歯科衛生士の面接を成功させるためのポイント―最適な人材を見つけるコツ

歯科経営, 歯科衛生士


歯科医院の経営者や院長にとって、歯科衛生士の採用は毎回重要な決定になります。面接を成功させ、適切な人材を見つけるためのコツを説明します。
 

歯科衛生士面接を行う前の準備点

歯科衛生士の面接を決行前、優先項目を明確化することが重要です。以下に、事前準備のポイントを挙げます。
 

①求めるスキルと経験を整理する
候補者に求めるスキルや経験をリスト化します。例えば、予防歯科の知識や患者対応の経験など、医院に合った具体的な条件を設定しましょう。
 

②面接の流れを計画する
面接で聞きたい質問を事前に準備し、質問ごとに評価ポイントを設定します。これにより、候補者の比較がしやすくなります。
 

③医院の魅力を整理する
候補者に医院の強みや働く環境の魅力を伝えられるよう、具体的なポイントを準備しましょう。特に、福利厚生や研修制度が整っている場合はアピールしましょう。
 

歯科衛生士の面接時に押さえるべきポイント

コミュニケーション能力は、仕事をする上でとても重要なポイントです。そのポイントを確認捨ために、候補者が患者やスタッフと良好な関係を築けるか、具体的なエピソードを尋ねると良いでしょう。
 

実務スキルの把握も行なっていきます。実際に行った治療や手技について質問し、スキルのレベルを確認します。可能であれば簡単な技術テストを実施するのも有効です。

スキルは入職後で良い場合は、サラッと触れるくらいにしておきましょう。触れないのは、面接を受ける歯科衛生士も少し不安になるので、スキルをどのくらい求めているのかの提示はしておきましょう。
 

柔軟性と適応力の評価ができると良いですよね。急なスケジュール変更や新しい業務に対してどのように対応するかを聞くことで、適応力を判断できます。その人の性格・個性がわかるように「こういった場合、どうしますか?どう思いますか?」など、具体的に聞いていくと良いと思います。

聞きたいことだけ聞くのではなく、歯科衛生士が自分のことを話してくれるような質問の仕方を意識していくと面接で歯科衛生士のことを知ることができると思います。
 

面接後のフォローアップ方法

面接が終わった後の対応も重要です。候補者への連絡や評価の共有を適切に行います。余談ですが、面接で得た情報を整理し、入職した際の成長の変化の確認や歯科医院の今後の採用活動に役立てていきましょう。記録として残しておくことが、歯科医院のこれからの成長できる情報の1つになります。
 

まずは、迅速な連絡を心がけます。採用の可否を迅速に伝えることで、候補者の信頼を得ることができます。合格であっても、いつ連絡が来るのか分からない状態や面接から2週間後など待つ時間が長いと歯科医院側の都合が強く出ているなと感じる場合もありますので、注意です。
 

内定を出す際には、採用条件や勤務開始日を明確に伝え、双方の認識にズレがないようにしていきます。電話で内定報告をし、条件の提示など面接時で話していることは再度、面接をし確認をすると安心です。
 

よくある面接の失敗例と回避策
 

面接では、以下のような失敗が起こりがちです。それぞれの回避策を確認しておきましょう。
 

曖昧な質問
具体的でない質問は、候補者の本音を引き出せません。質問の意図を明確にしましょう。最初の質問は曖昧でも良いのですが、その後答えてもらった内容から深掘りして具体的にしていくと良いと思います。
 

医院側の情報不足
医院のビジョンや方針についての説明が不足すると、候補者の安心感を損なう可能性があります。事前に説明内容を整理しましょう。安心感がないと、面接者から辞退されることもありますので、しっかり準備をしていきましょう。
 

フィードバックの遅延
結果連絡が遅れると、候補者の印象が悪くなります。スケジュールを守ることが重要です。
 

質の高い面接を実現するためのポイント

面接の質を高めるためにリラックスした雰囲気作りをしていきましょう。緊張を和らげることで、候補者の本来の姿を引き出すことができます。


面接時間は決まっています。面接時間は過不足なく設定し、候補者に十分な発言の機会を設けていきます。予定時間よりも長くなってもダメですし、短くなってもダメです。
 

面接は、院長や担当の歯科衛生士がそれぞれ面接の評価をし、合否の決定をしていきます。誰か1人の基準で決定するのは、定着率を下げる原因になるのでやめておきましょう。

歯科衛生士の求人倍率は23倍です。歯科衛生士が欲しい歯科医院はたくさんあるということを念頭に、面接に来てくださった歯科衛生士に真摯に向き合っていきましょう。
 

まとめ

歯科衛生士の採用は、医院の運営に大きな影響を与える重要なことだと思います。面接を成功させるためには、事前準備、面接中の対応、そして面接後のフォローアップが欠かせません。候補者のスキルや適性だけでなく、医院の雰囲気に合うかどうかを見極めることも重要なポイントです。

私は過去の経験から、計画的かつ丁寧な面接が優れた人材の確保につながることを実感しています。この記事が、貴院の採用活動におけるヒントとなれば幸いです。

歯科衛生士 原田

歯科医療の現場で役立つ実践的な知識を届けるORTC

ORTCは「笑顔の役に立つ」を理念に、歯科界の知識を共有する場を目指しています。歯科医療の現場で役立つ最新の知識と技術を提供することで、臨床と経営の両面からクリニックの成長を支援します。最先端の技術解説や経営戦略に特化した情報を集約し、歯科医療の現場での成果を最大化。自己成長を追求するためのコンテンツをぜひご活用ください。

無料会員登録

無料動画の視聴、有料動画のレンタルが可能です。歯科業界についてのオンライン・オフラインセミナーへの参加が可能となります。

ORTCPRIME

今なら77%OFFの月額 2970円で、 ORTC内のすべての動画を見放題に。臨床の現場に役立つ最新の技術解説や、歯科医院経営の成功戦略を網羅した特別コンテンツをご利用いただけます。 歯科業界の方へ効率的に知識を深めていただける内容です。

ORTC動画一覧

ORTCセミナー一覧

まずは無料会員登録

こちらのリンクより会員登録ページへお進みください。

会員登録はこちら

ORTCPRIMEへのアップグレードも簡単!

登録後は「マイページ」から、ORTCPRIMEにいつでもアップグレード可能です。

一覧へ