講師紹介 横田元熙

  • 横田元熙
  • HIKARI Dental Clinic   MeLoS 代表講師
  • 院長
  • 大阪大学歯学部卒業後、口腔外科学教室にて臨床に従事。その後、大阪府都心および岐阜県を行き来し、幅広い診療を学ぶ傍ら、多くの歯科医院にてインビザライン治療の導入に携わる。自身の勤務医や講師としての経験から、最新の歯科治療や新しい歯科医師の働き方を伝えるためにYoutubeチャンネル「デンタルMeンタリング」を開設。また、今夏には京都府四条河原町に開業する自費専門歯科医院HIKARI Dental Clinic院長に就任。
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こんな方におすすめ

●マウスピース矯正を取り入れている先生 

●日々の診療で困っている事がある先生 

●クリンチェックを学びたい先生

動画の紹介

数多くのクリンチェックを手掛ける先生が、「どこを見て」「何を考え」てクリンチェックを作成しているのか?

考えてみたことはないでしょうか。 

 

今回の動画では、皆様に好評の、横田先生による公開クリンチェックをご覧いただきます。

横田先生のクリンチェックの作成過程をご覧になりながら、学べることは多いはずです。

クリンチェック作成に時間がかかったり、どのように治療計画をしたらよいか分からなかったりする先生方にお勧めの動画です。

動画内容

インビザラインファーストは小児矯正における画期的な選択肢として注目を集めています。本記事では、横田歯科医師(以下:横田先生)による動画中の解説をもとに、インビザラインファーストの特徴やメリット、そして横田先生が実際に診た実際の症例について詳しく解説していきます。

インビザラインファーストとは

インビザラインファーストは、従来のブラケットを使用する矯正方法とは異なり、透明なアライナーを使用して歯列を矯正する方法です。

 

特に子どもを対象としており、永久歯が生え揃う前の段階から治療を開始することができます。

 

インビザラインファーストの適用年齢は年々早くなってきており、現在では6〜8歳くらいが最も多い年齢層」と横田先生。ただし、個々の子どもの歯の生え換わりの状況を考慮することが重要です。

インビザラインファーストのメリット

インビザラインファーストのメリットは4つあります。

 

1. 拡大と配列の同時進行

2. 治療期間の短縮

3. 装着時間の柔軟性

4. モニタリングの簡便さ

 

詳しく見ていきましょう。

1. 拡大と配列の同時進行

 

インビザラインファーストの最大の利点は、歯列の拡大と歯の配列を同時に行えることです。

 

従来の装置では、まず拡大を行い、その後で配列を行うという2段階のプロセスが必要でしたが、インビザラインファーストでは両方を並行して進めることができます。

2. 治療期間の短縮

 

横田先生の経験によると、インビザラインファーストでは18ヶ月から24ヶ月程度で大きな変化を実現できるそうです。これは、成長期の子どもの歯や顎の動きやすさを最大限に活用できるためによるとのこと。

 

成長期の子どもだからこそ成せる治療というわけですね。

3. 装着時間の柔軟性

 

成人の場合、アライナーの装着時間は20〜22時間が推奨されますが、子どもの場合はそれよりも短い15〜16時間程度の装着でも効果が得られるとのことです。これにより、学校生活などへの影響を最小限に抑えることができます。

 

例えば学校で給食後歯磨きができないことがあっても、大きな支障がでないなどです。

4. モニタリングの簡便さ

 

成人の矯正と比べ、子どもの場合は頻繁な来院やチェックが必要ありません

 

横田先生によれば、ほぼチェックなしで良好な結果が得られるケースも多いとのこと。これは、歯科医師にとっても患者にとっても負担の軽減につながります

【実際の症例】10歳男児の例

動画の中で横田先生が紹介した症例は、10歳の男の子のケースです。初診時、アーチが狭く縦長の状態でした。

 

また、永久歯の生え換わりがやや遅めだったため、実年齢よりも若い状態として扱う必要があります。

 

治療開始から1年半後、顕著な改善が見られました。

その内容は以下のとおりです。

 

1. 上顎の第一大臼歯間の距離が5.7mm拡大

2. 犬歯間の距離が7.1mm拡大

3. 前突感の改善

4. アーチの形状が縦長から横長に変化

 

この症例では、クリンチェック(治療計画)で設定した目標にほぼ到達することができました。

クリンチェックの設計のポイント

インビザラインファーストのクリンチェック設計には、いくつかの重要なポイントがあります。

 

以下の5つの内容が参考として挙げられます。

 

1. 思い切った拡大を最優先する

2. 全歯牙のリトラクションをする

3. 空隙の確保

4. 大胆な設計

5. 段階的な目標設定

 

横田先生は、「クリンチェックの設計は予測であり、実際の臨床では70%程度の達成率を目安にしている」と述べています。

インビザラインファーストの可能性

インビザラインファーストは、子どもの矯正において非常に有望な選択肢です。その簡便さ、効果の高さ、患者への負担の少なさから、多くの歯科医師にとって導入しやすい治療法といえるでしょう。

 

横田先生は、インビザライン治療をこれから導入しようとする歯科医師や、まだファーストに手を出していない先生方に、ぜひチャレンジしてみることをおすすめしています。

 

子どもに対する矯正の新たな可能性を開くインビザラインファーストは、今後さらに普及されていくでしょう。

 

歯列矯正は子どもの将来の歯の健康に大きな影響を与える重要な治療です。

 

インビザラインファーストという新しい選択肢が加わったことで、より多くの子どもたちが適切なタイミングで、より快適な矯正治療を受けられるようになることでしょう。

 

以上が動画の中で学べる内容となっています!

ぜひ詳しく学びたい方は動画のご視聴をおすすめします。

 

 

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基本は1本15分程度で構成しているので、ぜひ隙間時間にスキルアップしてみませんか?

ここまでお読みくださりありがとうございました!

 

 

編集・執筆

歯科専門ライター 萩原 すう

教えて先生

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