講師紹介 村岡 秀明

  • 村岡 秀明
  • 日本顎咬合学会終身指導医
  • ただただ入れ歯大好きということで 若い頃から仕事しています それが高じて66歳を過ぎたあたりから 自分の歯を積極的に抜いて義歯装着体験をするようになりました 昨年下顎は総義歯になりました 今年は上顎の前歯4本を抜歯して臼歯前歯欠損のパーシャルデンチャー装着となり今年76歳になったので8020ならぬ 7607という現状です はやく上下総義歯の装着感を知りたいのですがもう少し先の話になりそうです
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こんな方におすすめ

 

コピーデンチャーで旧義歯のどこをどう直すのか。

辺縁の形の見直しは、入れ歯の形を知るところから始めていきます。

 

村岡先生がイラストを描きながら説明してくださっているので、ぜひご覧ください。

 

動画の紹介

 

●総義歯の技術力を高めたい先生 

●総義歯について基礎知識を高めたい先生 

●コピーデンチャーについて学びたい先生

 

 

動画内容

2023年現在、インプラントや他の治療方法が確立された中では一定の変化があるが、総義歯のアプローチ方法は長年変化がありませんでした。

基本的なところは変わっていない中、村岡先生は義歯の形の基本に立ち戻りこの講義をしてくださいました。

いわゆる旧義歯を使っている患者さんは、コピーデンチャーを応用することでネガティブな症状を改善することができることを、前回ご説明されています。

・義歯で悩んでいる患者さんへの対応

・どのような視点で義歯の修正を行うのか

この2つの疑問を解決したい方は、ぜひこちらの動画をオススメします。

 

加えて今回は印象剤の変化や軟性の粘膜に優しいなど巧妙な部分を加味し、総義歯を作る上での注意点も解説して下さっていますよ。

上義歯に関する問題とは

 

「義歯の具合が悪くて、痛みがあるんです」

 

このような悩みを抱える患者さんを受け持つ歯科医師は少なくないでしょう。

この場合、まずは義歯と口腔内を視診するかと思います。

 

この時に注意すべき点は以下の2つです。

 

・上顎の辺縁の状態

・下顎の顎堤における付着歯肉の吸収状態

 

下顎の顎堤に関しては、付着歯肉を吸収していると歯槽骨の表面に薄っすら残っている状態になります。

 

義歯の内面の形に合わせても入れ歯はうまくいきません。そうなると顎堤が吸収され付着歯肉はなくなってしまうのです

 

この場合、咬合や前述した痛みなどの諸症状に現れてしまうのです。

 

付着歯肉の下には歯槽骨がある

 

付着した歯肉の下には歯槽骨があります。

歯槽骨があっても付着歯肉がなくなってしまえば粘膜が持ち上がったような形になることも。

 

ひどい場合、崖のような顎堤に見えてしまうわけですよね。この顎堤を抑え込んで、ぴったり顎骨の形にする作業が必要になります。

 

動画の中で村岡先生が実際に書き出しながら詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

 

安定した上顎の義歯は辺縁作りにあり

 

歯肉が薄くなってしまい歯槽骨が見えてしまうような状態になってしまった場合、義歯の辺縁を作っていくということです。

 

おやまの法則

 

安定した義歯の形成には、おやまの法則を使うことが良いのだそうです。

 

お:おりかえし地点

や:やわらかい所

ま:まるみをおびる

 

おやまの法則とは、辺縁のあり方に着目します。

義歯の辺縁は、まず折り返し地点まで作る必要があるのです。

 

その辺縁は必ず頬側部など柔らかい粘膜のある場所で終わっていなければなりません。

このときの辺縁は丸みを帯びて形成することが重要なのです。

 

粘膜部に辺縁があれば、可動粘膜を利用します。

 

そうではない場合はどうなるのか

施術した反対側で特に顎堤が張っているところで終わってしまいます。

 

この場合、粘膜が折り返し地点までいかないために歯槽骨に近い固いとこで終わってしまうのです。

 

義歯の辺縁に丸みを帯びておらず、この状態では粘膜が義歯を抑え込むことができないために、力が入った途端に外れてしまいます。

 

上顎義歯を安定させる改善策は?

 

上顎義歯を安定させ、形成するには、小山の法則に則って、顎堤長を利用します。

義歯の膨らみで吸収した分を床で補うのです。

 

 歯科医師の方ならお分かりかと思いますが、このままでは、

 

1.頬側から歯肉が吸収されてしまう

2.下顎はストレートに低くなっていく

 

このような経過が進むことは間違いありません。

このやり方の難点は、口腔内がとても狭くなってしまうことです。

患者さんの立場からすれば義歯の装着感がとても悪くなりますよね。

 

コピーデンチャーを応用

 

義歯の床で低く吸収された歯肉を補うために、コピーデンチャーを応用して義歯の床を形成していきます。

すると義歯の施術側の変形の厚みと無処置側の厚みに差が出てくることでしょう。

 

ですが上顎の義歯を使うとき、歯肉は吸収しても吸収しなくても関係なく、頬側の位置の入れ歯の位置は安定するので動くことはありません。

 

結果的に言えば、足りない部分を補うことで義歯が安定するので、患者さんの訴える諸症状は改善する可能性が出てくるのです。

 

ここではある症例を用いて、上顎の義歯の形について〇〇先生に解説していただきました。

次の動画では下顎に対するアプローチに関してお話しいただいておりますので、ぜひご覧くださいね。

 

村岡先生について

 

名前:村岡秀明

生年月日:1947年生まれ

出身地:千葉県市川市

 

【経歴】

1972年:神奈川歯科大学卒業→3年間東京都中央区京橋の歯科医院に勤務→3年間北海道東地区町立診療所に勤務

1980年:村岡歯科医院開業    

 

40歳頃、NHKテレビに出演したことがきっかけで、日本歯科医師会生涯研修セミナー講師をはじめとして、全国各地で講演。
現在、年間70回以上、歯科医師会、スタディグループ等のセミナーで講演、実技を公開している。
現在、日本顎咬合学会指導医。
義歯研究のために、診療の傍ら積極的に自分自身の歯を抜歯し、自身の口の中に各種の義歯を製作装着し、比較検討を行っている。

引用元:村岡秀明ドクターのご紹介 | 東京銀座歯科 (tg-ic.com)

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