宇都宮矯正歯科

【超初級編!】マウスピース矯正の装置と作り方を整理する

【超初級編!】マウスピース矯正の装置と作り方を整理する 野口 隆弘
講師
野口 隆弘
宇都宮矯正歯科

こんな方におすすめ

  • マウスピース矯正の基本用語を再確認したい新人歯科医師
  • インハウスアライナーの利点を理解したい歯科衛生士
  • 患者への装置説明をより的確に行いたい歯科助手

動画の紹介

歯科矯正治療において「マウスピース」という言葉は総称であり、その役割によってアライナーとリテーナーに明確に分類されます。

本動画では、歯を動かすためのアライナーと、歯列を維持するためのリテーナーの違いから、近年のトレンドであるインハウスアライナーの利点までを網羅的に解説しています。

 特に、外注アライナーと院内製作(インハウス)の使い分け、さらにはダイレクトプリント技術と従来の熱可塑性シートを用いた圧接法の比較など、臨床現場で即座に役立つ知識が凝縮されています。

インビザラインやシュアスマイルといった主要ブランドの立ち位置や、遠心移動時におけるアンカーとしてのリテーナー活用法など、専門的な視点でマウスピース矯正の全体像を整理できる内容となっています。

動画内容

マウスピース装置の分類:アライナーとリテーナーの役割

マウスピース矯正装置は、大きく分けて「アライナー」と「リテーナー」の2種類に分類されます。

アライナーは英語の「Align(並べる)」に由来し、複数枚の装置を順次交換することで歯を目的の位置まで移動させる動的治療のための装置です。一方、リテーナーは「Retain(維持する)」を目的としており、矯正治療完了後の後戻りを防ぐために使用されます。見た目は似ていますが、使用目的が根本的に異なるため、歯科医療従事者はこの違いを正確に把握し、患者への説明に活かす必要があります。

外注アライナーとインハウスアライナーの使い分け

アライナーの供給体制には、専門メーカーに設計・製作を依頼する「外注アライナー」と、院内で完結させる「インハウスアライナー」があります。外注アライナー(インビザライン、シュアスマイル等)は、膨大なビッグデータを活用できるため、抜歯症例や複雑な叢生など幅広い症例に対応可能です。

対してインハウスアライナーは、軽度な非抜歯症例や後戻りの修正、ワイヤー矯正終盤の咬合微調整に適しており、修正や再製作に柔軟かつ迅速に対応できるという最大のメリットがあります。

当院ではダイレクトプリントシステム「LuxCreo(ラックスクレオ)」を導入し、効率的な院内製作を実現しています。

製作方法による特性の違い:ダイレクトプリント vs 熱可塑性シート

装置の製造方法には、模型を介さず設計データから直接出力する「ダイレクトプリント」と、模型にシートを圧接する「熱可塑性(従来法)」があります。

ダイレクトプリントアライナーは、設計通りの厚みコントロールが可能で、アンダーカットへの適合精度が高いため、理論上はアタッチメントの削減が期待できます。また、お湯による形状・強度の回復特性があり、持続的な矯正力を発揮しやすいのが特徴です。

一方、熱可塑性シートによる装置は靭性が高く、破折しにくい特性を持つため、現在はリテーナー製作において主流となっています。このように、材料特性を理解した上で、症例や目的に応じた適切な選択を行うことが重要です。

遠心移動時におけるアンカーとしてのリテーナー活用

カリエール等の装置を用いて上顎あるいは下顎を遠心移動させる際、マウスピースは「固定源(アンカー)」としての役割を担います。この場合、歯を動かすことが目的ではないため、装置の区分はアライナーではなく「リテーナー」となります。

歯列全体を一体化させて保持することで、ゴムかけ等による大臼歯の近心傾斜や垂直的な圧下・挺出を防ぎ、反作用による歯列の乱れを防止します。

このように、リテーナーは保定期間だけでなく、動的治療中においても重要な役割を果たすケースがあることを念頭に置く必要があります。

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