歯科衛生士としての仕事にも慣れてきて、日々を過ごす中で漠然とした不安を抱えていませんか?
「専門学校の同級生たちはもっと歯周病治療に力を入れているのに、自分は…」
「もっとスキルアップがしたい!」
「将来子育てしながら働けるのかな…」
「残業ばっかりで、もう嫌!」
などなど、悩みや不安は尽きないことと思います。
令和2年に実施された「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」(※1)によれば、歯科衛生士の76.4%が1回以上の転職を経験しています。
また、そのうち50%が複数回の転職をしているという結果も示されました。
今回はそんな悩みを抱える歯科衛生士のあなたへ、「自分の思う理想の職場」を見つけるための完全ガイドをお届けします。
転職したいと前向きに行動している方も、まだどうしようか迷っているという方も、この記事を読めば後悔しない転職を成功させるためのコツが分かります!
なぜ、今あなたは「転職」を考えているのか?〜歯科衛生が抱える共通の悩み〜

なぜ今あなたの頭には「転職」という言葉がよぎっているのでしょうか?
その原因となる要素を明確にしておかなければ、何を軸として新しい職場を探せばいいのか分からず迷い続けてしまうことになります。
歯科衛生士の多くが抱える共通の悩みポイントから、あなたの今の気持ちを明確にしていきましょう。
給与・待遇への不満
歯科衛生士の平均年収はいくらか知っていますか?
歯科衛生士の仕事の平均年収は376万円で、日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。(※2)
朝から夜遅くまで開いている歯科医院も少なくありません。
拘束時間の長さや、レントゲン被曝のリスク、責任が求められる医療職という点を考えると、お給料が仕事の内容に見合っていないと感じてしまいますよね。
人間関係の悩み(院長、同僚、患者)
一人の患者さんを来院してから帰られるまで、スムーズに気持ちよく診療を受けてお帰りいただくためには歯科医院全体でのチームワークが必要です。
ですが、そうした協調性を持とうにも院長や同僚と上手く行かないと感じている歯科衛生士は多くいます。
院長からのハラスメントや、同僚との価値観の違いなど人間関係の悩みは多く、また人間関係が良くないことで仕事に行くのが辛くなり、仕事自体を辞めてしまうケースはとても多いです。
キャリアアップの停滞、専門性の偏り
歯科衛生士の三大業務は「診療補助、予防処置、保健指導」とされています。
とはいえ、業務内容は勤める歯科医院によって大きく異なります。
毎日ドクターの診療補助ばかり、という人もいれば、滅菌作業ばかりしている、歯磨き指導とスケーリングしかしたことがない、という人も。
歯科衛生士の仕事に対して将来像が見えず、レベルアップが望めないことから転職を考える歯科衛生士は多くいます。
残業が多い、プライベートとの両立の難しさ
残業というと定時の後に来るものと思いがちですが、歯科医院の場合、診療が始まる前の準備にも時間がかかるためその分労働時間が長くなりがちです。
患者さんによる急な予約の変更や、急患対応など臨機応変な対応も求められ、予定通りに診療が終わらないことからアフター5の予定が入れにくかったり、日曜日にはセミナー受講など、プライベートとの両立が難しいことも問題として挙げられます。
歯科業界の現状と歯科衛生士の需要の高まり
歯科医療の需要が高まる中、歯科衛生士の需要も増加しています。
歯科衛生士の最高勤続年数と平均勤続年数はどのくらいか?
また、実際に働いた時をイメージするために一日の流れを聞いておく事も大切です。
歯科衛生士の一日のスケジュールはどのようなものか?
平均残業時間はどのくらいか?
持ち帰り仕事や勉強会はあるか?
などなど、具体的に質問できるようにしておきましょう。
「転職は逃げではない!」前向きなキャリアチェンジへの第一歩
なりたい像があったり、やってみたい仕事があってそこへ向かってチャレンジをするために転職するのであれば、それは前向きなキャリアチェンジへの第一歩です。
歯科衛生士の76.4%が転職を経験していることからも分かるように、仕事を辞めたい、転職したいと考えることは決して珍しいことではありません。
今置かれている状況に不満や不安があったり、ストレスを感じているのであれば一度立ち止まって自分の気持ちをしっかりと見つめてみましょう。
後悔しない!理想の職場を見つけるための「見極めポイント10選」

