講師紹介 今村 大二郎

- 今村 大二郎
- 医療法人社団 精密審美会 表参道しらゆり歯科
- 院長
- 総合精密診療を掲げる歯科医院で院長として日々診療を行う傍ら、株式会社TSL クリンチェック代行・インビザライン導入支援 部門担当として、主に一般開業医向けに矯正治療導入支援やインビザライン治療の質の向上のための代行業務を行なっている。
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今村大二郎先生の 公開クリンチェック
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インビザライン治療の計画に携わる歯科医師
ディープバイト症例の治療戦略を学びたい矯正医
クリンチェックの適切な指示出しに自信がない先生
本動画では、ディープバイト、叢生、上顎前突を伴う
Ⅱ級症例のインビザライン治療計画修正について解説します。
特に、前歯の圧下コントロールは
矯正治療における永遠の課題です。
本症例は、下顎の叢生に加え、上顎前突とディープバイトを呈するⅡ級傾向の患者さんです。特に、前歯の過蓋咬合とそれに伴う前歯部のフレア、空隙(スキッパ)が顕著でした。このようなケースでは、インビザラインによる下顎前歯の圧化が治療の成功に不可欠です。
初回のクリンチェックでは、担当医が「枚数ありき」で35枚での完了を目指す傾向が見られました。治療目標達成が困難であった主な課題は以下の3点です。
これらの問題を解決するため、治療計画を根本的に変更し、段階的なステージングを行いました。合計枚数は48枚(以前のクリンチェックからの継続で計約60枚)となりましたが、臨床的に妥当な期間です。変更点は以下の通りです。
治療を通じて、下顎前歯の圧化が進み、スペース(空隙)も解消。最終的に臼歯・犬歯関係はⅠ級となり、見た目の審美性も大きく向上しました。患者さんの協力度(コンプライアンス)も高く、約1年で満足のいく結果を得られました。適切なクリンチェックの知識と計画的な治療ステージングが、患者満足度と臨床結果の向上に繋がることを示す重要な症例です。
