歯科助手が向いている人〜歯科助手に必要な資質と受けておくべき勉強・資格〜

歯科助手は、歯科医師や歯科衛生士をサポートし、診療や治療における様々な業務を担当する重要な役割を果たします。歯科助手にはどのような資質が求められるのでしょうか？また、歯科助手に応募する前に勉強しておくべきことや受けておくべき資格について解説します。 

1.歯科助手に向いている人

歯科助手に向いている人は以下のような資質が求められます。

・コミュニケーション能力 

歯科助手は患者さんとのコミュニケーションを円滑に行う必要があります。患者さんの不安や疑問に対応し、適切な情報を提供することが求められます。

・組織力と協調性 

歯科助手は複数の業務を同時にこなす必要があります。診療のスケジュール調整や器具の準備、清掃など、タスクを効率的にこなす組織力と、チーム内での円滑な協力が求められます。

・細かな作業への注意力 

歯科助手は、器具の準備や滅菌、レントゲン撮影など、細かな作業を行います。細部に注意を払い、正確な作業を行うことが重要です。

・パフォーマンスストレスへの耐性

歯科助手は、診療や治療の際に患者さんの痛みや不快感に直面することがあります。また、忙しい状況下での業務も多いため、パフォーマンスストレスに耐性を持つことが求められます。

2.勉強しておくべきこと

歯科助手に応募する前に、以下の内容を勉強しておくことがおすすめです。

2-1. 歯科の基礎知識

歯科助手は歯科医療の現場で働くため、歯科に関する基本的な知識を身につけることが重要です。歯の構造や疾患、治療方法などについて学んでおくと役立ちます。

2-2. 医療器具の使い方

歯科助手は患者さんの診療や治療において、様々な医療器具を使用します。器具の使い方や取り扱いについて事前に学んでおくことで、スムーズな業務遂行が可能になります。

2-3. 衛生管理の知識

歯科助手は滅菌や清掃など、衛生管理にも責任を持ちます。感染症予防やクリーンな環境づくりに関する知識を学び、実践できるようにしておくことが重要です。

3.受けておくべき資格

歯科助手に応募する際、以下の資格の取得を検討しておくことが推奨されます。

3-1. 歯科助手技能認定

日本医療教育財団が実施している歯科助手の技能を評価する資格です。診療補助や衛生管理など、歯科助手の業務に必要なスキルを習得できます。

3-2.歯科助手資格認定制度

日本歯科医師会が定めている歯科助手資格です。受験資格は以下の通りです。

甲種歯科助手訓練基準による訓練を修了した者（420時間以上）

・乙種第一歯科助手の資格を有し、3年以上の業務経験を有する者であって、補充研修訓練基準にとよる訓練を修了した者

3-3. 応急手当講習

救命救急センターなどで実施されている応急手当の講習を受けることで、緊急時に適切な処置を行うことができます。患者さんの安全を守るためにも、応急手当の技術を身につけておくことが重要です。

3-4. トリートメントコーディネーター

患者の治療やケアをサポートする役割を担う専門職です。彼らは患者と医療スタッフの橋渡し役として、患者のニーズや希望を聞き取り、治療計画や予約手続きなどを調整します。また、治療の費用や保険の申請手続きなども担当し、患者が円滑に治療を受けることができるようにサポートします。トリートメントコーディネーターは、患者の心理的なサポートや情報提供も行うことがあります。彼らの役割は患者の満足度や治療の効果に大きく影響を与えるため、コミュニケーションスキルや医療知識の深さが求められます。 

3-5. 歯科感染管理者

歯科感染管理者は、日本・アジア口腔保健支援機構が認定する資格で、「第一種歯科感染管理者」と「第二種歯科感染管理者」という二つの種類があります。第二種歯科感染管理者は、歯科に特化した感染制御の知識を学びます。一方、第一種歯科感染管理者は、臨床現場での実務スキルの向上を目指し、感染管理マニュアルの作成や実践を行うことができます。資格取得には学歴などの制限はなく、誰でも受講可能です。 

4.歯科助手を目指す方へ　独学の勉強法

歯科助手を目指す方や、採用されたけれど入職まで時間がある方はぜひ、歯科助手ハンドブックなどを書店で購入し学んでください。

また購入する際は、ポケットに入るような小さいものをおすすめしております。

また、YouTubeなどの動画サイトには多くの歯科医院の動画が配信されています。

歯科医院の動画を見ると、歯科助手として働くイメージがつくと思います。また、ORTC onlineではトリートメントコーディネーターの資格を取得した歯科衛生士の講演などもございますのでぜひご覧ください。

まとめ

歯科助手に向いている人には、コミュニケーション能力や組織力、注意力、パフォーマンスストレスへの耐性が求められます。応募する前には、歯科の基礎知識や医療器具の使い方、衛生管理の知識など一通り勉強しておくとスムーズかもしれません。 

また、歯科助手を目指す方が取得しておくと良い資格一覧もぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士ライター　cocco

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