1.定着率が高いクリニックの特徴
転職活動の中で歯科医院に足を運んだ際にはぜひ面接だけでなく実際の診療の雰囲気を見学させてもらいましょう。
その際に挨拶したスタッフの笑顔や、ドクターとスタッフの会話の雰囲気を見ることでクリニックの状況をおおよそ把握することが出来ます。
実際に働いている歯科衛生士さんと直接お話をしたり、勤続年数の長い方は何年なのか、何人いるのかなど面接で確認しておく事も大切です。
求人情報から読み取るヒント
求人情報を見る時にはその内容だけでなく、募集頻度も要チェックです。
何度も募集している、ずっと前から募集し続けているなどであれば何かしらその要因があるのかも知れません。
募集人数が書かれている場合にはその人数にも注目です。
何人もまとめての募集であれば同期として一緒に頑張れる仲間がいて心強くもありますが、それだけ歯科医院に人がいないという事なのかも知れません。
面接時に逆質問で確認すべき事
一日の診療の流れや患者数はどのようになっているのか?
現在のスタッフの内訳について、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付は何人いるのか?
この人数の内訳によって一日の診療の忙しさなどはある程度予想できると思います。
歯科衛生士の最高勤続年数と平均勤続年数はどのくらいかを聞くのも、安定して働いているスタッフがいることを知る指標となりますので確認してみましょう。
また、実際に働いた時をイメージするために歯科衛生士の一日のスケジュールや一日の流れを聞いておく事も大切です。
2、給与・賞与・昇給制度の明確さ

提示された給与額だけでなく、昇給基準や賞与の実績を確認
昇給のタイミングは歯科医院によって多少の違いはあるものの、そのほとんどが年1回(4月)であることが多いようです。
昇給については「随時」や「年2回」としている歯科医院もありますので、そのタイミングや内訳については面接の時点で確認しておくとよいでしょう。
昇給の基準についてはその評価制度が明確に決まっていない歯科医院が多いようです。
昇給については歯科医院がどのような歯科衛生士像を求めているのかを確認し、その場合昇給として評価されるのかどうかを確認すると良いかもしれません。
基本給と手当の内訳を把握する重要性
基本給と手当はどちらも給与の一部ですが、その意味合いや性質が異なります。
基本給は労働の対価として支払われる賃金のベースとなる部分です。
一方、手当は基本給に加えて特定の状況や条件を満たした場合に支給される追加の賃金です。
例えば、資格手当、残業手当、通勤手当、休日出勤手当などが挙げられます。
基本給は賞与や残業代、退職金の計算に影響します。
月給制の場合、「1時間あたりの賃金」は基本給と一律で支給される一部の手当の合算を元に算出されるため、基本給が高ければその分時間外手当の金額も高くなります。
賞与は多くの会社で「基本給の○ヶ月分」などの規定に基づき計算されるため、基本給が高ければ賞与額も高くなります。
3、福利厚生・手当の充実度

社会保険完備はもちろん、その他の福利厚生にも注目!
社会保険完備とは、加入条件を満たせばその会社の社会保険に加入できるという意味です。
「社会保険」とは、生活する上で必要な社会保障制度の総称で、「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」などをひとまとめにしたものです。
「福利厚生」とは、会社が労働の対価として従業員に提供する「賃金以外の報酬」を意味します。
例えば、交通費であれば全額支給されるのかチェックしましょう。
会社の規定でこの距離まで、この金額まで、と定められている場合がありますので面接の時点で自分の場合どうなるのかを確認しておくことが大切です。
住宅手当や家賃補助がある場合も、自分はその条件に合うかどうか確認しておきましょう。
また、女性ばかりが働く歯科医院において重要になるのが産休・育休の実績です。
産休・育休自体は国の制度ですから導入されていることと思いますが、すでに導入実績があるかどうかは大きなポイントです。
実際にどのように働いているのか、産休前の働き方や明けてからの勤務実態など細かく確認しておきましょう。
有休消化率、残業代の支給の有無
有休消化率はもちろん、どのように有給を取るのか、何ヶ月前からの申請が必要なのかも確認しておきましょう。
規定の申請用紙があるのであれば見せてもらうことでさらにイメージが湧きやすくなります。
残業代については支給されるのが当たり前と思いますが、これについてもきちんと支給がされているかどうか確認しておきましょう。
4、教育研修制度について

