開業前の準備期間

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講師
松尾紘吾
医療法人トリプルウィン
理事長

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動画時間:00:10:41

講師紹介 松尾紘吾

  • 松尾紘吾
  • 医療法人トリプルウィン
  • 理事長
  • 2008年岩手医科大学卒業、2012年から開業を目指し地元青森県に帰省、2014年に松尾歯科開業。 開業後、人間関係の問題により医院存続の危機を迎えるが、様々な取り組みを通してV字回復。 現在は青森県の田舎町という立地ながら、良好な人間関係と人材確保、好業績の医院経営を実践中。
  • プロフィールページ

こんな方におすすめ

内容


 

第一弾では「開業前の準備期間」についてお話ししていだきました!

開業準備の2年間で大きなしくじりをしてしまったと語る松尾先生。

その期間で準備したこと、足りないと思ったことなども大公開!

ぜひご覧ください!

 


 

紹介


 

松尾先生の開業から現在に至るまでのチェックポイントをまとめてもらいました。

現在では人口わずか1万人に満たない土地で開業し、年商1億円を超える医院経営を行うまでに成長。

その過程での失敗ごとや成功できた要因などに迫っていきます!

動画の紹介

●これから開業を考えている勤務医の先生
●すでに開業しているが思うように業績が伸びていないクリニック
●スタッフとのチームワークが取れていない
●スタッフ採用に苦戦している

動画内容

歯科医院向けのセミナー配信サイト「ORTC online」では歯科医療従事者が専門的な知識と技術を習得することを目的に、さまざまなな診療科目のセミナーや動画配信を行っております。
今回ご紹介するのは、松尾歯科 医療法人トリプルウィン理事長を勤める松尾紘吾講師です。
松尾講師は2年間に渡り開業準備を整えてきましたが、自身の「しくじり」によって閉院の危機に陥ってしまいます。
ドン底まで落ち込んでしまいますが、とある方法で医院改革を成功させた先生です。

 

医院改革のために仕組み化したにもかかわらず、理念と現実にズレが生じてしまったクリニック・院長先生には、非常に気づきとなるセミナーとなるでしょう。
ぜひ、松尾講師のこれまでの試みと気持ちの変化、そしてどういう改革をおこなったのか、このあたりに注目してご覧ください。

松尾歯科のこれまでの歩み


最初に松尾講師の経歴をご紹介します。

2008年 岩手歯科大学卒業後、関東圏内の医療機関で勤務
2012年 実家がある青森県へ帰り、開業準備を開始
2014年 開業

開業から8期を迎えた松尾歯科は、スタッフ全員がやりがいと楽しみを持ちながら勤務する笑顔の絶えない職場です。
人口1万6000人、そのうちの40%が高齢者という過疎化の進んだ町にもかかわらず、2021年時点で売上1億7500万円、自費率25%を達成しました。

 

ですが、ここまで成長する過程には、さまざまな「しくじり」がありました。
その原因は、松尾講師が犯した過ちのせいで人間関係が断絶し、閉院の危機を迎えてしまったこと。
そのせいで、自院に「行きたくない」気持ちと戦場へ向かうような「鼓舞する」気持ちを同時に抱えながら、通勤していたといいます。

「このままではよくない」
そう考えた松尾講師は、医院の立て直しを決意すると、医院改革の試みを実践します。
そして、結果として医院の復活を遂げることに成功したのです。

閉院の危機から復活に至るまでの軌跡を追っていきましょう。

開業前の準備期間


松尾講師は2012年に開業準備をはじめて、2014年に開業しています。
つまり、2年間の開業準備期間があるわけですが、この期間にどのようなな取り組みをしてきたのか見ていきましょう。

開業前におこなった仕組み化


●地元で流行している医院に5件かけもちで勤務をし、それぞれの医院の診療システムや得意分野、経営についての知識を吸収
●関東圏や北海道のトップレベルといわれる医院を10件以上見学し、良い部分を吸収
●開業セミナーや経営セミナーなど、さまざまなセミナーに参加
●20Pに及ぶクレドの作成
●全員が一定の知識をもって仕事ができるようにカウンセリングの進め方などのマニュアル作成
●知識・片付け・技術・人間性・改善提案力などの項目が記載された評価制度の作成
●「医院会活動」というプロジェクト制度の導入
●トラブルのない就業規則
●採用専門スライドを作成し、スタッフ採用に全力で取り組む 

                            etc…

 

特にトップクラスの医院は、医業収入はもちろんのこと、スタッフがいきいきしながら働き、高いレベルの診療を提供している姿に衝撃を受けたと松尾講師は語ります。
自身も「こんな医院をつくりたい!」というゴールを掲げ、上記のような取り組みをしていきました。

 


さらに、見学先の医院で「地域一番実践会」を知ると、赤本無料冊子をすぐに取り寄せて、「いいな」と思う箇所を参考に、仕組み化も進めたといいます。
スタッフの採用に関しても人材採用から育成まで着手しはじめ、開業まで事前に一緒に働く取り組みもおこないました。

開業直前のうごき


開業の2ヶ月前には勤務先のバイトを辞め、開業に専念した松尾講師。
1ヶ月前からスタッフの教育にも力を入れていきます。


マーケティングは1年前からHPの打ち合わせをおこない、3ヶ月前に開設。
地域住民や隣町までチラシを配布した甲斐もあり、内覧会では300人、アポイントメントが100件と、順調な滑り出しを見せました。

 

当時のことを松尾講師は「シミュレーションが足りない部分が多く、勤務医時代にマーケティングやマネジメントなど、もっと医院の取り組みに参加すべきだった」と振り返っています。
ただ、当時は「これだけやったのだから、もうやることはない!」と予定外のこともありましたが、完璧なスタートを切ったと信じていたのです。

 

開業前の準備期間まとめ


ここまで開業準備期間に焦点を当てて紹介してきましたが、いかがでしたか。
おそらくみなさんのなかにも松尾講師のような取り組みをおこなってきた方もいることでしょう。
開業するのならば、なんとしても成功させたい一心はみなさん同じだと思います。

 

次回【開業してからの負の時代】をお送りしますが、この章では開業前におこなった仕組み化によって、松尾歯科に危機が訪れてしまいます。
なぜ素晴らしい取り組みをしたにもかかわらず、うまくいかないどころか危機が訪れてしまったのか。
ぜひ、次回もご覧いただけますと幸いです。
 

 

第一弾では「開業前の準備期間」についてお話ししていだきました!

開業準備の2年間で大きなしくじりをしてしまったと語る松尾先生。

その期間で準備したこと、足りないと思ったことなども大公開!

ぜひご覧ください!


ORTC歯科ライター
土井 万喜子
 


<プロフィール>
歯科衛生士18年目
2005年歯科衛生士資格取得後、札幌市内の歯科医院に勤務。
後に歯科メーカー勤務を経て、現在ライターやコンサルタントとして活動中。
多くの歯科衛生士の働きかたやキャリアの相談役を担っている。
歯科衛生士採用支援や歯科医院向けSNS運用も併せておこなっている。

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