こんな方におすすめ
インビザラインを導入している歯科医師 矯正治療に携わる歯科衛生士 アライナー矯正を学びたい若手歯科医師
動画の紹介
バイトランプ基礎知識セミナー
本動画では、インビザライン治療において欠かせないオプション「バイトランプ」の基礎知識を解説します。
バイトランプの治療目的、付与のタイミング、ディープバイトや逆被害、オープンバイトへの応用など、実際の臨床で役立つ具体的なポイントを詳しく紹介。
特に「なぜ100%付与すべきなのか」という根拠を症例とともに解説しており、矯正治療に携わる歯科医師や歯科衛生士にとって必見の内容です。
動画内容
インビザラインにおけるバイトランプの重要性
本動画では、池袋みんなの歯医者・二戸孝先生が、インビザライン治療で高頻度に使用されるオプション「バイトランプ」について詳しく解説しています。先生はほぼすべての症例でバイトランプを付与しており、その理由を基礎から臨床応用まで丁寧に説明しています。
バイトランプの基本と効果
バイトランプは上顎前歯の裏側(2番から2番)に設置される特記物で、患者が噛みしめた際に奥歯の咬合を浮かせる役割を果たします。これによりマウスピースの変形を防ぎ、奥歯に加わる沈下力を除去できるため、治療の安定性と予後の良好性を確保できます。材料費や技工費に追加負担はなく、症例の成功率を高める要素として非常に有用です。
適応症と臨床例
特に重要なのは「ディープバイト」症例です。バイトランプを付与せずに治療すると、奥歯が沈み込み咬合不全を招くリスクが高いため、必須とされています。また、逆被蓋(クロスバイトに近い状態)や、全体矯正の長期症例、さらにはオープンバイトにも有効であることが紹介されています。
症例写真を交えた解説では、短期間での改善効果や、従来のワイヤー矯正では困難な移動が可能となることが示されました。
臨床での活用ポイント
二戸先生は「バイトランプは100%付与すべきオプション」と強調しています。ライトパッケージの部分矯正から全顎矯正まで、あらゆるケースで有効であり、歯科衛生士によるクリンチェック修正時のコメントにも必ず記載するよう指導しているとのことです。
さらに、舌突出癖への対応としてタングクリブ代わりに応用する方法も紹介され、MFT(口腔筋機能療法)との併用により長期的な安定が期待できると解説されました。
まとめ
インビザライン治療におけるバイトランプは、単なるオプションではなく、治療の成否を大きく左右する必須要素です。ディープバイト、逆被蓋、オープンバイトなど多様な症例に適応でき、矯正治療の精度と安全性を高めるため、矯正を担当する歯科医師や歯科衛生士にとって不可欠な知識といえるでしょう。