器材・材料編

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講師
新渡戸康希
医療法人社団杏壬会 池袋みんなの歯医者さん 矯正歯科・こども歯科
院長

こんな方におすすめ

●これから開業を目指す先生

●開業を計画されている先生

●すでに開業されていてさらに拡大したい先生

動画の紹介

受付回り

  • 受付デスク:患者の受け入れと予約の管理が行われる場所。
  • 受付係:予約の調整、患者の案内、支払いの処理を担当。
  • パソコン:予約システムや患者情報の管理に使用。
  • フォームと文具:患者情報の記入と保管に必要。

照射器

  • 歯科用照射器:X線撮影に使用。患者の歯の状態を確認するのに重要。
  • 定期的な校正と保守が必要。被曝を最小限に抑えるための適切な使用が求められる。

チェア

  • 治療用の椅子:患者の治療中に使用。患者の快適性とアクセス性が考慮されたデザインが重要。
  • ヘッドレストや調整機能を備えたものが一般的。

コピー機

  • 文書コピーと印刷に使用。患者の記録や診療報告書の複製に必要。
  • 高品質な印刷が必要な場合がある。

光学印象機器

  • 歯科治療のための歯型を取るために使用。従来の粘土型取りの代替として導入されている。
  • 歯型の精度と迅速なデジタル化が利点。

レントゲン

  • 歯科用レントゲン装置:歯科診療で歯や顎の画像を撮影。
  • 歯の検査や病状の診断に不可欠。被曝管理が重要。

材料

  • セラミック、レジン、金属などの治療材料:詰め物、クラウン、ブリッジなどの製作に使用。
  • 安全性、耐久性、審美性が考慮される。

備品リストのススメ

  • 備品の管理がスムーズに行えるリストの作成。
  • 消耗品(手袋、マスク、消毒液など)の常備が重要。

まとめ

  • 歯科診療所の運営には多くの要素が関わる。
  • 設備や備品の適切な管理が患者のケアとクリニックの効率に影響を与える。

動画内容

今回は新渡戸先生から学ぶ、新規開業に必要なものについて解説いたします。

新規開業の際に必要な基本的な器材と材料について、要点をまとめると以下のようになります。

 

1. 各クリニックの専門分野によって必要な器材・材料は異なる

2. しかし、歯科医として基本的に必要な器材・材料は共通している

3. 新規開業時に実際に必要な器材・材料と、不要なものについても説明いただける

 

専門分野に応じた器材・材料の違いはあるものの、歯科医院として基本的に揃えるべき器材・材料があるというお話が印象的でした。新規開業を検討している先生方にとって、必要なものと不要なものを見極められる有益な情報になると思います。

受付周りに必要なものは?

新渡戸先生がこの動画で最もお伝えしたいことは「初期段階で経費をかけ過ぎない」という点だそうです。

 

まずは、受付周りの器材選びについて重要なポイントをお話しいただきました。

 

ポイントは以下のとおりです。

 

1. タブレット型のPCとタッチ画面を採用

2. クレジットカード決済には携帯電話を使用

3. 歯科専用ではなく、スタッフが日常的に使い慣れた機器を選択

4. 器材選びで最も大切なのは、スタッフにとって使いやすく便利なものを選ぶこと

 

 

歯科専用の器材よりも、歯科スタッフが普段から使い慣れているものを選ぶことで、トレーニングの手間を省き、効率的な業務が行えるというお話が印象的でした。

 

特にスタッフの入れ替わりが多い歯科医院では、この点を考慮した器材選びが重要だと感じます。この点は新渡戸先生もご指摘されています。

 

器材選びにおいて、スタッフ目線で考え、使いやすさと便利さを重視することが何より大切なのです。

新規開業で重要なのは最低コスト?

 

新規開業時の経費を抑えるために、照射器の選び方について重要な点は、以下の内容を新渡戸先生はお話しくださいました。

 

内容は以下のとおりです。

 

1. 新規開業時は1台で十分

2. 診療中に足りなくなったら2台目を購入

3. 器材は後からでも買い足すことが可能

 

照射機は相場1台15万〜20万です。

繰り返しますが、新規開業時は経費を抑えることが大切です。

 

器材の選択を慎重に行う対象として、特に照射器は1台から始めましょう

 

フルスペックを避けることで、無駄な出費を防げます。

 

確かに初期段階では必要最低限の器材を揃えて、必要な器材を足していく方が理にかなっている気がします。

 

開業時は目の前の高額な費用に目が眩んでしまいがちですが、冷静に判断し、経費を抑えることが長期的な経営の安定につながるのだそうです。

チェアの台数は?価格は?

