歯科経営
歯科医院を開業する際、競合状況を把握することは非常に重要です。
歯科医院の分布状況から見えてくる傾向を分析することで、開業に適した地域を見極める手がかりとなります。
全国の歯科医院の数と、人口を都道府県別に見てみると共に、人口に照らし合わせて
各都道府県の人口を、それぞれの都道府県の歯科医院の数で割ったものを並べてみます。

こちらは令和3年度のデータですが、全国平均に対して、
非常に多い地域と少ない地域があるのが分かります。
意外なことに、都道府県という区切りで見ると、
医院当たりの人口が最も少ないのは、東京都という事になります。
東京都は、昼夜人口比率が13%程度違いますが、それを加味しても少ない数字です。
しかも、東京都は23区に60%が集中しているとされており、市部は、更に人口対比は少ない傾向にあるという事が推測できます。
全国的に見ると、歯科医院の数は都心部よりも郊外に多い傾向にあります。
都心部では賃料が高く立地条件が厳しい反面、郊外は住宅地が広がっており潜在的な患者数が多いためと考えられます。
また、高齢者が多く住む地域ほど歯科医院の密度が高く、
介護施設の近くに開業するのが有利だと言えそうです。
高齢者は歯科医療ニーズが高いため、そうした地域では患者を見込みやすいかもしれません。
一方で、新興住宅地では未だ歯科医院が少ないため、
競合も少なく患者獲得に有利な環境と言えます。
住宅地の開発とともに計画的に開業する戦略もあり得ます。
このように、歯科医院の分布状況から開業地を検討することは非常に参考になります。
地域の特性と患者動向を総合的に勘案し、戦略的な立地を選ぶことが重要だと言えそうです。
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尚、この記事では以下のようなデータや情報源を参考にしています。
厚生労働省の「医療施設調査」
総務省の「国勢調査」
株式会社マクロミル調査レポート「歯科医院の立地選択のポイント」(2015年)
公益社団法人日本歯科医師会「歯科医業経営革新研究会報告」(2013年)
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