新人向け研修はあるか?
実際に勤務するにあたり、学ぶべきことは沢山あります。
診療室内の物の位置はもちろん、診療の流れやカルテの書き方、患者さんへの声かけなど…頭がいっぱいになりますよね。
このように学ぶことが沢山の新人時代に、しっかりと教育をしてもらえるのは自分の安心感と自信につながります。
新卒・中途向けの研修があるのか?その内容や研修する時間について確認しておきましょう。
また、セミナーへの参加や、資格取得支援があるかどうか確認も必須です。
医療は日進月歩ですから、日々新たなことを学ぶ必要があります。
そんな中でセミナー参加費補助があれば、安心して興味のあるセミナーに出席することが出来ます。
研修の実際の内容
新人向け研修がどのように行われるのか、その実情についても確認しておきましょう。
研修を実施する場合、昼休みを削って行われたり、診療後に残って実施される事が多いため事前にその内容や実施時間、おおよその期間などについて確認しておけば見通しを立てることができます。
業務内容に関してのマニュアルはあるか?
マニュアル自体はあるものの、更新されておらず実情と合っていない場合もあるため、その内容が都度更新されているのかを確認しておきましょう。
5、院長の人柄・ビジョン

院長の考え方や雰囲気を確認
院長との関わり方は職場での一番大切な人間関係になります。
面接では院長の印象や、院長がスタッフに対してどのような接し方をしているのか確認しましょう。
働くときには院長の下で業務を行なっていくことになりますから、院長の考え方や話しやすさなどどのような人物像なのか知っておくことで実際に自分がそこで働くことができるか現実的に考えておくことが大切です。
また、歯科医院が掲げる経営理念やビジョンについても理解しておきましょう。
患者さんとのコミュニケーションの取り方
院長が患者さんとどのようなコミュニケーションの取り方をするのかは、他のスタッフ全員に影響します。
歯科医院のカラーとも言える部分になりますから、どのような接し方をされているのか確認しておきましょう。
6、スタッフの人間関係・チームワーク

スタッフの雰囲気
見学の際にはスタッフの雰囲気について注目しましょう。
日々一緒に働く仲間として、どのような雰囲気で話しているのか、チームワークを取っているのか確認しておきましょう。
可能であれば、休憩時間の雰囲気を見ておくのもスタッフの雰囲気を知るヒントになります。
休憩時間のスタッフ同士の会話や、休憩時間の過ごし方など自分の求める理想と異なる部分がないかどうか確認しておきましょう。
「職場の人間関係は離職理由の大きな要因」という視点
職場という狭い空間で毎日一緒に過ごすことになりますから、職場の人間関係はとても重要になるかと思います。
どの業種でも職場の人間関係が原因で離職する方が多いため、自分にとって心地よい人間関係が築けそうか、スタッフ同士の距離感や空気感についても確認しておきましょう。
7、業務内容の範囲と専門性

歯科衛生士業務の内容について、専門性について
業務内容について、自分の望む働き方に近いかどうか確認しましょう。
歯科衛生士業務としてどのくらい歯周病治療に力を入れているのか、予防歯科に力を入れているのか?
また、外科の内容や、外科のアシストにつくことがあるのかどうか?
矯正には対応しているのか、矯正のアシストにつくことがあるのかどうか?
実際に働き始めた際に「思っていたのと違う」とならないように、どのくらい関わるのかどうか確認しておくことが重要です。
スキルアップの機会はあるか?
スキルアップを求めて転職をするのであれば、自分の望むビジョンと、歯科医院で行える歯科衛生士の業務の幅が合っているのかどうか確認しておきましょう。
8、設備・機材の充実度