チェアの選定について具体的な例を交えて解説いただきました。

 

重要なポイントは以下のとおりです。

 

1. チェアの価格差が経費に大きく影響する

2. 新規開業時は業者の言うがままにハイスペックを選び失敗してしまう

3. 最初は必要最低限の機能を備えたチェアを購入し、後からカスタマイズしていく

4. 器材は後から買い足したり、スペックアップすることが可能

 

新規開業時は必要最低限の機能を備えたチェアから始め、徐々にグレードアップしていくのが賢明だということでした。

 

チェアは 1台200万円のチェアを5台購入した場合、合計1000万円になります。

 ですが、1台300万円のチェアだと5台で1500万円と500万円の差が出るのです。

 

業者はハイスペックのチェアを推奨されるでしょうが、ここは自身の行う治療法を振り返り最低限で用意すると安心です。

 

場合によってはスリーウェイシリンジ、タービンヘッド、コントラ、5倍速ハンドピース、スケーラーすら必要ないこともあります

 

フル装備で購入したにも関わらず、歯科医師の方それぞれの治療法によっては使わない器材が出てくることもあるでしょう。

 

器材選びは開業後の経営に直結する重要な決定事項ですが、後からでも買い足せることを念頭に置き、冷静に判断することが大切だと感じました。

新渡戸先生のここに注目!

チェアのカスタマイズについて、マイクロスコープを例にご説明いただきました。

ユニットに予めマイクロスコープを設置するための穴を空けておくことです。

 

ここで新渡戸先生が指摘した要点は以下のとおりです。

 

1. 通常のユニットにはない穴が開けられている

2. イクロスコープの価格は安いもので150万円、高いもので3〜400万円程度

3. マイクロスコープの購入タイミングは状況による

4. 最初から拡張性のある設備を整えておくことで、後からでも器材を増強できる

 

チェアの選定において、将来的なカスタマイズを見据えた拡張性を持たせることがここでいう注目したい点です。

 

専門分野に特化した開業でない限り、高価な器材は後からでも追加できるよう、柔軟に対応できる設備を整えておきましょう。

 

クリニックの成長に合わせて器材をアップグレードしていくという発想は、経費の無駄を省き、経営の安定につながる素晴らしい戦略だと感じました。

コピー機は複合機にするとみんな嬉しい!

コピー機の選定について、新渡戸先生は安価に購入するのではなく、スタッフの作業効率という観点から複合機を購入することを推奨していました。

 

歯科医師の方は、歯科スタッフの作業効率を考慮しない方が非常に多いですが、この点を改善すると歯科クリニックの回転率が上がります。

 

その理由は以下のとおりです。

 

1. スタッフの作業効率を考慮することでアシストを依頼できる

2. スタッフは毎日カルテ印刷等行っているので時間短縮になる

3.インク管理や故障時の買い替えが不要

 

つまりコピー機選びにおいては、スタッフの作業効率を重視し、複合機の導入を検討すべきとのことです。

 

複合機は先生方の経費管理にもメリットがあり、スタッフのストレス軽減と生産性向上にもつながるため、新規開業時から導入することが良さそうです。

 

私の時は手書きだったので、印刷機を使えるだけでとても利便性が高い話だと感じました。

 

器材選定では、スタッフ目線に立って考えることが大切で、それが結果的にクリニック全体の効率化につながるのです。

光学印象機器は必須!

歯科医師の方誰もが注目する、光学印象の機器についてです。

 

ここでも新渡戸先生による具体的な例を交えてご説明いただきました。

 

まず注目したい点が以下のとおりです。

 

1. 高額な機器で、メーカーによって様々な製品がある

2. マウスピース矯正特化型クリニックには必要不可欠

3. 購入の目安は年間36件以上の矯正患者(月3件以上)

4. 便利な機器だが、必要性をよく検討してから購入すべき

 

 導入の際に注意したいのは、年間3件以下受注の場合は購入の意味がないことです。

 

 使用頻度が低いと月額保守管理料(月4万円)が無駄になります。

 

つまり、高額な機器は開業時の経費を大きく左右するため、導入の是非を慎重に判断することが重要だということです。

 

機器の必要性と使用頻度を見極め、後から機能を追加できることを念頭に置きながら、最低限のスペックで開業するのが賢明なのだと学びました。

 

開業時は業者の勧めに流されずに、冷静に判断することが肝要ですね。

レントゲンも最低限のスペックがベスト

続いてレントゲンに関してです。

 

レントゲンについて、新渡戸先生はここでも最低限のスペックで用意することを推奨していました。

 

