り入れている先生 
●日々の診療で困っている事がある先生 
●クリンチェックを学びたい先生

動画内容

クリンチェックを行う際、「どうやっていいかわからない」「臨床を進めていくと発生するトラブルの対処に悩む…」なんてことはありませんか?

今回は山岡先生が診るクリンチェックの方法に着目して、

1.クリンチェックの際注目すること

2.臨床の進捗上で発生するトラブルの対処法

この2点を実際の症例を用いて解説してくださいます。

ぜひご参考にしてください。

症例紹介

 

 

ここではまず患者さんの主訴を簡単にまとめておきます。

【主訴】

上顎前歯の出歯

臼歯、犬歯関係は2級 

下顎の切歯に叢生

8番上下あり

インザビザラインの治療を望まれて来院

セファロ分析、矯正学的な分析済み

山岡先生のファーストクリンチェック

 

クリンチェックでまず着目するのは、インビザラインを行っていく上で元の歯が経過を経てどれだけ動いたかをチェックします。

白と紫のところを見ると移動量が一目瞭然です。

下顎前歯の移動量

歯の移動量でまず最初に見るのは下顎前歯の唇側移動量になります。

この移動量が大きすぎないか確認することが、この患者さんの場合は特に重要です。

歯根の移動量と傾斜

次は下顎切歯、歯根の移動量です。

歯根の部分傾斜をチェックします。

特に非抜歯矯正の患者さんは、リセッションする リスクが気になるからですね。

アーチの幅径

アーチの幅径も欠かさずチェックしています。

アーチの幅径は、6番幅径の側方拡大量が平均値よりも大きくなってないかを評価します。

患者さんの主訴を再確認

 

今回の場合は、思ったよりも前歯に動きが見られませんでした。

患者さんの初診での主訴が「前歯の出っ歯」になるので、この点を改善できるように再度クリンチェックを実施する必要があります。

クリンチェックを再度実施

ファーストクリーンチェック時のデータと比較して、最適アタッチメントがアライナーにアンフィットすることはよくあります。

今回この点が確認されました。

アライナーの見直し

右側は初診時に臼歯関係は一級になってきますが、 左側では改善が見られません。

犬歯関係にも改善がありませんでした。

インビザインの治療で遠心移動をするとき、上顎の遠心移動では必ず固定源として、下顎の力が必要です。

ですので歯列を固定源にして、遠心移動をしっかり、臼歯の遠心移動をしっかりするというふうに見直しを行いました。

クリンチェックの効果を確認

 

この条例の患者さんの場合は治療に対して協力的に通院してくださるので、都度経過を確認できます。

すぐに対応できることから、顎間もまかなり追加アライナーは初回のクリンチェック以降ではアンフィットにもなりませんでした。

この点は患者さんの積極性もあると素早く治療の軌道修正ができるので良い症例になります。

以上が山岡先生の解説動画の内容でした。

動画の中では実際にその口腔内を映しながら解説してくださっているので、わかりやすいと思います。

興味のある方は是非ご覧ください。

山岡智先生について

日本矯正科学会に認定された歯科医師。

【経歴】

平成23年

東北大学歯学部卒業

 

平成24年

宮城県立こども病院にて臨床研修

宮城県立矯正歯科専門クリニック勤務

平成27年

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科

歯科矯正学分野 入局

令和2年

長崎大学院医歯薬学総合研究科

歯科矯正学分野 博士号取得

日本矯正歯科学会認定医取得

令和3年

長崎大学院 退職

合同会社SYアソシエイツ COO

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