インプラント治療

患者とのラポール形成の重要性

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講師
鷲本剛
尼崎駅前歯科
院長

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講師紹介 鷲本剛

  • 鷲本剛
  • 尼崎駅前歯科
  • 院長
  • 滋賀医科大学での研修では麻酔科、ICU研修も経験させて頂き、重篤な全身疾患を抱えた患者さまの治療に携わりました。 母校がある鹿児島では、離島診療を体験し、歯科器具や材料が十分にない中で治療を行うなど、貴重な経験もさせていただきました。 海外研修で訪れたインドネシアでは、貧困で医療を受けることができない人たちを目の当たりにし、 自分は歯科医師として何ができるのか、ということを真剣に考える機会を与えていただきました。 故郷である関西で歯科医院を開き、毎日たくさんの患者さまの治療にあたっております。 ドクターズファイル  https://doctorsfile.jp/h/193377/df/1/ HP https://www.amagasaki.dental/
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こんな方におすすめ


本動画では、尼崎駅前歯科 院長の鷲本剛先生をお迎えして、GPとしてのインプラント治療との関わり方について、詳しくお話していただきました。

ポイントについてもまとめて解説していただいておりますので、詳しく知りたい方は是非ご視聴いただければ幸いです。
 

動画の紹介


インプラント治療を行ううえでの関わり方について、お悩みはありませんか?

・これからインプラント治療を取り入れる先生
・インプラント治療において学びを得たい先生
・様々な症例を学びたい先生


今回の動画は、これらの先生方に特に見ていただきたい内容となっております。
最後までご視聴いただけると幸いです。

 

動画内容

GPとしてのインプラント治療との関わり方


「患者さまとのラポール形成により歯周病治療の成功につながった症例」「正しい知識を持ち、正しく伝えることが重要と感じた症例」「術者が納得する治療を行うことの危険性を感じた症例」の3つの症例をもとに、患者さまとの向き合い方を解説していただきました。

まず、用語について簡単に解説させていただきますと、GPとは一般臨床歯科医師(General Practitioner)のことを指します。逆にGPではない歯科医師とは、大学の教授・研究者・矯正や自費の専門医のことです。

ラポール形成とは、自分と他者との間に信頼関係を築くことを指します。自分だけでなく、お互いに信頼関係が築けていると感じていなければなりません。

症例1.患者さまとのラポール形成が歯周病治療の成功につながった症例


鷲本先生は患者さまの初診時からのhistoryを大切にされています。本症例では、抜歯の必要性があること、その後は義歯での補綴にしましょうか、という流れで鷲本先生はお話されたそうです。しかし、患者さまの返事はあまり歯切れのよいものではなかったため、何度かやりとりを重ねた結果、インプラントを検討したいという要望がありました。

鷲本先生は、歯肉の炎症を抑えてからインプラント治療へと移行する必要を感じたため、補綴を急ぐのなら他院を検討してもらっても良いことなどお伝えしつつ、モチベーションの向上を図りました。

 


結果として6か月という長い時間がかかりましたが、患者さまのモチベーションや自己清掃技術の向上が見られ、理解が得られたと判断しインプラント治療へと移ることができたそうです。

インプラント治療の前にすべきこと

・ラポール形成をするまで、患者さまに寄り添う
・患者さまに当事者意識を持っていただく
・歯肉の炎症をコントロールする=セルフケアの徹底

症例2.正しい知識を持ち、正しく伝えることが重要と感じた症例


本症例では、抜歯後の補綴についてセカンドオピニオン目的で来院された患者さまへのインプラント治療についてお話されています。患者さまのかかりつけ医ではインプラント治療は行っていないため、インプラント治療のできる医院を探して来院された、とのことです。
 


患者さまは、インプラント治療を行わない歯科医院に通っていながらも、補綴方法としてブリッジとインプラントを提示されており、なおかつインプラント治療に伴う徹底的な歯周治療の必要性も説明されていました。

このような背景もあり、スムーズにインプラント治療へと移行することができたそうです。

インプラント治療を扱っていなくてもすべきこと

・患者さまに選択肢をきちんと与える
・患者さまに正しい知識を正しく提供する

症例3.術者が納得する治療を行うことの危険性を感じた症例


本症例では、痛みのある歯肉腫脹部位の消炎治療を希望されたセカンドオピニオンの患者さまへのインプラント治療について、お話されています。患者さまは腫脹部位の歯の状態としては良いと思われていますが、実際には保存するか抜歯か悩ましい状態だったそうです。

かかりつけ医で再度診ていただくようお伝えしましたが、患者さまは4か月後に再来院されました。かかりつけ医では抜歯しかないと言われ不信感を抱いた、とのことでしたので無理に抜歯をすすめることなく、ブラッシング指導をしたりお話を聞いたりして、患者さまの返事を待たれたそうです。
 


結果としては抜歯してインプラントする、同じ結果ではありますが、納得してもらってから行うことで患者さまとのトラブルの可能性にも繋がる、と鷲本先生は考えられています。

患者さまが望む治療とはなにか

・医学的に正しいことを望むとは限らない
・一方的な治療は不信感やトラブルへと繋がる
・寄り添うことで信頼関係を築くことができる

まとめ


臨床ではさまざまなインプラントに出会うこととなりますが、大切なことは「インプラントの治療前にすべきこと」「インプラント埋入できることがすべてではない」「患者さまの求めていることに応えられているのか」の3つを念頭に置いて患者さまと向き合うこと、と鷲本先生はお話されています。

ORTCでは、この他にもインプラントに関する動画を多く配信しております。興味を持たれた先生方は、引き続きご視聴いただけると幸いです。

 

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