【歯科衛生士採用】受け身型から獲得型へ!効果的な求人方法を徹底解説

歯科経営

みなさんの歯科医院では、現状、歯科衛生士が充分まかなえているでしょうか?それとも不足しているでしょうか?
ここで「充分な数の歯科衛生士を確保できている」と回答された医院は、おそらく歯科衛生士採用の取り組みを徹底されていることだと存じます。
ですが、大半の医院では「歯科衛生士が不足している」と答えるはずです。


「いろんな媒体を使用しても採用できない」「採用してもすぐ辞めてしまう」
いままで、いろんな取り組みをおこなってきたにもかかわらず、うまく歯科衛生士を採用できないと、半ば諦めに近い感情を抱いている方も多いかもしれません。

 

そこで今回は、歯科衛生士目線からみた「歯科衛生士採用」について、詳しく解説したいと思います。
「今後、歯科衛生士の採用を考えている」「なかなか歯科衛生士を採用できなくて困っている」と考える先生のために、この記事がヒントになれば幸いです。

歯科衛生士の採用市場


まず、歯科衛生士の採用市場を知るために、求人倍率からみていきましょう。


現在、歯科衛生士の求人倍率は非常に高く、全国平均で21倍だといわれています。
ただ東京都では22~24倍だといわれているため、さらに採用が難しい状況です。

歯科衛生士採用媒体の種類は多様化している


では、歯科衛生士採用媒体には、どんなものが存在するかを見ていきましょう。
媒体は、大きく分けて4つの種類にまとめられます。

  • ●無料媒体:ハローワーク、indeed,SNS系
  • ●スカウト・エージェント媒体:ジョブメドレー、グッピー
  • ●ギグワーカー・マッチングサービス:HANOWA、DHシェア他
  • ●求人媒体・エージェント:デンタルワーカー、シカカラ、クオキャリア他
  •  

このなかで、活用されている媒体はありますか?
1番手を出しやすい無料媒体のハローワークやindeed,そして求人媒体に求人を掲載する方法をとられる医院が多いかもしれません。
これらの媒体は非常に簡単ですし、従来からおこなわれてきた求人方法です。


ですが、これらの媒体だけに頼りすぎるのは、非常にもったいないこと。


実は、求人媒体は広告閲覧数が多いものの、ライバルも多く、且つ広告費が高いからです。
結果として、高い費用を捻出したにもかかわらず、採用までこぎつけられずに無駄と化してしまいます。
さらに求人相場も決まっていることから、特色を出しづらいといった一面もあるのです。

【無料媒体+ダイレクトリクルーティング】で、受け身型から獲得型へチェンジ


では、多くのライバルがひしめくなか、求人媒体でどんな特色を出していけばいいのでしょうか。
もちろん給料面や福利厚生、スキルアップなど、他院と比べて特色を生み出しやすい医院であればそのままでもいいのですが、多くの医院では、おそらく特色を生みだすことができないかと思います。

ならば、一層のこと求人媒体を変更して、ダイレクトリクルーティングで採用確率を高めてみてはいかがでしょうか。

 

狙いはこうです。


まず医院の認知度を高めるために、無料媒体を使用します。
ハローワーク、indeedはマストです。
それプラス、ダイレクトリクルーティングを使用し、効果的な求人ページの作成と大量のスカウト行動をおこなうのです。

 

いままでは待ちの姿勢で歯科衛生士採用をおこなってきた医院こそ、スカウト採用をすべきだと思います。
大切なのは、「自院の魅力を大勢の方に認知してもらう」こと。

どうしても求人広告ではライバルが多いため、中身まで読んでもらえず、医院の魅力が伝わりきれませんでした。
しかし、スカウトメッセージを大勢の歯科衛生士に送り続けたら、いかがでしょうか。
多くの候補者に出会えることが可能になり、結果的に採用までこぎつけられる確率が高くなるのです。

 

さらに必要なことは、SNS運用。
HPをもつ医院が多いですが、SNS運用については、まだまだ多くの医院で活用されていません。
運用をおこなっていたとしても、効果的な内容でないことが多々見られます。
SNSは歯科衛生士への認知活動に加えて、患者へのアプローチにもなるため、運用しない選択はまずありえません。

 

まとめますと、歯科衛生士採用で大事なのは、なんといってもコミュニケーションを増やすこと。
これに尽きます。
スカウト採用でもSNS運用でも、コミュニケーションをとりながらファンを増やしていくことが、歯科衛生士採用につなげる最初の1歩になるのです。

歯科衛生士採用は歯科衛生士がおこなうとベスト


  • 歯科衛生士採用をするうえで、もう1つ大事なこと。
    それは「歯科衛生士が採用を担当する」ことです。

  • 同じ目線で、相手の気持ちがわかる歯科衛生士だからこそ、採用担当を任せたほうがいいでしょう。
  •  

ただ、どんな人でも向いているわけではありません。
コミュニケーションスキルが高く、ライティング能力、事務作業が得意な方がベストです。

歯科衛生士採用まとめ


今回は、他院と差別化を図るうえで必要な歯科衛生士採用について取り上げました。


これまで紹介した方法を長期的に運用することで、確実に歯科衛生士を採用まで持ち込めるはずです。
そのためには、大量行動をこなす必要が出てきます。
求人倍率21倍という実態があるからこそ、いままでと同じ方法では採用につながらないという事実を忘れずに。

 

本気で歯科衛生士を採用したいと考える医院にとって、1つでも参考になれば幸いです。


ORTC歯科ライター
土井 万喜子
 


<プロフィール>
歯科衛生士18年目
2005年歯科衛生士資格取得後、札幌市内の歯科医院に勤務。
後に歯科メーカー勤務を経て、現在ライターやコンサルタントとして活動中。
多くの歯科衛生士の働きかたやキャリアの相談役を担っている。
歯科衛生士採用支援や歯科医院向けSNS運用も併せておこなっている。

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