「前歯部審美インプラント 抜歯待時埋入 診査・診断」 セミナーが行われました

ORTC Online, コラム

ORTC onlineではプロフェッショナルな歯科医師・歯科衛生士によるセミナーが行われております。

本日ご紹介するセミナーは、GCやノーベル主催のベーシックセミナー等で活躍する医療法人寛友会 院長 浅賀勝寛先生の症例を基にインプラント治療における診査診断からファイナルまでを順を追ってお話しいただきました。

 

今回は診査診断の段階で歯科医師が注意しなければいけない点を分かりやすく講演いただいたので、こちらでご紹介します。

 

 こちらのセミナーは、

✔︎ 安心安全なインプラント治療を行いたい先生

✔︎ 基本的なインプラント治療を学びたい先生

✔︎ これからインプラント治療を行う先生 におすすめの内容となっております。

 

「浅賀勝寛先生のご活躍」

浅賀勝寛先生は、医療法人寛友会 浅賀歯科医院をされながら、

「日本歯周病学会 認定医」

「日本口腔インプラント学会 専門医」

 「日本訪問歯科協会 認定医」

を取得されており、様々な専門分野で活躍されております。

また、日本大学松戸歯学部にて兼任講師をされており、GC webセミナーにて歯科衛生士向けのインプラントメンテナンスの講演、ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社にてインプラントベーシックコースの講師を務められた経験もあり、歯学部生・歯科医師・歯科衛生士への教育活動もされている先生です。

本セミナーにて、浅賀先生は「歯科医師として世界に情報発信できるような存在に、歯科医師を教育する歯科医師になりたい」とお話ししてくださいました。

また、YouTube、Instagram、TikTokの総フォロワー数は2万人を超えております。

 

「前歯部審美インプラント 抜歯待時埋入 診査・診断」

 

インプラント手術において、大切な3本柱は以下であると先生は述べております。

 ・Functionality(機能性) 

・Aesthetics(審美的な) 

・Cleanability(清掃性)

3つ全てが揃っていないと、完璧な手術であったとは言えません。

特に前歯部は"Aesthetics"が大切になります。

 

 「診査・診断」

 実際の浅賀先生の患者さまの症例を基にお話を進めていきます。

初診時来院日時:2019.6.1

 年齢:34歳

 性別:男性

主訴:前歯にニキビがある

 

「ニキビがある」という主訴の根本的原因は horizontal root fracture(水平歯根破折)によるものでした。

 

既往歴の「子供の頃歯をぶつけて神経を抜いた」ことから、「下顎の叢生によって上顎前歯部への突き上げが起こっている」ことが分かりました。

このように、しっかりカウンセリングを行い、患者さまの歯科治療歴を順を追って行かなければ、患者さまが後から「こんなはずじゃなかった」「自分の主訴と異なる部位を治療された」などとトラブルの原因になります。

 

 「治療計画」

この患者さまの治療計画は、

 

①親知らずの抜歯

②矯正治療

③インプラント治療

 

 となりました。

矯正治療には同意していただけなかったので、 ①②を実施することになりました。

 治療計画を立てる上で、

 

・主訴の確認 ・検査を行い、診断する

 ・口腔内の問題点を列挙する

 ・原因を考察する

 ・理想的な全顎の治療計画を立案する

これら4つは特に重点的に行う必要があります。

 

 

 特にインプラント治療の場合は、自由診療ということもあり、患者さまの費用の負担や期待度が保険診療に比べとても大きいです。

 患者さまが過度に期待をしてしまうような発言などは注意し、「できること」「できないこと」はハッキリと伝えることも私達の役目です。

 

 まとめ

次回以降の動画では、

●インプラントの埋入時期の選択方法

● 前歯部の審美的診断について

等を学べます。

 浅賀先生の動画はわかりやすく、新人の先生も理解できる内容となっておりますのでぜひご視聴ください。

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