ここで知っておきたいのが以下の点です。

 

1. 診療の精度に関わるため、一般的な基準はクリアすべき

2. メーカーによって価格差が大きい

3. 新規開業時は業者の勧めで高額な機器を導入しがち

4. CT機能やセファロ機能は後からでも追加可能

5. 最初は最低限のスペックで、診療に支障のないクオリティを選ぶべき

 

業者の勧めを受けてそのまま従うと、開業費用が7000万〜8000万円に達する可能性があるとのこと。

 

予め、予算を踏まえたうえで業者の話を聞き器材の導入がいかに大切かを知りました。

 

この点は初回だけでなくどんな時でも生かせそうな知識ですね。

材料を買いすぎると在庫を抱える問題

材料の在庫管理について、注意したい点は棚卸をした際にその数値を税理士に申告しなくてはならない点です。

 

そのため、在庫は多く持たないに限ります。

 

消耗品である1. マスク、グローブ、ペーパータオルなどの在庫量の目安は、スタッフ1人あたり1箱ずつあれば十分だと新渡戸先生。

 

治療材料である CR、接着剤、バーのセットなどの在庫量の目安は、 先生1人あたり2個ずつあれば十分だと話してくださいました。

 

材料の在庫管理においては、適切な数量を保持することが大切です。

 

スタッフや先生の人数に応じて必要な在庫量を算出し、過剰在庫を避けることで、管理の手間を減らせます。

 

年末の棚卸しを念頭に置き、在庫量を調整することが重要だそうです。

新渡戸先生が分院開院で失敗したことは?

新渡戸先生が分院を開院した際にやってしまったことは、買い忘れがあったことだそう。

 

だからこそ、リスト作成をして管理することの重要性を解説してくれました。

持針器

まずは 持針器です。

 

 抜歯後の縫合に必要不可欠な器具でありながら、新渡戸先生は用意していなかったそうです。

 

実際臨床の際には、代用品としてピンセットでを使い対応したそうですが、困難であることには変わりありません

 

クリニックによっては2個程度用意があれば十分だとのことでした。

レンチ

スケーラーチップを止める金具です。

 

歯科クリニックにはあって当然、と思ってしまうぐらいには日常の診療で必須の金具なのですが、新渡戸先生は用意をし忘れていたとのこと。

 

スケーリングに必須の器具なので、クリニックでも1〜2個程度の在庫が一般的です。

 

 代用品としてペンチでの対応がありますが非効率なのでおすすめしませんとのことです。

コンチメーターのフック

根管治療に必要不可欠で、 ないと手指感覚での治療を強いられ治療の成功率を左右します。

 

これらの器具は日常的に使用するものであり、その重要性ゆえに準備を忘れがちだというお話でした。

 

開業前にチェックリストを作成し、万全の準備を整えることが大切とのことです。

 

また、クリニックのコンセプトによって必要な器材や材料は異なるものの、基本的な器具の準備は欠かせないというポイントも重要です。

 

開業準備の際は、日常的に使用する器具こそ慎重にチェックし、万全の態勢で臨むことが肝要だと感じました。

材料と器材は後から買い足せる

 

ここまでお読みくださりありがとうございます。

 

器材の追加購入について重要な点をご指摘いただき、新規医院解説を考えている方の参考になったのではないでしょうか。

 

この動画概要のまとめは以下のとおりです。

 

1. 器材は後から買い足すことが可能

2. 業者の勧めに乗って高額な機器を最初から導入しない

3. 開業時に全てを揃えようとすると、開業資金が予算を超える危険性あり

4. 器材の選定や材料の選び方について、しっかりと学ぶことが大切

5. 内装についても別の動画で詳しく解説

 

新規開業時は必要最低限の器材から始め、徐々に拡充していくことが賢明だというお話でした。

 

開業資金を適切に管理し、無理のない範囲で器材を揃えていくことが、長期的な経営の安定につながると新渡戸先生がすでに実証して下さっています

 

是非ご参考にしてください!

担当講師

新渡戸康希

新渡戸康希 先生

院長
医療法人社団杏壬会 池袋みんなの歯医者さん 矯正歯科・こども歯科

ORTC onlineでは「絶対に失敗しないマウスピース矯正33のこと」を始め動画コンテンツで自身の経験を多くの先生方に共有。インビザラインが日本で導入されて以降、数々のセミナーや勉強会を開催し多くの先生方の学びを後押し。インビザライン治療における、予測実現性を高めるクリンチェック作成を日々追求され、治療技術だけに留まらず、集患・院内体制・経営思考なども伝えることで、これからの歯科医院の在り方についてもアドバイスを行っている。

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