こんな方におすすめ
MFTや口腔機能指導を継続しやすくしたい歯科医師・歯科衛生士、家族説明を改善したい先生におすすめです。
鼻呼吸・舌位・口唇閉鎖を習慣化し、構造・機能・生活を統合して支援する考え方を整理できます。
動画の紹介
小児矯正|鼻呼吸・舌位・姿勢の育て方
正しい呼吸や舌位を知っているだけでは、日常の無意識な動作には定着しません。小さな行動を反復し、家族と一緒に生活へ組み込むことが口腔機能を育てる鍵になります。
この動画で整理するポイント
- 反復によって意識的な行動を無意識の習慣へ変える
- 鼻呼吸・舌位・口唇閉鎖を家族へ伝える方法
- 歯列という構造と生活・姿勢という機能を統合する
動画内容
1.反復練習で無意識の習慣を育てる
講演では、プロ選手が一歩の動きや同じボールへの対応を何時間も反復する例が紹介されます。華やかなプレーは、地道な基本動作が無意識にできる状態まで定着した結果です。
口腔機能の指導も同様に、一度の説明で完成を求めず、短い行動を繰り返して生活へ定着させます。できたかどうかを責めるのではなく、実行しやすい場面と回数を一緒に決めます。
- 一度に一つの行動目標を設定する
- 毎日実行しやすい場面と回数を決める
- 定期来院で達成度と難しかった場面を確認する
2.鼻呼吸・舌位・口唇閉鎖を具体的に伝える
鼻呼吸では、鼻毛や粘膜などが空気中の異物を取り除く仕組みがあることを、子どもにも理解しやすい言葉で伝えます。鼻呼吸が難しい場合には努力不足と考えず、鼻閉や睡眠時の状態を確認します。
舌の先を口蓋側へ置き、上下の口唇を軽く閉じ、鼻で呼吸するという基本姿勢を繰り返し説明します。家庭での声掛けは家族全員が同じ表現を使うと継続しやすくなります。
- 舌の位置を本人が確認できる方法を使う
- 口唇閉鎖と鼻呼吸を別々に評価する
- 鼻症状がある場合は先に原因評価を行う
3.構造と機能を一つの治療計画にする
矯正診療では、スペースの保持・回復、拡大床、リンガルアーチ、ブラケット、アライナーなど、歯列という構造へ働きかける方法があります。一方、構造を整えるだけで機能が自動的に改善するとは限りません。
筋機能訓練、口腔習癖・外傷の予防、食事・健康指導、姿勢への配慮を組み合わせ、子どもの生活全体を見ながら計画します。家族への教育も治療の一部として位置付けます。
- 構造面と機能面の課題を分けて記録する
- 各装置の目的と限界を家族へ説明する
- 生活・姿勢・家族支援を治療計画へ含める
臨床で確認したいポイント
- 鼻呼吸・舌位・口唇閉鎖を同じ順序で毎回確認します。
- 家庭で使う声掛けを短い一文に統一します。
- 構造・機能・生活の三列で評価表を作り、目標を一つずつ更新します。
まとめ
- 口腔機能は反復によって無意識の習慣へ育てます。
- 鼻呼吸が難しい背景を確認し、家族と具体的に支援します。
- 歯列の構造と口腔機能・姿勢を一つの計画に統合します。