訪問栄養食事指導スタートガイド

Step2 導入前の準備ステップ『安心して始めるために』

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Step2 導入前の準備ステップ『安心して始めるために』 稲山未来
講師
稲山未来
Kery栄養パーク
代表 管理栄養士

講師紹介 稲山未来

  • 稲山未来
  • Kery栄養パーク
  • 代表 管理栄養士
  • 栄養士養成校を卒業後、特別養護老人ホームで調理に携わりながら管理栄養士の国家資格を取得。給食管理や栄養管理に加え、看取り期の食支援にも深く関わり、高齢者が“最期まで食べる”ことを支える重要性を学んだ。 さらに、食事だけでなく生活全体を支えるため介護支援専門員資格を取得し、包括的なケアに取り組んできた。
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こんな方におすすめ

・管理栄養士の訪問栄養食事指導を始めたい歯科医院や管理栄養士

・管理栄養士の居宅療養管理指導について、算定の基礎を学びたい歯科医師・管理栄養士

・栄養課題を抱える在宅療養患者を多く診る歯科医師・歯科衛生士

動画の紹介

訪問栄養食事指導をスムーズに開始!導入前の必須準備

本動画では、歯科管理栄養士が介護保険による居宅療養管理指導を始めるにあたり、事前にクリアすべき準備ステップを徹底解説します。

単に指導内容を学ぶだけでなく、サービス提供の前提となる事務・制度的な準備に焦点を当てています。

動画内容

円滑な訪問栄養指導実現へ:事務手続きからチーム連携まで

本コンテンツは、歯科医院が訪問栄養食事指導(介護保険における管理栄養士の居宅療養管理指導)を導入する前に、必ず確認し、準備しておくべき実務的なステップを詳細に解説しています。導入を成功させるためには、臨床スキルだけでなく、事務的な基盤整備と院内での協力体制の構築が不可欠です。

介護保険請求のためのレセコン確認

まず、歯科医院から介護保険の請求が可能であるかを確認した上で、使用しているレセコン(レセプトコンピューター)に「管理栄養士の居宅療養管理指導Ⅱ」の算定項目が搭載されているかチェックすることを強く推奨致します。過去、歯科での算定例が少なかったため、この項目がデフォルトで入っていないレセコンソフトも存在します。導入直前に慌てないよう、事前にメーカーに確認し、必要に応じてバージョンアップなどの対応を行うべきです。

院内スタッフへの周知徹底と協力体制の構築

訪問栄養指導を成功させる上で最も重要な要素の一つが、院内スタッフへの周知です。周知の目的は二つあります。

1. 新規対象患者の発見

歯科医師や歯科衛生士が訪問診療を行う中で、「入れ歯を入れたのに食事が取れず痩せてしまう」「嚥下調整食の作り方が分からず誤嚥の危険がある」といった、栄養指導が必要な患者を速やかに管理栄養士に紹介してもらうための仕組みづくりが大切です。事前に「誰に、どんなことをするのか」を明確に伝え、院内からの相談・紹介ルートを確立します。

2. 栄養専門業務の時間確保

歯科管理栄養士の業務が受付や助手業務などに圧迫され、栄養専門業務の時間が20%以下に留まっているという調査結果が示されています。これを改善するため、管理栄養士は自ら専門業務の時間(例:週に半日)を具体的に提案し、「この結果、医院には収益増加やトータルサポートの質の向上といったメリットがある」とプレゼンテーションすることで、スタッフの協力を引き出し、業務時間の確保を目指す必要があります。

必須書類の作成と準備

居宅療養管理指導の実施には、介護報酬に則った必須書類が必要です。特に、厚生労働省のホームページからダウンロードできるExcel形式の様式として以下の3点が挙げられています。

  • 居宅療養管理指導指示書(医科の主治医から取得)
  • 特別追加訪問指示書(医科の主治医から取得)
  • 栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングシート、および栄養ケア計画書

また、介護保険サービスであるため、既存の契約書に管理栄養士の職務内容やサービス利用料(居宅療養管理指導費Ⅱの単位数)を追記・修正することも忘れてはいけない準備項目です。これにより、制度的、実務的な側面から万全の体制を整え、安心して訪問栄養指導をスタートさせることができます。

教えて先生

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