衛生管理体制はどうか?
歯科医院の衛生の価値観と自分の価値観が異なると大きなストレスとなります。
滅菌機材や、滅菌消毒の考え方なども確認しておきましょう。
安全性の観点
レントゲンの被曝についてはもちろん、注射針の取り扱いなど、今までのヒヤリハットが反映されて安全性を高めているのかなど確認しておきましょう。
9、患者層とクリニックのコンセプト

患者層は自分の興味と合致するか?
歯科医院の立地やコンセプトによって、患者層はそれぞれです。
小児に力を入れている、大学が近いので大学生が多い、オフィス街で働き盛りのサラリーマンが多い、住宅地で高齢者が多いなど様々です。
自分が学んで行きたい分野と、クリニックの患者層やコンセプトが合っているのかどうか確認しましょう。
歯科医院の理念が自分に合うか
自分が考えている歯科衛生士像と将来像と、クリニックの理念が合っているのか、そこに違いはないか確認しておきましょう。
10、残業時間とプライベートの両立

実際の残業時間について確認
残業時間についてはある程度募集要項に記載があるかと思いますが、実際に残業時間は週何時間程度なのか?
繁忙期はいつ頃で、繁忙期は残業時間が増えるなどの変動があるのか?
一週間のうち定時で上がれるのは何日ぐらいなのか?
細かい部分も確認しておきましょう。
プライベートを犠牲にしない働き方
学びを深める機会があることは嬉しいことではありますが、プライベートに負担が及んでしまうのは望ましくありません。
持ち帰り仕事や、就業時間以外の勉強会、休日のセミナー受講などがないかどうか事前に確認しておきましょう。
転職活動を後悔なく進める「具体的なステップ」

自己分析とキャリアプランの明確化
ここからは、転職活動を後悔なく進めるための具体的なステップについてお伝えします。
転職活動を進める前に、まずは自分自身の考えや気持ちについて深掘りをしておきましょう。
まずは、「なぜ自分は転職したいのか?」を深掘りしましょう。
転職したいと思ったきっかけは何でしょうか?
それは転職しないと解消できない内容ですか?
どんな所に不満を感じているのでしょうか?
漠然と「転職したい」という気持ちを持ったままで転職活動を進めるのではなく、自分の中の譲れない条件や、妥協できる条件をより明確にしてゆきましょう。
また、転職活動を始める際には今後のキャリアプランを考えることも大切です。
一般歯科医院や病院勤務などだけでなく、認定歯科衛生士を目指す、フリーランス歯科衛生士を目指すなど具体的なキャリアプランについて考えてみましょう。
情報収集と求人探し
求人情報の探し方として一番に思いつくのは求人サイトではないでしょうか。
一般的な求人サイトだけでなく、最近では歯科衛生士専門の求人サイトというものがいくつもあります。
歯科医院によって載せている求人サイトが異なりますので、一つのサイトだけでなくいくつか検索して探してみましょう。
ハローワークにも歯科医院の求人があります。
ハローワークの場合、担当が直接聞きたいことを質問してくれますし、退職者がどのくらいいるのかなども確認することができますのでぜひ利用してみましょう。
転職エージェントを使うという手段もあります。
エージェントを利用するメリットとしては、以下のことが挙げられます。
・履歴書の作成や面接についてアドバイスしてもらうことができる
・求める条件に合った歯科医院を紹介してもらえる
・面接前に歯科医院の細かい情報を教えてもらえる
・年収や勤務時間、勤務条件についてエージェントが代わりに交渉してくれる
反対に、エージェントを利用するデメリットとしては以下のことが挙げられます。
・エージェントと何度も細かいやり取りをする必要がある
・エージェントとの相性がある
・応募までに時間がかかる
・自由に求人情報を閲覧することができない
転職エージェントの利用についてはこのようにメリットデメリットがありますので、利用するかどうか考えてみてくださいね。
また、クチコミも大きな情報源です。
実際にその歯科医院を利用した人のクチコミや、SNSを検索してみるのも情報収集になります。
またその歯科医院のHPを見れば、コラムやブログなどもありますので、そこから歯科医院のスタッフの雰囲気などを覗くこともできます。
歯科医院の理念や患者さんへのメッセージなども掲載されていますから、歯科医院のHPは必ず確認しておきましょう。
履歴書・職務経歴書の作成〜選ばれるDHになるための秘訣〜
志望動機や自己PRは履歴書の中でもっとも重要な項目です。
記入欄に対して文面が短すぎるとアピールする事がないと思われるどころか、意欲が低いと判断されてしまうため気をつけましょう。
自己PRの書き方にも工夫が必要です。
悪い例は、以下のとおりです。
・志望動機が口先だけで、「ここに就職したい」という理由が漠然としている
・この就職先にどうしても行きたい!という明確な理由がある
・「学びを深めたい」とは向上心があるようで、「働くこと」から離れている
自己PRの書き方のポイントは、この歯科医院を志望した理由について深掘りし、志望したきっかけとなった具体的な体験や自分のスキルについて記載しましょう。
自分の持つ「強み」を明確に記入し、「貢献できること」についても具体的に書いておけば、即戦力として採用してもらえる可能性が上がります。
職務経歴に関しては、具体的な業務内容と実績を数値で示しましょう。
担当していた業務や得意な分野など、経験してきたことを具体的に書くことがポイントです。
面接対策〜あなたの魅力を最大限に伝える準備〜

