日本スウェーデン歯科学会に参加してきました〜三木尚子先生の講演レポート〜

ORTC Online

2023123日 東京大学安田講堂にて行われた日本スウェーデン歯科学会に歯科衛生士である筆者が参加したので参加レポートをお伝えします。

 

 ORTC講師である三木尚子先生のご講演 〜YouTubeTikTokなどを通して老若男女に歯科に興味を持ってもらいたい〜」

皆様ご存知の通り、三木尚子先生はYouTube TikTokなどで一般の患者さまが疑問視されるような事柄をショート動画にて解説されています。

 

■三木尚子先生のSNS

 

■三木尚子先生のプロフィール■

これまでの三木先生の略歴は以下の通りです。

 

 

そんな、診療所だけでなくSNSにおいても広く活躍されている三木尚子先生が感じたことは、「一般の患者さまは"とにかく歯を抜きたくない""口臭を予防したい" "歯を守りたい"などセルフケアのことはよく分かっていないけれど、自分の歯を大切にしたい」という思いは物凄く強いということでした。

 

しかし、願ってばかりでは健康な歯を温存することはできません。今こそ、我々歯科医療従事者は予防の大切さを患者さまに伝えていかなければなりません。

 

 「歯科医院の役割が変わってきている」

 

三木尚子先生のご家系は代々歯科医師であり、先生は4代目の歯科医師です。 そんな中で、現代の歯科医院は従来の歯科医院とは大きく変わってきているというのです。

具体的には、「う蝕や歯周病を治療する場所から、う蝕や歯周病を予防する場所」へと変化していると述べられました。 近年、歯磨き粉や歯ブラシなど我々も把握しきれないくらいの種類が発売されており、それだけ患者さまが歯磨きグッズに関心を持っている傾向にあるということが読み取れます。

 

しかし、実際に口腔内のトラブルが減っているかは疑問視されています。特に、う蝕を予防していくためにフッ素の応用を推奨されていましたが、近年ではフッ素の毒性などを危険視される声もあります。 そんな中で、三木尚子先生は次のシステムを生み出しました。

 

 「定期通院率を上げる!DMFT SIMULATOR

DMFT SIMULATOR」は厚生労働省が発表している歯科疾患実態調査と協力クリニックのDMFTデータを集約・分析し提供することで、患者さんの10年後・20年後の歯の状態を見える化し、短期的なケアではなく、中長期的なケアにつなげるためのサポートが行えるサービスです。 患者さまは「十分歯磨きを頑張っている」「自分は虫歯なんてない!」と思い込んでいるケースが多いです。 そんな時、歯科衛生士が「実際う蝕はないがワンランク上のセルフケアを提供したい」と思っても患者さまが実行してくれるかは分かりませんよね。

 

DMFT SIMULATORでは、実際患者さまが80歳になった時、残存歯がどれくらい残っているかなど視覚的に見れることから、患者さまのセルフケア行動を大きく変えることができる教育ツールになるのです。 また、DMFT SIMULATORipadにインストールして使用することができるので、診療中に気兼ねなく活用することができます。

 

「歯質の強化と最小限の治療」

 三木尚子先生は、

 

・教育

・定期的なメンテナンス

・歯質強化

・最小限の治療

 4つの柱を重要だと捉えられており、診療モットーだとお話しされました。 特に、"歯を守りたい""なるべく抜歯や歯を削る処置をしたくない"という一般患者さまのお気持ちから、歯質強化と最小限の治療は私たち医療従事者だけの願いではないということです。

 

 そんな中、三木尚子先生が、鶴見大学の見明康雄先生(口腔解剖学講座・客員教授)との共同研究により完成した、世界初の歯質強化方法CAPシステム(エナメルアパタイトコーティングシステム)が注目されています。

 

CAPシステムはこちらのセミナー動画にて詳しく解説されております。ぜひ併せてご覧ください。

 

 https://ortc.jp/detail_movie.php?id=417

 

ORTC ブースも出展しました」

 

 

会場では当社のブースもありました。講師の先生方のパンフレットなども配布し、たくさんの方々に手に取っていただきました。

ブースに立ち寄ってくださった先生、歯科衛生士の皆様ありがとうございました!

 

筆者の私もご挨拶にお伺いしました。松本さん、ありがとうございました!

 まとめ

常に時代の最先端を取り入れている三木尚子先生の更なるご活躍を切にお祈りしております。

 

 

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