歯科医院にて行えるヒアルロン酸注入は、美容エステとほぼ同じになります。
では歯科医院でヒアルロン酸注入をするとしたらどんな作用が起き、注意が必要なのでしょうか。
ここでは上記の悩みを解決できる記事を提供していますのでぜひ参考にしてください。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、人体に自然に存在する成分で、皮膚や関節など様々な組織に含まれている重要な物質です。
特に注目すべき特徴は、その優れた保水力が充実し、体内で作られる天然成分であるため安全性が高い点です。
美容医療の分野で広く活用されています。
歯科医院で使用されるヒアルロン酸は、最高濃度(25mg/ml)のスイス製製品を使用しており、Aesthetic Medicine Awardsの「年間最優秀注入剤賞」を受賞するなど、品質と安全性において高い評価を得ています。
この医療用ヒアルロン酸は、特殊な架橋構造により、持続性と効果の安定性が実現されています。
ヒアルロン酸注入による作用
ヒアルロン酸注入による効果が得られる時間は2種類です。
即自的と長期的に分けられます。
以下でそれぞれみていきましょう。
即時的な効果
即自的な効果としては3つあります。
・しわの改善:ほうれい線や口角のしわが目立たなくなる
・ボリューム増加:唇やお顔のラインが自然にふっくらとする
・口元の若返り:全体的な印象が柔らかく若々しくなる
歯科治療でガミースマイルの治療を行なった方は気にする点でしょう。
その点はこのヒアルロン酸注入で解決できる可能性があります。
長期的な効果
長期的な効果としては3つあります。
・コラーゲン生成の促進:肌の弾力性が向上
・保湿効果:肌のうるおいが増加
・組織の活性化:肌質の全般的な改善が期待
治療可能な範囲は以下のとおりです。
・ほうれい線の改善
・口角のリフトアップ
・唇のボリュームアップ
・上唇のたてじわの改善
・マリオネットラインの改善
上記の範囲ならば、長期的に見れば改善が見込めるでしょう。
ヒアルロン酸注入によるメリット
ヒアルロン酸注入によるメリットとしては、次のとおりです。
・高い安全性
・痛みの少ない施術
・高い満足度
・柔軟な対応
1つずつ解説しますね。
高い安全性
歯科医院での施術は、厚生省の規定に基づいた安全な治療になります。
また、体内で自然に作られる成分のため、アレルギー反応が極めて少ないです。
万が一の場合が起きても、ヒアルロン酸分解酵素で調整が可能になります。
痛みの少ない施術
歯科医院ならではの高度な麻酔技術により、痛みを最小限に抑えることができます。
口腔内からの麻酔により、広範囲の麻酔効果を得ることが可能です。
使用するヒアルロン酸自体にも麻酔成分が含まれているので痛みが感じにくいのが特徴としてあります。
高い満足度
鏡を見ながらの施術で、希望通りの仕上がりが実現できます。
0.02mlという微量注入により、自然な仕上がりが可能です。
また、即効性があり、施術直後から効果を実感できる特徴があります。
柔軟な対応
1本分のヒアルロン酸を複数箇所に使用可能であり、治療可能範囲内であれば、希望に応じて注入部位を患者様自ら選択できます。
使用しなかった分は1ヶ月以内のリタッチとして保存が可能です。
ヒアルロン酸注入によるデメリット
ヒアルロン酸注入によるデメリットは以下のとおりです。
・一時的な副作用
・持続時間の限界
・施術できない場合
この3点について見ていきましょう。
一時的な副作用
一時的な副作用として多いのは、以下の3つです。
・注入部位の赤み(数時間〜2-3日程度)
・軽度の腫れ(2-3日程度)
・内出血(1週間〜10日程度)
これらの症状は一時的なもので、自然に改善します。
持続期間の限界
持続期間の限界とは、ヒアルロン酸注入により得た効果の期間が切れてしまうことです。
・効果の持続は約6ヶ月〜1年程度
・個人差や注入部位により持続期間が異なる
・継続的なメンテナンスが必要
そのため、同様の効果を保ちたい場合は持続時間の経過が切れるタイミングで、再度ヒアルロン酸の注入が必要になります。
施術できない場合
以下の方は施術ができない、もしくは慎重な判断が必要です。
・妊娠中の方
・注入部位に感染や炎症がある方
・ケロイド体質の方
・重度の持病がある方
あてはまる場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。
ヒアルロン酸注入による注意点
ヒアルロン酸注入による注意点は、施術前、施術中、general的な注意事項を確認することにあります。
以下にそれぞれ解説するのでチェックしてみてください。
施術前の注意事項
事前のカウンセリングで、希望や注意点を詳しく確認し、持病や服薬中の薬がある場合は、必ず申告が必要になります。
施術前の飲酒は避けましょう。
施術中の注意事項
施術中に違和感や痛みを感じた場合は、すぐに歯科医師または歯科衛生士に伝えましょう。
鏡を見ながら注入位置や量を確認・調整してくれますまたヒアルロン酸注入後は急な体動を避けてください。
general的な注意事項
定期的なフォローアップが重要です。
症状が気になる場合は早めに歯科医院に相談してください。
また同時に次回の施術時期の目安を把握しておきましょう。
ヒアルロン酸注入後の過ごし方
ヒアルロン酸注入後の過ごし方としては、以下の内容を参考にしてください。
・注入部位を必要以上に触らないようにする
・運動や激しい動作は控えめにする
・飲酒は避ける
・シャワーは可能ですが、入浴は避ける
・クーリングは可能ですが、温めることは避ける
多少ならいいだろうと安易な考えが、状態を悪化させることもあります。注意事項は守るようにしましょうね。
施術後数日間の注意点
施術後数日間の注意点は、主にメイクと運動に関してです。
・マッサージやエステは腫れや痛みが引くまで控える
・化粧は可能ですが、優しくメイクする
・激しい運動は控えめにする
・注入部位の観察を継続する
注入部位の観察は継続して、異変が少しでも見られたら歯科医院に連絡し診察してもらいましょう。
長期的な注意点とまとめ
ヒアルロン酸注入後の長期的な注意事項として、以下の点が挙げられます。
・定期的なケアを心がける
・効果の持続期間を意識する
・気になる症状があれば早めに相談する
・日常的なスキンケアを継続する
このように、ヒアルロン酸注入は適切な施術と経過観察により、安全で効果的な治療となります。
不安な点がある場合は、必ず担当医師に相談することをお勧めします。
編集・執筆
歯科専門ライター 萩原 すう
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