こんな方におすすめ

根管治療でのお悩みはありませんか?

・歯内療法の考え方について学びたい先生
・歯内療法を実施されている先生
・歯内療法について見識を広げたい先生

今回の動画は、これらの先生方に特に見ていただきたい内容となっております。
最後までご視聴いただけると幸いです。
 

動画の紹介

本動画では、日本歯科大学付属病院総合診療科教授の北村和夫先生を講師にお迎えして、根管治療の成功率を上げるためのノウハウについて、詳しくお話していただきました。

根管内の細菌はどこに存在するのか、拡大形成について今一度考え直してみませんか?根管充填の目的や、彎曲根管の形成を成功させるための条件、根管形態を逸脱すると再根管治療の成功率がどうなるのかもご紹介いただいております。

北村和夫先生は、歯内療法を専門に研鑽され続けている、歯内療法のスペシャリストです。北村和夫先生の配信動画にどうぞご期待ください。
 

動画内容

歯内療法を行ううえで、先生方はどのような考えをお持ちでしょうか。
今回講義していただいた北村和夫先生は、本動画が歯内療法に対する考え方を改めるきっかけになることを期待されています。まずは、なぜ根管治療の成功率が低くなってしまうのか、みていきましょう。

根管治療の成功率が低いのはなぜか?

根管治療の成功率が低くなる原因には、さまざまなものがあります。

・器具や装置が不適切
・彎曲根管の形成は困難なことが多い
・不適切な技術や形成方法による
・正確な作業長決定がなされていない
・効果的な洗浄を行っていない

学生時代に学んだ知識のまま、診療を続けていませんか?北村和夫先生によると、「技術・器具はどんどん進化しているので、情報の更新も大切」だということです。

根管形成について

細長い楕円状の根管形態の拡大形成をするとき、もっとも直径の小さいところに合わせて形成をすると、清掃されるべきであるのに清掃しきれない部分が多くなってしまいます。

ですが、直径の大きいところに合わせると穿孔してしまいますので、通常は最初に咬み込んだところから3サイズ上までを安全圏内の最大サイズとして、拡大形成をします。

一般的にはこの方法が採用されていますが、実際には楕円状の根管形成が理想の形態です。「最小限に根管のかたちに沿った感染組織を除去することが理想といえるが、なかなか現実的には難しい」と北村和夫先生はお話されています。

北村和夫先生は、この問題の解決法として、XP−endo Finisherによる機械的洗浄を提案されています。一般的な根管清掃用ファイルでは約50%しか歯髄が取り除けないとされていますが、洗浄のファイルであるXP−endo Finisherを用いることでアンダーカットの歯髄までしっかり取り除くことができていることがわかります。

XP−endo Finisherは歯質を削ることなく、洗浄を行うことが可能です。機械的洗浄を行うことで、一般的なファイル清掃より多くの感染源が除去できるため、理想的な根管形成といえます。

本動画内では実際の映像も紹介されていますので、ぜひご参考になさってください。

根管充填の目的とは

これまでは、根管と根尖歯周組織の交通を遮断することが根管充填の目的とされてきました。しかし現在では、根管治療を行っても細菌をゼロにすることは不可能であることがわかってきています。

「根管治療によって、根管内の細菌数を一定の水準以下に下げ、宿主の免疫力を優位に立たせることで根尖性歯周炎の治癒が得られる」という報告もあり、ラットによる実験では根管内の細菌を約75%減少させると治癒へ向かったという結果がでています。

そこで、僅かに残っている細菌を埋葬し不活性化することが目的とされるようになりました。

彎曲根管の形成を成功させる条件とは

彎曲根管の形成を成功させる条件として、北村和夫先生は8つの条件を提示してくださいました。

・正しい作業長の決定
・根管の機械的拡大形成と化学的清掃
・根管のテーパー
・作業長の喪失がない
・器具による穿孔がない
・根尖孔から切削片を押し出さない
・器具を破折させない
・トランスポーテーション(根管の偏位)がない

なかでも「トランスポーテーション(根管の偏位)がない」ということが最も重要だと考えていらっしゃいます。「トランスポーテーションの有無で、再根管治療の成功率に大きな違いがでる」ということでした。

再根管治療の成功率の違いについて

本来の根管形態が維持されている症例では、根尖病変がある場合でも成功率は80%を超えますが、本来の根管形態を逸脱した症例、つまりトランスポーテーションを起こしてしまっている症例では、根尖病変がある場合成功率は40%と大幅に差ができてしまいます。

つまり、イニシャルトリートメントにおいて、根管の形態を保つこと、トランスポーテーションを起こさないことがいかに重要かがわかっていただけるのではないでしょうか。



本動画は、「歯内療法のパラダイムシフト」として、#7まで配信されております。
北村和夫先生の講義に関心を持たれた方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。

歯内療法のパラダイムシフト#2
【彎曲根管の形成を成功させる条件】
 https://ortc.jp/detail_movie.php?id=484

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