咬筋(こうきん)

歯科の用語で「咬筋(こうきん)」とは、咀嚼筋の一つであり、食物を噛み砕くために重要な筋肉です。
咬筋は、顔の側面に位置し、以下のような特徴と機能を持っています

【特徴と構】
位置:咬筋は、頬の側面に位置し、頬骨(頬骨弓)から下顎骨の外側面に付着しています。
構造:咬筋は表層部と深層部の2層に分かれており、強力な筋肉で構成されています。

【機能】
主な役割:咬筋の主な役割は、下顎骨を上に引き上げることです。これにより、上下の歯が噛み合い、食物を噛み砕くことができます。
咬合力:咬筋は非常に強力で、咬合力(噛む力)の大部分を担っています。

【関連する問題】
筋肉の過緊張:咬筋が過度に緊張すると、顎関節症や頭痛、歯ぎしり(ブラキシズム)などの問題を引き起こすことがあります。
咬筋の肥大:過度な使用やストレスによって咬筋が肥大し、顔の輪郭に影響を与えることもあります。
咬筋は、食物を効果的に噛み砕くために欠かせない筋肉であり、その健康状態は全体の口腔機能や顎関節の健康に大きく影響します。