こんな方におすすめ
新渡戸康希先生のマウスピース矯正シリーズ!
誰しもが治療の失敗を避けたいところですよね。
今回の新渡戸歯科医師によるマウスピース矯正に関する動画は、奥歯のアタッチメントについてです。
どの歯はつけない方がいいか。
上手につけられない 場合はどうすればいいか。
アタッチメントによって浮き上がる問題の解決策は?
元々一般歯科医である新渡戸先生が経験してきた失敗をもとに、これさえ守れば失敗しない内容をまとめました。
これがすべてできれば先生のスキルが上がる事間違いなしです!
ぜひご視聴ください。
動画の紹介
●マウスピース矯正を始められる先生
●マウスピース矯正で不安や悩みがある先生
●マウスピース矯正関連でクレームなどに悩みを抱えている先生
動画内容
治療時に使うアタッチメントについて悩んだことはありませんか?
アタッチメントをどこにつければいいのか?
どの形をつかえばいいのか?
アタッチメントは適正な使い方をできる歯科医師が少ないと新渡戸先生は仰います。
ここでは少しでも患者様に合ったアタッチメントのつけ方について解説していきます。
是非ご参考ください!
奥歯のアタッチメントの選択基準
奥歯のアタッチメントをつける際の選択基準があります、と新渡戸先生。
ここでは2つの視点に着目して解説頂きました。
1.アタッチメントをつける歯の選択
2.6番、7番にアタッチメントをつけない理由
この点について詳しくご解説いただきましたので、ぜひご一緒にみていきましょう。
1.アタッチメントをつける歯の選択
マウスピース矯正を始めたばかりの頃、アタッチメントについて様々な疑問を抱えている先生方が多いと思います。
どの歯につけるべきなのか、どの形をつけるべきなのか、長方形型や楕円形、丸型など選択肢が多岐にわたりますよね。
しかし、アタッチメントをつけるべき歯を選択する前に、つけない方がよい歯を検討することが重要です。
2.6番、7番にアタッチメントをつけない理由
新渡戸先生は、6番と7番にはほぼアタッチメントをつけませんとのこと。
遠心移動する際には100%つけますが、それ以外の場合はつけないそうです。
理由をお聞きすると、6番、7番の遠心面に上手くアタッチメントをつけられる先生が非常に少ないからとのことでした。
新渡戸先生ですら上手くつけられるとは仰いませんでした。
このように上手くつけられないことで、マウスピースが浮き上がってしまったり、除去の際にアタッチメントが残ってしまい、プラークがつきやすくなってしまうと結果的に良好とは言えません。
だからこそ、アタッチメントは6番と7番にはつけないとのことです。
iTeroの把持力の正確性
また、iTeroの把持力の方が正確だと考えています。
1番や2番はツルツルしているためキャッチしにくいですが、奥歯はマウスピースで歯を包み込むことができ、アンダーカットがあるため下に潜り込むことができます。
新渡戸先生は、この方法で失敗したことは一度もないとのこと。
iTeroの把持力を応用する考えを持っておくと良いかもしれませんね。
患者の主訴を考慮した治療目的
今回奥歯のアタッチメントにフォーカスして解説頂いていますが、患者の主訴を考慮することが1番重要です
。
患者は6番、7番に対してそこまでの思いがなく、噛めなくなることだけが困ると考えているとしますよね。その場合、新渡戸先生ならば6番、7番に対して以下の3つだけを考えるそうです。
1. クロスバイトの改善
2. アップライト
3. スピーの湾曲改善
これら以外のことは直さないようにしています。
これらの治療目的を達成するためには、アタッチメントは絶対に必要ありません。
ただし、遠心移動をかける際には絶対に必要です。
まとめ
奥歯のアタッチメントを選択する際は、つけない方がよい歯を検討することが重要です。
6番、7番にはアタッチメントをつけず、iTeroの把持力を活用することで、より正確な治療が可能になります。
また、患者の主訴を考慮し、クロスバイトの改善、アップライト、スピーの湾曲改善に焦点を当てることも欠かせません。
これらの治療目的を達成するためには、基本的にアタッチメントは不要ですが、遠心移動する際には必須となります。
これらのポイントを押さえることで、マウスピース矯正の失敗を防ぐことができるでしょう。
新渡戸先生のこの動画『絶対に失敗しないマウスピースの矯正33のこと』シリーズはまだまだ続きます。
ぜひORTC限定の新渡戸歯科医師特別講義を引き続きご覧ください!
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ここまでお読みくださりありがとうございました。
動画の方も是非ご視聴ください!
編集・執筆
歯科専門ライター 萩原 すう