【インビザラインクリンチェック/矯正症例】50歳女性 骨格性1級叢生の症例 抜歯・非抜歯の検証 PART1

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講師
横田元熙
HIKARI Dental Clinic   MeLoS 代表講師
院長

講師紹介 横田元熙

  • 横田元熙
  • HIKARI Dental Clinic   MeLoS 代表講師
  • 院長
  • 大阪大学歯学部卒業後、口腔外科学教室にて臨床に従事。その後、大阪府都心および岐阜県を行き来し、幅広い診療を学ぶ傍ら、多くの歯科医院にてインビザライン治療の導入に携わる。自身の勤務医や講師としての経験から、最新の歯科治療や新しい歯科医師の働き方を伝えるためにYoutubeチャンネル「デンタルMeンタリング」を開設。また、今夏には京都府四条河原町に開業する自費専門歯科医院HIKARI Dental Clinic院長に就任。
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こんな方におすすめ

アライナー教育に特化した歯科医師、横田先生による公開クリンチェックの配信を収録しています。

実際のクリンチェックを見ることで実践に生かせるようになるので、ぜひご視聴ください。

 

動画の紹介

・マウスピース矯正を取り入れている先生 

・日々の診療で困っている事がある先生  

・クリンチェックを学びたい先生

動画内容

こちらの動画では横田先生によるクリンチェックの様子を公開させて頂いております。

 

横田先生の公開クリンチェックはこちらで3度目になり、大変好評の声を頂いておりまして講師をお願いいたしました。

ぜひ今後の治療にお役立て下さい。

 

また概要のみではなく動画視聴と並行してゆきますと理解が深まりますのでおすすめです。

症例紹介

 

今回の症例は50代女性です。

主訴は3Dコントロール画面をご覧いただければご理解しやすいかと思うのですが、全顎虫歯ができやすいということでした。

一般の方からご覧になっても、非常にボロボロの歯もある状態だそうです。

 

ですので1度全体を診てほしいということで、横田先生のいらっしゃる京都の歯科医院へ来院されたそうです。

横田歯科医師の症例所見

 

骨格性1級叢生の症例 抜歯・非抜歯の検証横田先生の症例に対する所見は以下の通りです。

 

・上顎にやや前突感があるように見える

・コンベックスタイプからややストレートタイプ骨格性1級

・上顎4番に残痕の状態がある

・保存は困難なような歯牙

・口腔内はかなり隣接面に全体にカリエス

・アーチはやや狭窄

・叢生が上下前歯部に集中

・右側のアングルの分類1級

・左側のアングルの分類3級

・前歯部カップリングは切端咬合気味

・バイトは浅め

・2番は反対咬合

 

とのことでした。

横田歯科医師のクリンチェック

 

「この症例のクリンチェックの修正というのはほぼ初期の状態から、触ってないような状態です。これを実際に、どう考えて修正していくかというのをお伝えしていければと思っております」と横田先生。

 

こちらの症例では欠損がありますが、犬歯関係、アングルの分類と合わせても1級であると判断できるそうです。 ですので1級叢生の症例と受け取って頂ければ、と横田先生は話されました。

 

その上で、1級叢生であれば、その叢生を改善するために遠心移動が何ミリ必要かどうかを検討する必要があります。

 

「IPRが上下でバランスよくあるかと言う点と、前歯部は唇側への傾斜拡大という点は2ミリ程度であれば許容して歯牙移動を行うことは多いです。実際に叢生が取れるかどうか、願望と調和するかどうかっていうところにフォーカスしていきます」と横田先生は仰います。

抜歯プランで診療プランを進行

「この場合、小臼歯の抜歯非抜歯というところは多くあります。ですので検討することが多いまのではあるのですが、今回に関しては上顎の4番を残せないという点で、抜歯前提に診ていきます」と横田先生。

ここで次の問題は抜歯空壁をどうクローズしていくのか、ということです。

 

「上下の咬合関係をどのように構築していくかが重要になります。クリンチェックを実際に動かしてみますと、 上顎に関しては3番にリトラクションしながら、5番6番7番がロスしている状態で、8番は残していますよね。反対咬合を直しながら、両サイドからスペースを閉じていくような動きになっています」と横田先生は続けて、

 

右側に関しましても5番6番7番は犬歯にロスをしつつ、前歯部へリトラクションしながら空壁を閉鎖しているというような形になっています」とのことでした。

クリンチェックによる歯牙移動の評価

下顎に関しては半埋伏を抜歯して、7番から順次、遠心移動をしていきます。7番6番、 4番5番、前歯部3番から反対側3番といった形です。 ではここで、このクリンチェックのゴールの評価をしていきます」と横田先生は仰って以下のように話されました。

実際の歯牙の移動の量を評価していく

「右下に関しては2.2ミリ、左下1.8ミリと 予測実現性は比較的高い範囲内かなと推測します。文献的には、2ミリとされていますが、 後戻りのしやすさを考慮する場合は2ミリ以上遠心移動できる場合も、あります」とのこと。

 

今回の症例に関しては下顎8番が露出してるような状態なので、遠心移動ができるケースではあるでしょう。

ですが、遠心移動というのは移動量が大きければ大きいほど、①時間がかかる②遠心移動の後戻りが起きやすくなる③追加ライナーの回数も増えるという3つのリスクが起こる可能性があるのです。

横田医師の考えるゴール設定

「僕はクリンチェックの修正をする時に、ゴールが妥当かどうか、移動に問題がないのかどうか、ステージングに問題はないのかどうかを配慮します」と横田先生は仰います。

 

その後、IPRやアタッチメントの種類や位置、 プレッションカットや、ボタンカット、バイトランプといったその他の箇所をつき詰めていくという風な手順で行っているそうです。

 

「この症例のゴールに関してはオーバージェット、バイトともに、ちょっと浅いかなと感じます。形と臼歯は、2級仕上げの1対1咬合はおおむね達成はできてるかな、という風な感じです」とここまでのクリンチェックを振り返り、横田先生は解説してくださいました。

まとめ

今回の症例は、下顎を見ていくとIPRが大臼歯の方まで量と箇所が組み込まれているような形でした。

0.5ミリであれば、イビザライン側の設定としても、無条件で入れることが可能です。

 

基本的にインビザラインの予測実現性は信頼して意識する必要があります。

 

その点も含めて、横田先生は動画内でお伝えしてくださっていますので、是非お時間が許せばご視聴ください。

また次の動画ではより詳しく深掘りした内容をお届けします。

 

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