宮島先生の公開クリンチェック7

アングルクラスⅡ_エンドオンの症例_宮島先生公開クリンチェック前半

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講師
宮島悠旗
宮島悠旗ブライトオーソドンティクス
代表 矯正医

こんな方におすすめ

●マウスピース矯正を取り入れている先生

●日々の診療で困っている事がある先生

●クリンチェックを学びたい先生

動画の紹介

日本矯正歯科学会の認定であり、フライトDrとして活躍している宮島悠旗先生のクリンチェックを大公開!

 

実際の操作方法や治療へのアプローチについて解説していただきました。

 

皆様の治療アイデアの参考にご覧ください。

動画内容

アングルクラスⅡのエンド音症例を前にしたとき、どのようなクリンチェックを行いますか

 

14歳の2級シザースバイト症例に対し、宮島先生がインビザライン治療を行いました。

 

治療のポイントは、リンガルアーチで7番のシザースバイトを改善してからインビザラインを開始したこと、2級を順次的な臼歯移動で1級に改善したこと、狭窄歯列に対して拡大を行ったこと、臼歯をアップライトして咬合させたことです。

 

知っておくと実践で生かせるコツとポイントを解説しているので、ぜひご視聴ください!

宮島悠旗歯科医師とは

・歯科医師 

・歯学博士 

・日本矯正歯学会 認定医

 

自院ではもちろん、フライトDrとしても名を馳せる実績の持ち主です。

 

患者様のご要望にお応えできる矯正治療を追及し、矯正治療の技術を生かした一般歯科とのチーム医療を展開しています

 

患者様の歯の寿命を延ばし、健康な体を保つために、理想的な噛み合わせを整える治療計画を提案していらっしゃいます。

▶︎▶︎宮島悠旗先生プロフィール

14歳男性の症例

宮島先生が以下の症例があると列挙されました。

 

・側方良好

・非対称なし

・顔面正中異常なし

・アングルクラスⅡ

・休止関係2級

・オーバーバイトあり

・シザースバイト

 

また、今回の講義内では主訴に関して触れていないため、ここでは省略させていただきます。

 

宮島歯科医師の所見とクリンチェック

初診察時の所見としては、アングルクラスⅡの2級関係です。

 

オーバージェットとオーバーバイトが大きく、左右ともシザースバイトでした。

 

シザースバイトの原因は、上顎7番の急速な転移と下顎歯列の軽度の舌側傾斜だとのことです。

インビザライン治療は他の所見を治してから

今回の患者様は、14歳で左下のe(乳歯)が残存していたため、左下のeを抜歯しています。

 

咬合誘導しながらリンガルアーチで7番のシザースバイトの改善をしてインビザライン治療を開始する方針です。

 

インビザラインで歯牙移動を行う際は、例えば叢生などのような諸症状は先に治療しておくことが重要です。

 

シザーズバイトの改善

インビザラインで明らかに直しづらい点は、他の装置で直してからインビザラインに移行することもよくあります。

 

上顎7番の急速な転移を改善し、シザースバイトを改善したところからインビザラインを始めると治りやすくなります。

 

この点はぜひ覚えておくと良いでしょう。

 

シザーズバイトの注意点

歯冠長が短い場合、アライナーが歯を維持できないことがあります。

 

シザースバイトの症例では、歯の移動様式的にアライナー治療単独では直しづらいため、リンガルアーチやマルチブラケットを使い、その部分だけを改善してからインビザラインを開始するようことがおすすめだと、宮島先生は話されました。

2級から1級関係に改善するコツ

順次的な臼歯移動で1級関係に改善していく際、上顎大臼歯の遠心と上顎小臼歯の近心にクラスII用ゴムをかけていきます

 

下顎の舌側傾斜と上顎の頬側傾斜にクリスクロスゴムをかけます。

 

バイトランプはディープバイトの改善よりも、シザースバイトの改善や臼歯の回転移動の際には特に有効です。

 

臼歯の動きを治すには

順次的な臼歯移動のステージングで、小臼歯は単独で動かすのが大切です。

 

そうしないと大臼歯が近心移動してにロスしてしまい、2級関係の改善ができません

狭窄歯列の対処

下顎歯列は上顎に比べると単純な動きです。

 

この患者様は狭窄歯列なので、まず拡大を行います

 

回転移動はデフォルトの半分の速度で行いましょう。

 

拡大移動の場合は、咬合面のアタッチメントを同時に行うことも可能です。

臼歯をいかにアップライトして咬合させるか

ディープバイトの患者様は、臼歯をアップライトして咬合させることでディープバイトが改善します。

 

これはアライナー治療の場合、特に大事なポイントですので抑えておきましょう。

アタッチメントに関して

今回はすべて通常アタッチメントで行っています。

 

歯冠長が短くて垂直アタッチメントがつけられない場合は、水平アタッチメントを選択しています。

 

一部、明らかに移動量が大きい場合も水平を選択することがあります。

 

ただし、水平アタッチメントが全体につくと患者様の行う着脱が大変になるために、基本的には垂直の長方形アタッチメントを選択することが多いです。

 

迷ったら垂直長方形アタッチメントを使うのが良いでしょう。

 

目的に応じて水平アタッチメントを部分的に使うのも一案です。

 

まとめ

ここまで、宮島先生とご一緒にクリンチェックを行ってみてどうでしたか?

自身にはなかった知見や発見があれば、ぜひ実践で生かし歯科医院や歯科クリニックの独自性に反映できるようにしていきましょう!

 

ORTConlineでは様々な症例やテーマを取り上げております。

今後もぜひ日々の診療にご活用くださいね。

 

 

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