こんな方におすすめ
自身の経営するデンタルサロンの経験を基に視聴いただく皆さんにでもできるエッセンスをお話しいただきました。
ピンチと取るかチャンスと取るかでスタッフを含め次の一手が変わります。
本来の組織を認識し、働くみんなを理解することで、先生の理想とする組織に近づくのではないでしょうか。
ぜひご視聴ください!
動画の紹介
●歯科衛生士の募集を行っているがなかなか集まらない先生
●せっかく雇い入れてもすぐに離職されてしまう先生
●院内のチームワークが良くないと感じている先生
動画内容
チームビルディングと聞いて、あなたの歯科医院ではどこまで力を入れているでしょうか。
ここではチームの組織強化を提唱し様々なクリニックでご活躍している辻先生をお招きして、チームビルディングの特徴と得られる結果についてお話しして頂きました。
辻歯科衛生士とは
株式会社Beauteの代表。辻先生が28歳の時に企業として立ち上げたとのこと。
歯科衛生士としては16年目となり、ますます活躍の場を広げていらっしゃいます。
今回、ORTCでの講義では、『組織力を上げてさらに強いクリニックにする』ことをテーマにお話しして頂くことができました。
株式会社Beauteの事業理念
株式会社Beauteの主な事業内容としては3つ挙げられます。
業務委託
1つ目は業務委託運営の事業です。
自費専門のクリニック4つのクリニックの運営に携わっていらっしゃいます。
物販事業
2つ目は物販事業です。
こちらではホワイトニングをメインに、オーラルケア用品の開発を進めていらっしゃいます。
研修事業
3つ目が研修事業です。
北海道から沖縄まで、全国のクリニックを対象に現地へ足を運び、「チームビルディング」や、「技術継承」にフォーカスしたクリニック運営の研修を行っています。
組織を鍛える理由とは
組織を鍛える理由として、結論から言うと個人では限界があると言うことです。
「やはり私自身も個人として、自費の売り上げを上げることや能力を鍛えてきましたが 1人では目標を達成できませんでした」と辻先生は話します。
やはり、組織に属するひとりひとりが自身の強みを生かして、成長していくことが重要です。
そしてここでその成長を促す組織である必要があります。
個々の成長を促していくことは、最終的に患者様の「ありがとう」に繋がります。
これは実績とイコールの関係ですので、意識しておくべき点でしょう。
事業継承時のために
おそらく個人医院やクリニックでは、年齢を重ねていくことによって主軸の先生方の体力が落ちてきた時、事業継承していくことが浮かぶかと思います。
そのためには、知識や知見、技術、経営のバトンを渡していく準備が必要だと感じます。
ですから、組織にいるスタッフの育成は常に意識し、気がついたら取り組むといったように早いに越したことはないでしょう。
会社のトップがいないと業績が上がらないのは本当か
実際に辻先生も不安があったこの問題に対して、辻先生は同じ志と目的を持った幹部チームがあれば問題ないとのことです。
「私の他に幹部は今3人います。30人の組織で、この幹部3人が常に回し続けてくれてるので、トップというよりかは同じ目的を持ったチームがあればこそですね」と辻先生は仰いました。
売上の変化
この動画の撮影時点はコロナ禍でした。
その中で辻先生は「だからこそ頑張ろう」「組織を守ろう」と動いてくれたとのこと。
9期目に入り創業時に3000万から4000万程の年商で、そこから現在は3億1000万まで上がり、約10倍になっています。
コロナ禍だからこそということの需要もあったと思われますが、どんな環境でも屈しないこと。
そして、スタッフの人員が少なかったり入れ替わりがあったりしようと、成長し続けることができること。
これらは、今在籍するメンバーの1人1人の成長をしたいという気持ちがあるからこそ、実現できているとのことです。
組織を鍛えるメリット
組織のチーム強化ができていれば、家族との時間が確保できるのでプライベートも充実します。
辻先生は「妻として、経営者としても何一つ諦めたくない」と話します。
その上でこの組織のチーム強化は決して見逃すことのできない課題だと仰いました。
「その結果としてですが、毎月プライベートでは旅行に行ったり実家への帰省をしたりします。心身のケアとしてジムに通うことも可能です」とのこと。
働く女性にとっては理想的なあり方に思わず息を飲んでしまいますね。
目的を明確にする
チームビルディングをする上で辻先生はこの目的を明確にすることを提案しています。
私達が向かうべき方向を明確に示しておくことは目標を設定して迷わず同じ目的に向かうことと同じことです。
何を大切にするのか。
理念や自立、成長、挑戦といったように、私達が大切にするべき価値感を共通認識として持つことが大切です。
ひとりひとりの強みを生かす
チームに在籍するスタッフの強み弱みはそれぞれ異なります。
その上でスタッフの強みと志を活かせる働き方ができる環境を作るのも幹部の役目とのこと。
メンバーの強みを最大値まで伸ばす。
メンバーの弱みをカバーし合えるチームをつくる。
そこで、役割と責任、環境を作っていくようにします。
理念に添えない人にはどう対応しているのか
弊社にいるスタッフ達は皆同様ですが、 面接の段階で4から5回の面接を受けて入社しています。
「入社前はわからないことだらけだと思うので、幹部から店舗メンバー、最終面接で私自身が直接面接を致します」と辻先生。
この過程で、面談した幹部メンバーと店舗メンバーに意見を聞きます。
辞職させないための工夫は?
面談を繰り返すうちに、求職者の方も私たちのクリニックのイメージを聞いた上で、自分の価値観を語って下さいます。
その中で、求職者の方は自身の求める働き方に気付くのです。
ですので、弊社に共感する人は残って下さいます。
仕事を通して成長していきながら人生を楽しみたい人。
仕事とプライベートは分け隔てて考えたい人。
その点は個人の自由であって、またその人の価値観です。
だからこそ、弊社の理念から思いを繰り返しお伝えして、残ってくれる方は現在も引き続き力になってくださっています。
0ではないのですが、圧倒的に離脱は少ないです。
まとめ
人の性格はおよそ4つの不満類に分けられると選択理論心理学を提唱するウィリアムグラスター博士が仰っています。
こちらから、人の行動のメカニズムを学ぶことができますよ。
個々の行動のメカニズムを理解してあげられれば、強みを活かし、それぞれが望む働き方ができる環境を提供することができます。
今後歯科医師の方やナンバー1、ナンバー2の皆さんにも適用し、より早くチーム連携が取れるようになると言うことです。
ぜひ、今一度ご自身の歯科クリニックのチーム連携を見直してみてはいかがでしょうか。
取り入れられる部分だけを少しずつ自院で反映することにより、より良い環境づくりができると思います。
動画では辻先へインタビュー形式で進んでいくので、動画と合わせて見るとわかりやすいのでおすすめです。