新渡戸歯科医師が解説するマウスピース矯正とインプラントのコンビネーション治療の可能性

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クリンチェック導入して間もない、また技術を高めたい歯科医師の方は多いでしょう。

 

今回は『マウスピース矯正とインプラント治療のコンビネーションの可能性』をテーマに解説していただきます。

新渡戸先生をお招きして上記テーマを解説して頂いています。

 

動画の視聴をしますとより理解が深まりますのでおすすめです。

動画視聴はこちらから

 

マウスピースとインプラントは相性が良い

 

まず新渡戸先生は大前提として、

マウスピース矯正とインプラント治療はとても相性のいい治療法だと話します。

 

「ですが、その点を認知していないもしくは理解していないことから誤った治療をされる歯科医師の先生方は多くいらっしゃるのです」と新渡戸先生。

 

ではなぜそう言えるのか?という点を以下で詳しく解説していますのでご覧ください。

 

矯正治療は比較的ほぼ全ての方が必要

本来ならば、歯科矯正は97パーセントの日本人が必要なのだそうです。ただ痛み等がないから未処置状態であるだけなのだと新渡戸先生は仰っています。

 

「だからこそ、歯科医師が矯正を行うとちうことは無理やり治療しているということに過ぎないんです」

 

動画内では、新渡戸先生がインビザライン矯正の治療にあたり10ヶ月後の症例をご紹介しています。

 

・見た目の改善

・ブラッシングのしやすさの改善

・口腔内環境の改善

 

こちらの3つがすぐにお分かり頂けるかと思います。

 

たったの10ヶ月間でここまで変化させることが出来るのです。だからこそ、SCやSRPはここまで進めてからするべきだと伝えたいですね」と新渡戸先生は仰いました。

 

SC、STPを行うタイミング

今回新渡戸先生が紹介して下さっている症例は、歯科医師の方なら毎日来院される患者さんに対して見ることがあるでしょう。

 

「このまますぐにSCやSRPをすることが良いかどうか、というところですが僕は無意味だと思っています」と新渡戸先生。

 

歯周病専門の先生ならまずSCやSRPで治療を進めるかと思います。専門だからこそですね。ですが、それでは意味がないのです。なぜならば、矯正治療をしてないからです」

 

専門家と言えど、初見の際にSCやSRP以外の項目を調べ、別の視点から診ることも必要だと新渡戸先生は話します。

歯周基本治療の流れはあるのですが、そこは歯科医師が知っていなくてはならない基礎知識と技術になります。

 

その基礎知識と技術を専門家と名乗る歯科医師が行なっていていいのか、というとそれは違うということだと言うことなのだそうです。

 

「新人の歯科医師と同じ費用で抜歯しなくてはいけない。CRをしなくてはいけない。そんなことはないんです。自分の知識と技術に自信を持って1面1万円請求してもいいのです。O面で1万、M面で1万といったように」とのこと。

 

続けて新渡戸先生は「知識と技術を身につけていくことが専門家でも大切なのです。そうでないと、新人の歯科医師と差をつけられませんし専門家も名乗ることはできません」とのことでした。

 

新渡戸先生の症例への所見とアイデア

 

今回の症例で言えば、右下の5番6番7番がメリーランドブリッジ、インデブリッジのようになっているのが分かります。

動画視聴はこちらから

 

ここで新渡戸先生は、こ症例の治療に対してご自身の所見とアイデアを仰いました。

 

それは以下の通りです。

 

①8番を抜歯

②ブリッジを外しインビザライン治療の実施

 (インビザライトでも可能)

③6ヶ月かけてスペースのクローズと補綴

④リケーナーセット

 

「この治療した先生は、振り返り自身の治療を見直すべきだと感じます」と新渡戸先生は仰いました。

 

インプラントスペースを確保

 

5番に関しては、新渡戸先生によると天然歯とのこと。

その上で「削る必要はなかったと思います」と話しました。

治療した歯科医師になかったことで、より改善する口腔内にするための治療法として矯正治療法がなかったことが原因だそうです。

 

「このような症例の場合でインビザラインをするならばインプラント治療はとても最適と言えます」と新渡戸先生。

 

手順としては次のように話されました。

 

①8番を抜歯

②6番でボルトン分析

③インビザライン治療

④インプラントスペースの確保

⑤5番と7番に固定処置をしてリテーナーセット

 

ボルトン分析の中で6番なかった場合、上顎の歯が大きいと判断し、上顎にIPRを入れるという診断になります。

 

ですが、そもそもこれは間違っているのです。

6番がないからと言って下の歯が小さいと言うわけでもありません。また上の歯が大きいわけでもないのです。

 

だからこそ新渡戸先生は、8番を抜歯してインビザライン治療によってインプラントスペースを確保し、12-13ミリが6番のスペースと想定できることから、12-13ミリのスペースを確保します。そしてインプラント治療をして5番と7番に固定処置を施しリテーナーセット、という流れを開設されたのでしょう。

 

最高の治療をプレゼンすることの重要性

 

歯科医師は、どんな場合でも最高の治療をプレゼンし、患者さんにその治療を贈ることが重要です。

今回の症例であれば、インビザライン治療自体は、インビザラインライトで、半年程度で済むと新渡戸先生は仰いました。

 

最高の治療をプレゼントするには、知識と技術がない歯科医師や彼らがいる歯科医院でもあると思うのですが、患者さんの金銭的な部分を気にかけてしまうのです」そう新渡戸先生は続けて、「僕たち歯科医師ができる最高の治療をプレゼンすることは、押し売りではありません。それは逆に、患者様にとっては嬉しいことなのです」

 

費用は月々の金額で見せていくこと

 

プレゼンができていない歯科医師に多いのは、次のような方だそうです。

 

①技術と知識に自信がない

②保険のルールが説明できるほど理解できていない

③月々の支払い費用の説明ができていない

 

「1回自由診療が始まると、自由診療しかできません。これは保険のルールです」と新渡戸先生。

 

セラミックやクラウンはそれぞれ価格帯があります。ですがセラミックが4万円としてジルコニアクラウンは8万円だとしたばあい、リテーナーセットが2万円だとすると、総額80万円の治療になるのです。

 

ここを上手にプランニングできれば、36回払いとしても月々2万3000円が得られる計算になります。

80万という総額を見せられたら患者さんは治療に対して躊躇してしまうので、月々の金額で見せていくことが重要なのです。

 

保険診療は550点から600点以外あり得ない

保険診療というのは、患者単価に人数をかけた数が基本です。つまり1人あたりが550点から600点なので、あとは来院人数をかければ収益が算出できます。

 

歯科医院における収入というのは、

 

1.保険

2.自費

3.物販

 

この3つしかありません。

保険収入は、患者単価掛ける人数なので、考え方としては、マクドナルドと同じになります。

 

550点から650点という点数は決まっていて、全国平均もこの数値です。地方の方が点数が高い傾向がありますが、基本的にここから大きく外れることはありません。

 

患者単価かける人数の総数よりも収益が高いのであれば、それは不正請求しています。今一度見直す機会をぜひ作ってみて下さい。

 

「逆に収益が平均より低いようなら、保険診療のやり方がわかっていない、患者単価の取り方がわかってないことが考えられます」と新渡戸先生は話しました。

 

まとめ

 

新渡戸先生に『インビザライン治療とインプラント治療のコンビネーション治療の可能性』についてお話しいただきました。

 

また補足で保険診療と自由診療によるお話も聞くことができたと思います。

今更誰にも聞けなくて困っている歯科医師の方はぜひご参考にされてくださいね。

 

動画視聴はこちらから

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