こんな方におすすめ
今回の過去の失敗は「歯をギザギザにしてしまった」になります。
なぜギザギザにしてしまったのか、それによってどんな問題が起きてしまったのか?
またその失敗を事前に防ぐ解決策はあるのか?
真相は動画に全て入っておりますので、ぜひご覧ください。
動画内容
「IPRをしたら歯がギザギザになってしまった…」「どうしたらギザギザにならないのか?」
そんな悩みを抱える歯科医師の方は多いのではないのでしょうか。
些細なことであるがために、同じ歯科医師同士でも相談できないことがあると新渡戸先生は仰いました。
ここでは、いまさら人には聞けない歯をギザギザにしないIPRのコツを新渡戸先生に解説していただきます。
失敗先生シリーズを始めた経緯
今回の『失敗先生シリーズ』を執り行って下さるのは、新渡戸歯科医師です。
現在大活躍されている新渡戸先生も、本院の開業時やインビザライン治療のスタート時には、多くの失敗をしてきたと語ります。
本当なら周りの人間に話すのは恥ずかしく、自分の中で留めていた失敗談。
しかしながら、昔の自分を思い出した時に「失敗を相談する先生がいなかった」「失敗しないために知っておくべきたった知識や情報もあった」 そんな事を思い今回のシリーズに手を挙げてくださいました。
新渡戸歯科医師とは
現在、東銀座築地歯科マウスピース矯正クリニック院長。
千葉に本院を置き、東京の分院での活躍も成功させている新渡戸先生。
アライナー矯正治療の症例数300以上の実績の持ち主です。
矯正と言っても、初期段階はワイヤー矯正を約2年から2年半ぐらい行っていらっしゃったそうです。
【失敗症例】歯をガタガタに削ってしまった
とある患者様の症例になります。
前歯の歯並びがガタガタしているという状態が確認できるでしょう。
こちらはぜひ動画をご視聴してご確認ください。
治療はある程度進んでいる状態ですが、前歯のところだけを拡大して見てみます。
すると前歯がギザギザになっている理由として以下のことが挙げられます。
1.歯を削るタイミングを間違えた
2.角度を間違えた
こちらの2つがフィードバックできるのだそうです。
失敗から学んだ2つのポイント
物事にはどんなことでも順番というものがあります。
同様に、歯を削るべきタイミングというものが存在するのです。
1.まずはマウスピースで26枚(6ヶ月)
2.180度という角度
上記の2つは重要とのこと。
新渡戸先生は「僕がインビザラインを始めた頃は成功ポイントを教えてくれる人もいませんでした。当然ながら、他の先生に聞くのも正直恥ずかしい内容です…」と話します。
だからこそ、ひとり迷いながら実践で成功と失敗を繰り返すほかなかったのだそうです。
以下で詳しく解説します。
1.まずはマウスピースは26枚(6ヶ月)
この時、IPRを行わないことが鉄則です。
叢生をほどき歯列拡大歯の遠心移動を行います。
6か月マウスピース矯正を行い、この期間以内に歯の間に隙間を作ります。
削る以外の方法で歯を遠心移動させる。
これにより、叢生がひどい場合には、綺麗に歯を削ることはできません。
この6か月以内にできる限り、叢生を解きます。
歯列を拡大、もしくは歯の遠心移動をすることで、解決できる部分があることを知っておきましょう。
そこで生まれたスペースを使い、必要な箇所にIPRを行います。
2.180度という角度
こちらは新渡戸先生が実際に歯を削る際の角度を比較して公開してくださいました。
ぜひ動画をご視聴ください。
ここで新渡戸先生がポイントとしたのは、バーを下から上にIPRを入れるという方法です。
この角度により、失敗を防ぐ可能性がぐんと上がります。
間違った角度は、90度で削っていった場合に起こるとのこと。
この角度は、IPRを行う上で絶対にやってはいけないことだと覚えておいて損はありません。
まとめ
新渡戸先生の『失敗先生シリーズ第1弾』はいかがでしょうか。
今回の失敗症例から学ぶ内容のまとめとして、
1.IPRは必要に応じて行う
2.叢生がある際は、インビザラインで6ヶ月様子を見る
3.その後180度の角度でバーを入れ、引き上げるように削る
上記3つが挙げられます。
失敗から学べることは多くあります。
現在300症例以上の治療をこなす新渡戸先生でも、このように失敗を重ねて経験を積み、歯科医師となられました。
ぜひ「自分には無理…」などと思わず、1つずつ学んで実践に活かしていきましょう。
今後もこのシリーズは続くので、ぜひ次の告知をお楽しみに!