公開クリンチェック_横田先生_011

前歯部開咬症例

視聴料金
(税込)
980 レンタルする
視聴可能
講師
横田元熙
HIKARI Dental Clinic   MeLoS 代表講師
院長

公開クリンチェック_横田先生_011

こんな方におすすめ

●マウスピース矯正を取り入れている先生 

●日々の診療で困っている事がある先生 

●クリンチェックを学びたい先生

動画の紹介

数多くのクリンチェックを手掛ける先生が、「どこを見て」「何を考え」てクリンチェックを作成しているのか?

考えてみたことはないでしょうか。 

 

今回の動画では、皆様に好評の、横田先生による公開クリンチェックをご覧いただきます。

横田先生のクリンチェックの作成過程をご覧になりながら、学べることは多いはずです。

クリンチェック作成に時間がかかったり、どのように治療計画をしたらよいか分からなかったりする先生方にお勧めの動画です。

動画内容

クリンチェックの段階で失敗してしまった!

 

多くの先生方が迷われるクリンチェック。クリンチェックの段階で設計ミスをしてしまうとどうしても望むかたちに治療は進みませんし患者様のリピートにも繋がりません

 

今回は、ORTCでも指示の熱い横田歯科医師のクリンチェックを公開。

ぜひ見て実践で生かしてみてくださいね。

症例と主訴

症例と主訴は以下のとおりです。

患者様は20代の女性になります。

 

1つずつ見ていきましょう。

症例と主訴をきちんと把握することで、より患者様の気持ちに沿った治療ができます!

症例

・前歯部開口症例

・臼歯(6番、7番)のみで接触

・第一大臼歯の関係は上下とも1級

・上下顎の歯列弓形態はやや方形

・下顎前歯部に軽度の叢生あり

 

主訴

・手術を避けたい(外科的矯正は考えていない)

・ 歯列矯正のみで改善を希望

・ 完全な治癒でなくても、見た目の改善を希望

・患者本人は顔長の改善も希望(ハイアングルの改善)

 

主訴に対して、横田歯科医師(以下:横田先生)は外科的手術を推奨しましたが、患者様が手術を避けたいとの気持ちが大きかったので、インビザラインでの対応となったそうです。

 

ここから詳しく横田先生の話を聞いていきましょう。

横田先生の治療アプローチ

横田先生の治療のアプローチは以下の3点です。

 

・インビザラインによる開咬改善

・理想的な咬合接触を目指して

・5ヶ月で顕著な改善を実現

 

患者様が外科的手術を望まない以上、インビザラインでの対応とされています。

インビザラインによる開咬改善

非科学的処置として、インビザラインによる開咬改善は、外科的処置を望まない患者さんに適した選択肢です。

 

横田先生は、20代女性の前歯部開咬症例に対して、インビザラインを用いた非外科的アプローチを採用。

 

この方法では、臼歯の圧下と前歯の挺出を同時に行うことで、開咬の改善を図ります

 

治療期間は約5ヶ月と比較的短く、22枚のアライナーを使用して段階的に歯を移動させます。

 

患者さんのコンプライアンスが良好であれば、予測通りの結果が得られやすいのが特徴です。

 

この症例では、患者さんの希望に沿った形で、見た目の改善と咬合の改善を両立することができました。

理想的な咬合接触を目指して

理想的な咬合接触を目指して、横田先生は独自のオーバーコレクション戦略を採用しました。

 

クリンチェックの設計では、臼歯を意図的に圧下させ、前歯が強く接触するよう計画しています。

 

これは、実際の治療結果が予測の7〜8割程度になることを見越した戦略です。

 

臼歯部の接触を弱め、前歯部の接触を強くすることで、最終的に平均的な咬合接触が得られることを目指しています。

 

この方法により、開咬の改善だけでなく、全体的な咬合のバランスも整えることができます。

 

治療の進行に応じて、必要であれば追加のアライナーで微調整を行い、より理想的な咬合接触を実現します。この戦略は、患者さんの個別の状況に合わせて柔軟に調整することが可能です。

 

横田先生のこの実例では前歯の圧下が想定以上に動いてしまったので、追加アライナーを導入されました。

 

5ヶ月で顕著な改善を実現

 

5ヶ月で顕著な改善を実現するために、横田先生は綿密な治療計画を立てられています。

 

22枚のアライナーを使用し、約5ヶ月という短期間で効果的な治療を行いました。

 

患者さんの高いコンプライアンスも相まって、予想以上の成果が得られたのがこの症例になります。

 

 

治療開始時には6番、7番の臼歯でしか咬合していなかった状態から、前歯部の開咬が大幅に改善されました。さらに、歯列弓の形態も整えられ、全体的な咬合状態が向上しました。

 

このような改善により、患者さんとその家族の満足度も高く、治療効果の高さが実証されました。短期間での顕著な変化は、インビザラインによる開咬治療の有効性を示しています。

外科的手術をしない方法の際の視野にインビザラインを

外科的手術を拒む患者様は多くいらっしゃいます。そこで今回のようにインビザラインを応用して治療し、患者様の納得のうえでできるいちばんよい状態をつくるのも1つの治療手段です。

 

ぜひ今後の治療計画に手段として参考にしてくださったら幸いです。

と横田先生。

 

ぜひ、類似する症例の際はご検討してみてくださいね。

 

 

ORTConlineでは日頃の診療で他の人には聞けない悩みを解決するため、様々なテーマを取り扱っています

 

基本は1本15分程度で構成しているので、ぜひ隙間時間にスキルアップしてみませんか?

ここまでお読みくださりありがとうございました!

 

 

編集・執筆

歯科専門ライター 萩原 すう

教えて先生

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