歯科経営
「歯科医院経営を安定させたい」
「売上が伸び悩んでいるので患者を増やしたい」
このような考えをもつ先生は多いのではないでしょうか。
すでに集患のために、何らかの対策を講じている医院もあることでしょう。
しかし、ご存じの通り、集患は容易なことではありません。
やみくもに集患対策をしたとしても効果的な方法でなければ、解決できないのです。
そこで今回は、歯科医院の集患に必要な効果的な方法についてご紹介していきます。
集患をするために必要な考え方として、まずは「患者のニーズ」を知ることが重要です。
そもそも、歯科医院の数はコンビニを上回るほど数多く存在します。
右を見ても左を見ても歯科医院がある状況下で、患者にとってみたら歯科医院は選び放題になるわけです。
そのような環境で患者はこのような考えに至ります。
「せっかくなら、自分に合った歯科医院に行きたい」
もちろん「自分に合った医院」は患者によって「良い」という価値観が違うため、求める歯科医院も異なります。
✔家から近くの歯科医院がいい
✔腕の立つ先生がいる歯科医院がいい
✔優しい先生・スタッフがいる歯科医院がいい
✔最先端の治療を受けられる医院がいい
患者のニーズすべてに応えることにこしたことはないですが、重要なのは「患者のニーズを理解して集患対策を考える」ことに尽きます。
先生が患者の立場に立ったとしたら、自院に通いたいですか?
自院を心の底から人にお勧めしたいですか?
まずは患者の立場になって考えてみることで、改善できるところがあれば見直しましょう。
ここからは、効果的な集患方法をお伝えしていきましょう。
先生は、歯科医院のブランディングを設定していますか。
ない場合は、これを機に設定してみてください。
ブランディングを設定することで、目的を定めることができるだけでなく、他院との差別化を図ることが可能です。
現在、通院されている患者はどのような方々でしょうか。
年齢や性別、職業、住所、家族構成など、来院患者の分析をしてみてください。
共通点がいくつか挙げられたら、その情報がターゲット層に当てはまります。
もう少し踏み込む方法として、競合に当てはまる歯科医院の調査を行いましょう。
さまざまな角度から分析をして、比較することをおすすめします。
ターゲット層が判明したら、次に行うことは「どんな媒体を使用するべきか」を突き止めていきましょう。
大きく分けると、オンラインかオフラインの2種類が該当します。
ターゲット層から、どちらがより刺さるマーケティング施策か、吟味することが大切です。
歯科医院の集患にホームページの存在は欠かせません。
インターネットを見る患者のほとんどが、まずホームページを確認します。
そこで医院の情報を読み取り、近隣の歯科医院と比較するのです。
そのため詳しい情報があればあるほど判断材料が増え、ニーズを満たしてくれると感じた場合は来院へとつながりやすくなります。
若年層が多い医院はSNS発信も取り入れると、さらに集患が期待できます。
近年、SNS利用者は増加傾向にあることはご存じでしょう。
総務省によると、10~20代では90%以上、30~40代では80%以上と非常に高い利用者数がいることがわかります。
ターゲット層が若年者であればあるほど、SNS発信は集患に効果的です。
時代の流れとともに、予約ツールが変化してきています。
以前までは、予約方法として電話が主流でした。
しかし、若い世代はインターネットを通じて予約することに慣れてしまっていることから、電話予約に抵抗を持つ方が増えているのが現状です。
抵抗がないとしても、営業時間内に電話をすること自体、苦痛に感じている方も多いといえます。
学校や仕事の時間に電話がなかなかできないからです。
そのため予約システムを導入すれば、いつ、どのような状況でも簡単に予約ができ、患者のストレスを減らすことができます。
さらに、電話を受けるスタッフの負担を軽くすることができ、人件費の軽減にもつながるでしょう。
以上のことからも予約システムの確立は、集患に欠かせない施策だといえます。
近隣に住む方々をターゲット層にする場合は、チラシやパンフレットの配布も有効です。
もちろん、内容はターゲット層に合わせた内容を作成します。
効果的な文体や図、写真を駆使して、視覚的にたのしめる媒体を作成してみましょう。
看板やポスターも近隣住民に効果的な施策だといえます。
高齢者の患者が多い歯科医院では、街中に目に止まる媒体があることで、印象に残りやすく来院につながりやすいのです。
さらに道案内の役割も果たすなど、目印になるメリットもあります。
適切な内容にするほか、設置場所を考える必要があるでしょう。
ここまで、効果的な集患方法を紹介してきました。
オンライン・オフラインの両面で施策を試みることが集患につながるといえますが、結果が思うようにいかない場合も当然考えられます。
そこで大事なのは、OODAループから分析を行うことです。
・Observe(観察)
・Orient(状況判断)
・Decide(意思決定)
・Act(行動)
施策を実行しながらOODAを繰り返すことで、必要な改善方法が明確になります。
常にマーケティング視点で物事を考えることが、集患に必要な要素といってもいいでしょう。
そして重要なのは、歯科医師や歯科衛生士などチーム全体で集患対策に取り組むことです。
連携が取れているチームはそれだけで雰囲気が良く、活気に溢れています。
患者が「この歯科医院に通いたい!」意識をつくるうえで、チームの雰囲気づくりはマストだといってもいいでしょう。
歯科衛生士ライター
土井 万喜子
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