脳歯科とは何なのか!? 前編

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視聴可能
講師
藤井佳朗
新神戸歯科名誉医院長

こんな方におすすめ

脳歯科についてのお悩みはありませんか?

・患者さまが訴えてくる不定愁訴に応えたい先生
・歯科治療の可能性を拡げたいと考える先生
・脳歯科という考え方について触れてみたい先生

今回の動画は、これらの先生方に特に見ていただきたい内容となっております。

脳歯科について、新神戸歯科の名誉院長である藤井佳朗先生にお話しいただきました。 最後までご視聴いただけると幸いです。
 

動画の紹介

皆さまは「脳歯科」という言葉をご存じでしょうか。

義歯を入れていない認知症の患者さんに義歯を入れたら認知症が治ったことや、あるいは寝たきりの人が突然立って歩きだしたなど、このような現象が起こった際に何が変化し何が作用しているのか。

新神戸歯科の名誉院長である藤井佳朗先生はこのような事象について独自のアプローチで紐解いてきた経験をお話していただきました。

・脳歯科という治療方法に行き着いた理由
・対処療法の考え方と原因の考察
・歯はどこに位置しているのか

これらのテーマで、脳歯科をわかりやすく解説していただいております。是非、今後の診療にお役立てください。

動画内容

脳歯科という治療方法に行き着いた理由

藤井先生は、なるべくならスプリントのようなものに頼らずに体調を改善させたい、という思いから脳歯科という治療法に辿り着いたとのことでした。

ここでは、藤井先生が脳歯科に行き着く経緯をお話していただいております。

咬合と体調の関係について

「咬合を変えることで、からだの不調が治る」という考え方は、80年近く前から存在しています。実際、スプリントなどを入れて咬合を挙上することで体調が改善することもありますし、からだ全体に変化が起こることもあります。

藤井先生は「では、そこからどうするのか」を考えました。スプリントを入れていたら調子がいいけれど外したら元に戻ってしまうのであれば、一生スプリントをはめておかなければなりません。

補綴物にスプリントと同じ厚みを持たせ、咬合を挙上するという方法も行われたりしていました。しかしとても手間がかかりますし、健康な天然歯を削らなければいけない、というデメリットもあります。

なかには歯が沈下してしまい元に戻ってしまうなど、この方法ではトラブルが続発したそうです。

体調改善のカギは脳の神経への刺激!

噛みあわせを変えることでからだに変化が起こる理由として、藤井先生は「脳に関係があるのだろう」と考えました。

口腔付近に存在する三叉神経は、12対ある脳の神経の中で圧倒的に太く「口腔からの刺激が脳へと大きな影響を与える」と考えることができます。

さまざまな刺激のなかで、悪い影響を及ぼしている信号を断ち、良い信号を入れてあげることでからだの不調が改善される。自然治癒力で改善していくことが期待できる、というわけです。

口腔内の刺激とは、咬合のみではありません。舌への刺激や口唇への接触などさまざまあり、そのなかに悪い影響を及ぼすような刺激があれば、脳から全身へと悪影響を及ぼすこともある、と先生はお話されています。

歯を削合することに対する疑問

藤井先生は「噛みあわせの調整で本当に体調が改善するのか」ということも疑問であるとお話されています。

先生方もご存知のように、安静空隙というものが存在するため歯と歯はいつも触れ合っているわけではありません。

もちろん削合が必要な場合もありますが、すぐに着手していいのか疑問も残るとおっしゃっています。悪い刺激を取り除く手段として、きちんと検討が必要です。

対処療法の考え方と原因の考察

藤井先生は対処療法の考え方と原因の考察について、「ドアが開きにくくなった」ときの対処を例にお話してくださいました。

ドアが開きにくくなった場合、そのドアの悪いところを探して直すことが多いかと思います。ドアの歪みなどを疑いますが、もしかしたら建物自体が歪んだのかもしれません。

建物の歪みに原因があるのであれば、建物をまっすぐにしてあげることでドアはスムーズに開くはずです。そして、その場合にはドアの不調箇所を直してはいけないことになります。直してしまうと、建物が正しい位置に戻ったときに合わなくなってしまうからです。

では、建物を正しい位置に戻そうと思ったとき考えるのは「なぜ建物が歪んでしまったのか」ということです。そのようにして原因を遡っていきます。

歯はどこに位置しているのか

歯は歯槽骨に埋まっており、歯槽骨は頭蓋骨の中にあります。頭蓋骨は体幹の上に存在し、体幹は地面の上に、地面は地球上に、地球は宇宙の中に位置しています。

ですから、歯が悪くなった原因は歯を取り巻く全ての環境の中の何処かが狂っていることにあると考えることができます。いきなり歯を削るのではなく、歯を取り巻く環境から見直す必要がある、と藤井先生はお話してくださいました。

最後に

藤井先生が実際どのような部分を見ていくのかについては、次の動画「脳歯科とは何なのか!?後編」で詳しくお話していただいております。

引き続き、動画をご視聴いただけると幸いです。


【次の動画】
脳歯科という知られざる世界
脳歯科とは何なのか!?後編
https://ortc.jp/detail_movie.php?id=443
講師 藤井佳朗先生
 

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