スポルディングの分類
医療機器の滅菌・消毒のレベルを分類する考え方のことを指します。
この分類は、1968年にアメリカの疫学者スポルディングが提唱したもので、医療機器の使用目的に応じて3つのカテゴリーに分けられています。
・高度汚染物品(クリティカルアイテム) 無菌的操作を要する器具で、体内に使用するもの。例えば外科器具、麻酔器具など。 滅菌が必須とされています。
・半crítícal物品(セミクリティカルアイテム) 粘膜や損傷した皮膚に接触する機器。例えば根管治療用器具、吸引チューブなど。 最低でも高水準の消毒が必要です。
・低度汚染物品(ノンクリティカルアイテム) 健全な皮膚に接触する機器。例えば縫合器具、マウスピースなど。 低水準の消毒で良いとされています。
このように、感染リスクに応じてカテゴリー分けされ、それぞれに適切な滅菌・消毒レベルが定められています。適切な処理は医療現場での感染予防に不可欠です。