インプラントの基礎知識

動画内容

今回の動画では、「インプラントベーシック講座」というテーマでお話していただきました。「インプラントの基礎知識」「検査・診断・治療計画」「インプラント周囲疾患」について、3つの動画にわたってお話いただいております。本動画では「インプラントの基礎知識」を学ぶことができます。

1.インプラントの基本構造

インプラントの構造としては、上部構造、インプラント体、アバットメントの３つで構成されています。上部構造とは人工歯の部分で、実際に噛むときに使用する部分です。インプラント体は骨に埋め込まれるインプラントの土台となる部分、アバットメントは上部構造とインプラント体をつなぐパーツを指しています。

2.成功基準とは

インプラントは非常に成功率の高い治療法だということが知られています。４つのインプラント成功基準についてお話いただきました。これら4つをすべて満たしたとき、インプラント治療は成功したといえる、と浅賀先生はおっしゃっています。

3.オッセオインテグレーション

インプラントと骨の結合「Osseo＋integration」とは、本来、人体にとって異物であるはずのインプラントが、骨と結合し固定された状態をいいます。チタン製のインプラントを使用することにより、インプラント体にかかった力が骨に直接伝達されるような強い結合を得ることができるようになりました。オッセオインテグレーションの発見によって、インプラント治療の成功率は大幅にアップしているといえます。

4.インプラントの歴史

インプラントが初めて一般の人に使用されたのは1965年といわれており、歯を失って食事に困っている方のためにインプラント治療が行われました。インプラント治療の進化は著しく、成功率、初期固定の早さなど優位なものへと改良されてきています。1980年には表面がツルツルに加工されたインプラントが主流でしたが、2000年には表面がザラザラに加工されたインプラントが発売され、インプラントの成功率が各段に上昇しました。

 

5.インプラントと天然歯

インプラントと天然歯の違いについて、きちんと理解されているでしょうか。構造上の違いはご存知かと思いますが、理解すべき重要な違いを詳しく説明をしていただいています。
その結果、インプラントは感染に弱いとされていますので、どのようなことを念頭に置いてインプラントと向き合うべきなのか、今一度ご確認いただければと思います。

6.固定様式

インプラントのアバットメントの結合様式には、「Internal Connection」と「External Connention」が存在します。それぞれどのような特徴があり、どちらが選ばれているか解説されています。


 

さらに、インプラント上部構造の固定様式には、「セメントリテイン」「スクリューリテイン」が主に存在します。上部構造をセメントで固定する方法とスクリューで固定する方法、どちらの固定様式が優れているのかについてお話いただきました。

上部構造の固定様式において、「クラウン脱離・スクリューの緩みといった偶発的な合併症や、インプラント周囲炎などの生物学的合併症がどのくらい起きているのか」「インプラント周囲の軟組織の予後はどうか」といった観点から、優れているのはどちらなのか教えてくださっています。

最後に

浅賀先生のインプラントベーシック講座、いかがでしたでしょうか。
 

1.インプラントの基本構造
2.成功基準とは
3.オッセオインテグレーション
4.インプラントの歴史
5.インプラントと天然歯
6.固定様式

これらについて、しっかりご理解いただけたのではないかと思います。浅賀先生のインプラントベーシック講座に興味がございましたら、本動画に引き続き3つの動画全てをご視聴いただければ幸いです。
 

また、浅賀先生はこの他にも、インプラントに関する動画を公開されており、インプラント術中の様子も動画で説明されているものもあります。コツやポイントなど細かく教えてくださっていますので、是非参考にされてみてください。

講師紹介 浅賀勝寛｜ORTC歯科医療者向け動画学習サイト