動画の紹介
不正咬合の芽を早期に摘み取るための小児矯正臨床編の続編です。
今回は、反対咬合や上顎前突などの早期発見から、成長発育に合わせた長期的な咬合育成のポイントを解説します。
特に、セファロ分析や手のレントゲン、姿勢カルテを用いた詳細な検査診断法は必見です。 さらに、インビザラインファーストを用いた実際の症例供覧を通じ、混合歯列期におけるアライナー矯正の有効性と注意点、第2期治療への移行タイミングについても深く掘り下げています。
動画内容
成長を見据えた小児矯正:診断・介入から2期治療への移行まで
本動画では、小児矯正における「不正咬合の芽」を早期に発見し、患者の生涯を見据えた長期管理の重要性を説いています。
演者は、単に歯並びを治すだけでなく、姿勢や全身の健康との関連性を重視し、各成長ステージ(乳歯列期〜永久歯列完成期)に応じた適切な介入時期を解説します。
特に、0歳からの食育(軟食の推奨など独自の視点を含む)や、4歳頃からの反対咬合へのアプローチ(ムーシールドやマイオブレース等の選択)など、年齢に応じた具体的な戦術が示されます。
多角的な検査診断:手のレントゲと姿勢分析
正確な診断のために、顔貌写真、セファロ分析(AtoZ使用)に加え、成長のピークを予測する「手のレントゲ(骨年齢評価)」や、全身バランスを見る「姿勢カルテ」の活用を推奨しています。
特に男子の成長スパートは個人差が大きく、高校生まで続くケースもあるため、第2大臼歯(7番)の萌出や身長の伸びが止まるまで慎重に経過観察する必要があると強調しています。
インビザラインファーストの臨床と限界
具体的な臨床例として、8歳の叢生・狭窄歯列ケースに対するインビザラインファーストの適用を紹介。
短期間での劇的な改善を示す一方で、コンプライアンスへの依存度や治療期間の制約といったデメリットも公平に提示しています。
第1期治療終了後、第2期治療(本格矯正)へ移行するか否かの判断基準や、コスト面での患者説明についても、演者の豊富な経験に基づいたリアルなアドバイスが得られます。