公開クリンチェック_新渡戸先生_005

下顎叢生を解いていく症例_公開クリンチェック1

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講師
新渡戸康希
医療法人社団杏壬会 池袋みんなの歯医者さん 矯正歯科・こども歯科
院長

講師紹介 新渡戸康希

  • 新渡戸康希
  • 医療法人社団杏壬会 池袋みんなの歯医者さん 矯正歯科・こども歯科
  • 院長
  • ORTC onlineでは「絶対に失敗しないマウスピース矯正33のこと」を始め動画コンテンツで自身の経験を多くの先生方に共有。インビザラインが日本で導入されて以降、数々のセミナーや勉強会を開催し多くの先生方の学びを後押し。インビザライン治療における、予測実現性を高めるクリンチェック作成を日々追求され、治療技術だけに留まらず、集患・院内体制・経営思考なども伝えることで、これからの歯科医院の在り方についてもアドバイスを行っている。
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こんな方におすすめ

歯科医院向けのセミナー配信サイト「ORTC online」では歯科医療従事者が専門的な知識と技術を習得することを目的に、さまざまな診療科目のセミナーや動画配信を行っております。


今回ご紹介するのは、医療法人社団杏壬会池袋みんなの歯医者さん矯正歯科・こども歯科理事長兼院長を勤める新渡戸康希先生です。


講義内容は、クリンチェックをつくるうえで新渡戸先生がどんなことを考えているか、またどのような視点から治療計画を立てているかについて掘り下げていく内容になります。

予測実現性を高めるためのクリンチェック作成及び、アライナー枚数を減らす方法を中心として、最後までご覧ください。

動画の紹介

・これからマウスピース矯正を始めようと考える先生
・初めてクリンチェックをする先生
・知識はあるが、自信がない先生

動画内容

「下顎叢生を解く」にあたって、インビザラインを用いるかIPRを行うか、手順に悩む方は多いのではないでしょうか。

この動画では新渡戸先生がクリンチェックを作るにあたって、最終的処置をどのように持っていくかを含めた視点で計画を立てているかを解説しています。

ぜひご視聴くださいね。

新渡戸歯科医師とは

医療法人社団杏壬会池袋みんなの歯医者さんにて医院長をしており、これまでの診療症例数は300件を超えます。

今回はORTCにて多くの悩みとして寄せられるクリンチェックに関して、新渡戸先生の視点から講義を行っていただきます。

「僕自身も初めてマウスピース矯正を行う上で、不安を感じておりました。クリンチェックを作る段階で使う3Dコントロールの使い方も分からなかった状態でしたので…」と新渡戸先生。

インビザライン矯正を始めた歯科医師の方や知見を深めたい先生方に向けて、的確にアドバイスをして下さっています。

【症例】主訴は下顎の叢生

今回の症例は、一般的なインビザライン症例になります。

・IPRが施され叢生を解いている

・主に下顎の叢生

・上顎の出っ歯

上記3つが特徴としてありますが、患者様の主訴はあくまで下顎の叢生です。

今回はこの点に着目してクリンチェックを行っていきます。

患者様に説明するときのポイント

患者様に3Dコントロール画面を提示して、クリンチェックを解説する場合には以下の点がポイントです。

・IPRを消しておく

・スーパーインポーズを使う

・グリッド表示にする

なるべく患者様には、インビザラインの治療を行うことで最終的に感謝様の主訴が解決する流れをお見せする必要があります。

その上でクリンチェックのアライナーをお見せする際には、歯の移動量が明確にわかるよう、上記3つに注意しておくと患者様も安心できます。

クリンチェックのコツ

クリンチェックのコツとして、

1.予測実現性を配慮する

2.青丸を消す

上記2つが挙げられます。

下顎の叢生を解くことが主訴なのですが、クリンチェックがエンジニアから戻された直後は、予測実現性の低いクリンチェックになっていることが多くあります。

その点を修正していきましょう。

予測実現性を高めるには、本来動かしたい位置関係の数値を小さく見積もることが重要です。

患者様の主訴を優先する

患者様の主訴を今一度確認すると、下顎の叢生となります。

そこで予測実現性の挺質圧下に関しては、患者様がこだわっていません。

それならば、予測実現性の高い結果を出すようにする方が患者様も歯科医師も納得する治療が可能です。

IPRは不可逆的処置

基本的に、患者様も歯科医師も無暗に歯間を削りたくはありません。

また、3.4番目は削りにくいので、実際IPRを行うとすると注意が必要です。

この症例の場合、下顎ですので舌があります。するとなおさら削る施術には、神経を使う必要がありますよね。

ワイヤー矯正では抜歯が必要になりますが、インビザラインならば、遠心移動で対応ができます。

インビザラインをする上で必要な技術

インビザラインで必要な技術は次のとおりです。

1.クリーンチェックができること

2.ディスキングの知識があること

インビザラインに技術は必要ありません。

必要なのは技術ではなく知識になります。

インビザラインの歴史や知見を蓄えていく必要が求められます。

インビザラインの失敗

インビザラインの失敗とは何なのか、気になるところでしょう。 

インビザラインの失敗は、2つしかありません。

1.前歯部のリセッション

2.奥歯が噛めない

これらを防止する策として、

・バイトランプをつける

・2年以上矯正を行わない

この2つの方法で防ぐことができます。

よくあるのは、このままで問題ないと判断しリセッションを起こしてしまうパターンです。

処置せずそのまま経過観察でいい、と判断するのは危険なので注意しましょう。

まとめ

ここまでのまとめとして、インビザラインのポイントとコツをおさらいしましょう。

患者様にご説明する際は、

1.IPRを消しておく

2.スーパーインポーズを使う

3.グリッド表示にする

クリンチェックの際は、予測実現性の配慮です。

今回のように患者様の主訴が臼歯にない場合、あくまで予測実現性を高くすると安全です。

そしてインビザラインにおける失敗とは、

1.奥歯が噛めなくなる

2.リセッションを起こす

以上になります。

 

この後の動画では、さらにこちらの症例を突き詰めてクリンチェックを行う過程をご紹介します。

 

ぜひご参照くださいね。

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