講師紹介 岡崎好秀
- 岡崎好秀
- 国立モンゴル医学科学大学
- 客員教授
- 専門:小児歯科・障がい児歯科・健康教育 所属学会等:日本小児歯科学会:専門医・指導医 日本障害者歯科学会:認定医 専門は小児歯科であるが,障がいを持つ子どもを中心として診療している。治療終了時には,子どもを笑顔で帰すこと。すなわち「子どもの心に貯金をする」という理念の基に診療を行っている。
- プロフィールページ
今日の子どもは明日の大人~しくじり先生の小児歯科
レンタルのみ
むし歯予防に対する関心が深まり、大学小児歯科の患者が減少した。
そのため、学生の臨床実習のみならず、卒後の臨床研修医制度でも見学が大半を占めている。また、勤務医となってからも、歯周管理や在宅往診などが中心となることが多い。
そこで開業するまで小児の齲蝕処置どころか、口腔を見たことがなければ、話したことがない歯科医師が増えているらしい。
たいへんな時代になったものだ。
以下、その様な歯科医師からの嘆きの声。
Dr.A:メインテナンスの患者さんが、孫のむし歯を診て欲しいと来られた。
しかし、泣き暴れてたいへんだった。以来、親しくしていた方だったのに中断が続く。
Dr.B: 若い母親が,2歳児のフッ化物塗布を希望して来られた。
しかし,大泣きし嘔吐したので、そのまま帰られた。以降,その母親としっくりこない。
Dr.C:これからは,「子どもを大切にして,いつまでも来られる患者さんに!」
と経営セミナーでは言われるが,実際にどうすれば良いかわからない。
Dr.D:子どもに泣かれるとたいへんで、
こちらまで泣きたくなってしまう。
さて、演者も小児歯科医として多くの失敗を重ねてきた。
麻酔時に注射筒を見られてしまったなど、ちょっとしたことで小児を泣かしてしまう。
まさに失敗の連続であった。
でも同じことは、繰り返したくない。一度で十分である。
大切なのは、それを繰り返さないように努めることだ。
そう考えると失敗には,“悪い失敗”と“良い失敗”
があることがわかる。
悪い失敗とは,未来につながらない失敗。
すなわち,失敗の理由を省みることなく,
同じ過ちを起こしてしまうこと。
良い失敗とは,その体験を通じ二度と繰り返さないように対策を考えること。
そして失敗を未然に防ぎ、将来の大きな失敗をも防ぐこと。
言わば,失敗から学ぶことである。
そこで、本セミナーでは、私が小児歯科診療で
“しくじりから学んできたこと”について述べる予定である。
しくじり先生の小児歯科 ?失敗から学んできたこと?
国立モンゴル医学科学大学 客員教授
岡崎好秀
●こどもの診療が苦手
●子供の診療を今後増やしたいと思っている
当歯科セミナーで学べること
●子どもを診療する時の心構えやポイントを解説!
●こどもを診療する時の心構え
●こどもを診療する時のポイント
パート2:泣きの予防も予防の一つ(160分)
主な内容:
1:麻酔をする時、どのように言いますか?
2:二つの言葉がけ。
3:キィワードは“さすが~”。
4:“歯を抜く”の言葉は“禁忌”。
5:開いた質問・閉じた質問。
6:アシスタントが、言葉がけをリードする。
7:アドラー心理学での言葉の使い方。
8:わたしメッセージ・あなたメッセージ。
9:“心の時間”と“物理的時間”。
10:具体的な目標を作る。
11:どちらが信頼されていますか?
12:ここで別れる“天国道”と“地獄道”。
13:足腰が曲がると、上半身も曲がる。
14:“ももたろう診療”VS.“きんたろう診療”。
15:嫌な器具は紙で隠す。
16:目を閉じると、子どもは泣き出す。
17:前処置としての齲蝕の慢性化。
18:火事の場合は、まず消火。
19:サフォライドを10倍に希釈する。
20:フリーエナメルを取り唾液の交通を良くする。
21:2つの齲蝕原生菌。両者の差をよく理解しよう!
22:二次象牙質を天然の覆髄剤にする。
23:“痛くない麻酔の打ち方”を24:習ったが・・・。
24:始めて麻酔を打った時、どんな音がしただろう?
25:麻酔・ラバーダムをして形成、ここで泣き始めた。
26:そこで、まず練習(タービンの音の閾値を上げる)。
27:D・E間の隣接面齲蝕、どこから削ると泣かないだろう?
28:患者さんに歯を磨かせたいの? それとも良い関係を作りたいのですか?
29:比較は、“理想”としない“過去”とすべきである。
30:治療の組み立て どこから治療を始めますか?
31:乳歯根管治療の裏ワザ。
32:咬傷の予防。
33:終わったら“拍手” そして“握手”で終わる。
エピログ:この中に赤色は、いくつありますか?
特別付録 診療室や地域で絶対受ける
マル秘 歯と口のおもしろ話 その2
A: 日本人だけでなく、動物園の動物達も高齢化!
B: ツキノワクマも歯科健診の練習!
C: 動物園では食欲がなくなると、まず口を見る!
D: 高齢カバの歯周病
E: 世界初カバの歯周治療
F: 「先生このカバ!エサを与える前に、歯を磨いて欲しいから寄ってくるのです」