面接で聞かれる内容には大きく分けて、「転職理由」「志望動機」「自己PR」「逆質問」の4つがあります。
ここからは、それぞれの質問に対してどのように答えるかを考えましょう。
転職理由
面接に置いて転職理由を聞くのは、以下のような理由があります。
「転職理由がここで改善できるか」
「同じ理由でまた退職してしまう可能性はないか」
「この歯科医院との相性はいいか」
転職理由を話すときは、具体的かつ論理的に話しましょう。
前院と同じ理由でまた退職してしまってはお互いにデメリットにしかなりません。
前職で不満だったことに対して改善するために努力してきた点を伝え、今後のキャリアを考えて転職を選択した、という流れで伝えると良いでしょう。
転職理由がネガティブなものであっても、ポジティブで前向きな選択として転職を選んだことを伝えれば悪い印象にはなりません。
志望動機
どの歯科医院でも長く勤務し続けてくれる人を求めています。
熱意を持って応募したこと、またどのような点に魅力を感じて応募したのかを伝えましょう。
なぜ他の歯科医院ではなくここを選んだのか、明確な同期やこだわりを具体的に伝えることが重要です。
自己PR
歯科医院側が知りたいのは「入社後にどのような活躍が見込めるか」です。
そのため、自己PRでは歯科医院で活躍するためにどのような能力を持っているか、役立てられるスキルがあるかをアピールしましょう。
また、今までに達成してきた実績があればぜひPRしましょう。
その内容だけではなく、どのような過程を経て行動に移し達成したのか、どのような行動を取って達成してきたのかを具体的に話すことで、目標達成力の艶さや行動力、実行力をアピールすることができます。
逆質問
「何か質問はありますか?」という声かけには、必ず質問をするようにしましょう。
逆質問の内容が選考結果を大きく左右することはありませんが、質問をすることによって「就職先に対して興味を持っているのか」「入社意思は強いのか」をチェックされています。
ですが、逆質問において勤務条件や福利厚生などについてばかり確認するのは印象が悪くなってしまうため避けましょう。
募集要項を読んで分からなかった点や、業務内容、スタッフの勤務年数など具体的な内容について質問するとよいかと思います。
見学・体験入社の活用
面接を受ける際には面談だけでなく、実際に診療しているところを見学させてもらいましょう。
可能であれば体験入社を行うと、実際に働くイメージが掴みやすく、また昼休憩のスタッフの雰囲気も知る事ができます。
体験入社では積極的に質問を重ね、業務内容やスタッフの価値観について知っていきましょう。
条件交渉と内定承諾
内定を得られたら、条件についてもう一度確認しましょう。
給与、勤務時間、休日、福利厚生など、自分の希望に沿っているか?
前職での不満や不安は解消できているのか?再度確認しておきましょう。
複数の面接を受け、内定を複数もらっていて比較検討を行いたい場合には必ず返事を待ってもらえるよう丁寧にお願いしましょう。
内定への返事の保留期間は通常2〜3日間です。
どのくらい待ってもらえるかどうかは会社側の求人状況にもよりますが、一週間以上待たせる場合には最悪、内定取り消しも考えられます。
また、入社を辞退する場合には速やかに相手に伝えましょう。
辞退の理由は「都合が悪くなった」など漠然としたものでも構いません。
もし聞かれるようであれば、他社に入社することに決まったと伝えるのはよいですが、他社の方が条件が良かったと伝えることはマナー違反ですから気をつけましょう。
円満退職の手続き
円満退職を叶えるためには、就業規則に則って行動しましょう。
就業規則に「退職する場合には、退職の◯ヶ月前には申し出ること」とあればその内容に従います。
とはいえ、後任の選定や引き継ぎが必要になりますから、規則よりも早く退職の意思を伝えて行動に移しておいた方がスムーズです。
また、退職の意思を伝える際にはメールや電話ではなく、出来るだけ口頭で伝えましょう。
業務を滞りなく引き継ぎ、お世話になった人へのご挨拶や、これまで勤めてきた歯科医院へ感謝の気持ちを伝えることで円満に退職する事ができます。
転職だけじゃない!歯科衛生士の多様なキャリアパス

