はじめに:歯科とアートメイクの関係
近年、アートメイク(医療アートメイク)が美容領域だけではなく、歯科領域においても注目され始めています。歯科医院ではホワイトニングや審美補綴などの審美歯科治療を提供するケースが増えて、顔全体の印象を向上させる治療の一環として、アートメイクを取り入れることが考えられます。最近では歯科領域でも注目されていることをご存知でしょうか?
本記事では、歯科におけるアートメイクの可能性、法的な側面、導入する際のメリット・デメリット、そして歯科衛生士の役割について解説していきます。
1.アートメイクとは?

アートメイクは、専用の針を使い皮膚のごく浅い部分(表皮〜真皮のごく浅い層)に色素を注入する施術です。一般的には、眉毛、アイライン、リップなどに施され、自然な仕上がりを目指します。従来、歯科治療は歯そのものの治療や予防にフォーカスしていましたが、審美的な部分に関して注力されるようになり、「顔全体の調和」を提供することが重要視されています。そのなかでも、アートメイクの技術が注目され、歯科医院でも導入を検討する動きが広がりつつあります。
アートメイクとタトゥーの違いは以下の通りです。
項目 | アートメイク | タトゥー |
---|
針の深さ | 表皮〜真皮浅層 | 真皮深層 |
施術者 | 医療従事者(医師・看護師) | 刺青師 |
持続期間 | 1〜3年 | 永久 |
目的 | 美容・補正 | ファッション |
2.歯科領域におけるアートメイクの可能性
歯科衛生士がアートメイクに関わる方法として、まずは患者様との信頼関係の構築が挙げられます。多くの患者様が美容施術に不安を抱えている中で、歯科衛生士はその専門知識とコミュニケーション能力を活かし、安心感を提供する重要な役割を果たします。施術前後のケアや注意点をしっかり伝え、患者様が安心して施術を受けられるようにサポートすることができます。
また、審美歯科において、歯科衛生士の知識を活かして、患者様の口元の全体的な美しさを考慮し、最適な治療法を提案することができます。このように、アートメイクにおいて歯科衛生士の役割は非常に重要です。
歯科衛生士✖️リップアートメイク
「歯科衛生士がリップアートメイクできるのか?」の質疑に対して、厚生労働省より下記の見解が示されました。歯科衛生士法第二条に記されている、「歯科衛生士は、保健師助産師看護師法(昭和二十三年法律第二百三号)第三十一条第一項及び第三十二条の規定にかかわらず、歯科診療の補助をなすことを業とすることができる。」という条文により、リップアートメイクは歯科医師の指導下であれば施術可能である。
(1)唇のアートメイクと口腔審美歯科領域では、特に
リップアートメイクが関係します。ホワイトニングやセラミック治療を行なった際、
歯が白くなったことにより、唇の血色の悪さが目立つことがあります。このような場合、リップアートメイクを併用することで、より調和のとれた審美的な仕上がりを提供できます。
また、年齢とともに
唇の色素が薄くなることや、輪郭がぼやけることがあります。
これに対し、アートメイクを用いることで、健康的な口元を演出できます。
(2)口腔周囲のアートメイクと審美補綴義姉やインプラント治療後の審美性を高めるために、
口周りのバランスを整える目的でアートメイクを提案するケースもあります。
例えば
・義姉装着後に唇の輪郭が不明瞭に感じる患者様へのリップアートメイクの提案
・ガミースマイル改善後、口元の印象を整えるための補助的施術
歯科治療の仕上がりをより美しく見せるための手段として、アートメイクを活用する可能性が考えられます。
(3)リップアートメイクの具体的な利点
リップアートメイクの最大の利点は、持続性が高いことです。メイクを毎日する手間が省け、時間を節約できる点が多くの患者様にとって魅力的です。特に、視力に問題がある方や忙しい生活を送っている方にとって、リップアートメイクは毎日の化粧直しを減らすことができるため、生活の質が向上します。また、自然な仕上がりであれば、他人に気付かれずに美しい口元をキープできるため、自信をもって過ごせるようになります。
3.歯科医院でのアートメイク導入する際の課題
(1)専門的な研修の必要性
歯科医師・歯科衛生士がアートメイクを施術する場合、皮膚解剖や色素理論、施術技術に関する専門的な研修を受ける必要があります。通常の歯科診療と異なり、皮膚の構造や色素の定着プロセスを理解しなければなりません。
(2)施術環境の整備
アートメイクを安全に行うためには、専用の設備や衛生管理の徹底が必要です。
歯科医院のユニットではなく、清潔な専用ルームを設けることが推奨されます。
4.歯科衛生士がアートメイクに関わる可能性
(1)カウンセリング業務
歯科衛生士は患者とのコミュニケーションが得意なため、アートメイク導入医院では、カウンセリング業務を担当する可能性があります。
例えば
・アートメイクの適応や施術の流れを説明する
・施術後のケア方法を指導する
・施術前後の写真を撮影し、経過を記録する
(2)口腔審美のコーディネート
審美歯科治療を提供する医院では、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療とアートメイクの組み合わせを提案することができます。歯科衛生士が患者様の希望を聴きながら、審美プランを立てる役割を担うと考えられます。
(3)歯科医師の指示・管理のもとで施術
(4)施術後のアフターケアサポート
アートメイク後の皮膚は敏感になっているため、施術後のアフターケアが重要です。
適切な保湿や紫外線対策の指導を、歯科衛生士がサポートできるかもしれません。
5.まとめ:歯科医院におけるアートメイクの未来

歯科医院でアートメイクを導入することで、審美歯科の幅が広がり、患者様の「口元の美しさ」に対する満足度を向上させる可能性があります。しかし、法的制約や技術研修の必要性を考慮し、慎重に導入を検討することが重要です。
歯科業界でアートメイクの認知が広がることで、患者様の選択肢が増え、新たな審美歯科の形が生まれるかもしれません。
体験談:私の眉毛アートメイク経験
私は実際に眉毛のアートメイクを受けたことがあります。正直、最初は痛みが怖くて、かなり不安でした。ですが、痛みの少ない施術を受けたかったので、いくつかの方法を試しました。
施術前に、表面麻酔を長くしてもらいました。これにより、針が皮膚に触れる際の痛みをかなり軽減できました。痛みの感覚が苦手な方には、この方法はとても有効だと思います。また、施術中は笑気吸入鎮静法も併用しました。これは、リラックスできる状態にしてくれるだけではなく、痛みを感じにくくしてくれるもので、安心して施術を受けることができました。
実際に施術を受けた結果、痛みはほとんど感じませんでしたし、アフターケアも特に問題なく過ごせました。メイクの時短にもなり、やってよかったです!この経験から、もし患者様がアートメイクの痛みや不安を心配している場合、表面麻酔や笑気吸入鎮静法を組み合わせることで、より快適に施術を受けられることが伝えられると思いました。なんでも経験は大事ですね。
歯科衛生士ライター:大久保
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