歯科医師の年収ってどのくらい?気になる年収ランキング!

歯科医

職種は同じでも働く環境やその業務内容によって収入は変わるもの。

今回は気になる歯科医師の収入について、勤務環境ごとにランキング形式で見ていきましょう!

1、歯科医師の収入って全体で見るとどのくらい?

様々ある仕事の中で、一番稼いでいるのは一体どんなお仕事なのでしょうか?

厚生労働省が2020年に行った「賃金構造基本統計調査」によると、職種別平均年収ランキングは次の通りでした。

 

1位 医師(約1,169万円)

2位 大学教授(約1,100万円)

3位 大学准教授(約872万円)

4位 記者(約792万円)

5位 不動産鑑定士(約754万円)

 

歯科医師は14位で約570万円でした。

1−1、歯科医師が多いって本当?

厚生労働省が2022年に出した「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、歯科医師の人数は10万5267人でした。

医師数が多い内科と比べると、内海氏は6万1149人となっており、その差はおよそ4万人以上です。 

このことから、ほかの診療科の医師数と比べて歯科医師の方がかなり多いということが分かります。

 

2、歯科医師の働き方って?

歯科医師の就職先といえば、その97%が病院や診療所などの医療機関です。

医療機関の中では、歯科医院が全体の85.9%を占めています。

次に多いのが病院で11.1%、その他では公務員として国や自治体に勤めたり、介護施設で高齢者の口腔機能の管理を行ったり、少ないですが歯科医療機械の企業に勤めている方もおられます。

 

では、それぞれの職場の中での給料はどのぐらいの違いがあるのでしょうか?

2020年「第23回医療経済実態調査」によると、歯科診療所の形態別、勤務歯科医師の年収ランキングは以下のようになりました。

 

(1)一般病院の歯科医師の年収

1位 社会保険関連法人 1,576万8,841円

2位 公的病院     1,300万8,925円

3位 公立病院     1,290万582円

4位 国立病院     1,188万8,368円

5位 法人その他全体  1,158万4,589円

6位 一般病院     1,156万2,872円

7位 医療法人      985万4,787円

 

一般病院とは、患者20名以上の入院施設を備えた医療施設のことを言います。

医師のほか、看護師や薬剤師などの最低人員などが決められています。

一般病院での勤務の場合、900万円台から1,500万円台と勤務病院によって平均年収に差が見られました。

 

(2)歯科診療所の歯科医師の年収

1位 医療法人 分院長  1,475万4,826円

2位 医療法人 歯科医師  746万1,438円

3位 個人医院 歯科医師  645万5,883円

 

歯科診療所とは、一般病院の定義を満たさない医療施設を言います。医師1名以外の人員規制はありません。

 

勤務医と開業医とを比較すると、開業医の方が平均年収は高い傾向にあります。

勤務歯科医師全体の平均年収は500万から600万円が相場ですが、対して歯科開業医の平均年収は2018年度で1,201万円となっています。

医療法人の院長は2018年度で1,429万円でした。

このように、勤務歯科医師と歯科開業医では、平均年収に2倍ほどの差がありました。

 

また、歯科診療所と一般病院の勤務歯科医師の比較では、一般病院の平均年収の方が高い水準となっています。

同じ勤務歯科医師という立場でも、一般病院の方がこう年収と言えるでしょう。

 

3、大学病院はどうなの?

2022年に実施された医師・歯科医師・薬剤師統計によると、医療施設に従事している歯科医師10万7,443人のうち、大学病院などの医育機関付属の病院で働く歯科医師は9,099人でした。

 

大学病院の医局では教授・准教授・講師・助教などと行った様々な役職があり、それによって基本的な給与が異なります。

医局スタッフの大部分を占める比較的若い歯科医師の場合、年収は250万円前後と言われていますが、大学病院の歯科医師の平均年収はおよそ500万から600万円とされており、役職によって大きな差があることが分かります。

 

まとめ

年収という観点から調べてみると、開業医の収入が高いことが改めてよく分かりました。

勤務医と開業医を比較すると、開業医の方が平均年収は2倍ほど高い傾向にあります。

また、歯科診療所と一般病院の勤務歯科医師の比較では一般病院の平均年収の方が高いという結果となりました。

とはいえ、就職先を考えるには年収だけでなく将来的なことも考えねばなりません。

歯科医師はここ数十年増加傾向にあり、また開業数も増加しています。

患者の予防意識、そして審美面に対する意識が高まっている昨今では、歯科医師としてスキルアップし、また他の医院との差別化を図っていくことが必要となるようです。

 

ライター:古家

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