歯科衛生士としてキャリアアップを考えた際に一番に浮かぶのが「認定資格」を取得する事です。
特に、歯周病認定歯科衛生士はどこの歯科医院でも通用するため強みになります。
歯周病認定歯科衛生士を取得するには、歯周病認定からの推薦が必要となるため、認定を望んでいる場合には転職した先で推薦を得られるかどうかを確認しておきましょう。
また、今後のキャリアを考えた時の選択肢は他の歯科医院への転職だけではありません。
フリーランス歯科衛生士として、歯科医院と個人で契約する働き方もありますし、講師やライター、SNS運用などで活躍している歯科衛生士も増えています。
歯科以外の分野では、介護施設や医療系企業、教育機関への就職などもあります。
自分が望む条件やなりたい像を考え、どの道に進むのがよいかしっかり考えていきましょう。
まとめ
歯科衛生士は社会に貢献できる素晴らしい仕事です。
とはいえ、毎日不安や不満を持って、自分自身を傷つけながら無理矢理に働き続けることは良いこととは言えません。
自分が一体何に不安や不満を抱えているのか?
どのような働き方ができれば納得する事ができるのか?
具体的に考えて行動に移していきましょう。
自分の望みが具体的に見えてくれば、あなたの理想の職場がきっと見つかります。
この記事が、あなたの転職活動を成功させる一助となれば幸いです。
歯科衛生士ライター:moe
よくある質問
Q 求人情報はどのように調べればよいですか?
A 勤務地や最寄駅から検索するのも一つの手です。「歯科 求人 ◯◯駅」などで検索してみましょう。
Q 公務員になるためにはどうしたらいいですか?
A 歯科衛生士の公務員採用を狙うには、まずは地方自治体が実施する採用試験を探して
受験しましょう。
【参考URL】
※1)「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」 https://www.jdha.or.jp/pdf/aboutdh/r2-dh_hokoku.pdf
※2)「求人ボックス.com 歯科衛生士の年収・時給」https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E8%A1%9B%E7%94%9F%E5%A3%AB%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6
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