アライナー矯正のリセッションとIPRについて

ORTC Online

▼リセッションについての動画は こちら 

今回は、リセッションとIPRについて、一般的なリスクと注意点について書きます。

リセッションのリスクについて:

治療計画の適正化

  • 患者の歯の状態を詳細に評価し、クリンチェックにCTデータを活用するなどして適切な治療計画を立てることが肝要です。
  • 歯ぐきの健康状態や顎骨、位置関係を十分に把握し、それに基づいて歯牙の移動を設計してください。移動量などに十分な注意が必要です。

適切なフォローアップ

  • 定期的なフォローアップを行い、歯ぐきの状態を確認しましょう。
  • インビザラインの使用中に歯ぐきの変化や不正常なリアクションを見つけた場合は速やかに対処しましょう。

適切な患者教育

  • リセッションのリスクについて患者に理解を促し、適切なケア方法を指導してください。
  • 歯磨きの仕方やインビザラインの着脱方法を適切に教育し、口腔内の健康を保つための助言を行いましょう。

 

IPRについて:

適切な削り方と範囲

  • IPRを行う際は、適切な削り方と削る範囲を厳密に計画しましょう。IPR量に十分な注意が必要です。
  • 歯と歯の間のわずかな部分を削ることで、適切なスペースを確保することが目的です。しかし、過剰な削り方は避けるようにしてください。

患者の状態を考慮

  • 患者の歯の状態や歯ぐきの健康を評価することで、IPRの適用が適当かどうかを慎重に判断してください。
  • 過度なIPRは歯肉への負担を増大させ、リセッションなどの問題を引き起こす可能性があります。

患者の同意と説明

  • IPRを行う前に患者とのコミュニケーションを重視し、手順やリスク、利点について十分な説明を行いましょう。
  • 患者の同意を得た上で手技を実施し、理解を確保しましょう。

最も重要なことは、患者の個別の状況を適切に評価し、それに基づいて治療計画を立て、適切なフォローアップと患者教育を提供することです。そして、リセッションやIPRに関連するリスクを最小限に抑えるための最良の方法を追求してください。

 

IPRの使用方法

▼リセッションについての動画は こちら 

一覧へ