宮島先生の公開クリンチェック6

フルクラスⅡ_シザースバイトの症例_宮島先生公開クリンチェック前半

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講師
宮島悠旗
宮島悠旗ブライトオーソドンティクス
代表 矯正医

こんな方におすすめ

●マウスピース矯正を取り入れている先生

●日々の診療で困っている事がある先生

●クリンチェックを学びたい先生

動画の紹介

日本矯正歯科学会の認定であり、フライトDrとして活躍している宮島悠旗先生のクリンチェックを大公開!

 

実際の操作方法や治療へのアプローチについて解説していただきました。

 

皆様の治療アイデアの参考にご覧ください。

動画内容

本症例は、上顎前歯の唇側傾斜と前突による開口を伴うフルクラス2の難症例です。

 

治療目標は、上顎前歯の後方移動と自然な口唇閉鎖の獲得と、段階的なゴール設定、臼歯部の固定源確保、適切な歯の配列調整が重要です。

 

咬合のバランスにも留意するコツを宮島歯科医師がわかりやすく解説してくれますので、ご期待ください!

宮島悠旗歯科医師とは

・歯科医師 

・歯学博士 

・日本矯正歯学会 認定医

 

自院ではもちろん、フライトDrとしても名を馳せる実績の持ち主です。

 

患者様のご要望にお応えできる矯正治療を追及し、矯正治療の技術を生かした一般歯科とのチーム医療を展開

 

患者様の歯の寿命を延ばし、健康な体を保つために、理想的な噛み合わせを整える治療計画を提案していらっしゃいます。

▶▶宮島悠旗先生プロフィール

症例内容

今回の症例内容は以下の通りです。

 

・左右ともフルクラス2の不正咬合、特に左側がシザースバイト

・上顎前歯の唇側傾斜と前突による開口、下顎の軽度叢生

・右下3番の近心傾斜、下顎前歯部のレベリングが治りにくい

・コンベックスタイプの側貌

患者様の主訴

 

患者様の主訴は以下の2点です。

 

・上顎前歯の突出感

・前歯で咬めない

 

宮島先生は上記4点の問題点を挙げていますが、基本的に患者様ご自身での自覚はそれよりも少なくなります。

宮島歯科医師の見解とクリンチェック

以下では、宮島先生が3Dコントロールを用いて順にクリンチェックの過程を5つにわけて説明してくださいます。

 

ぜひ動画と合わせてご視聴ください。

 

そうすることで理解が深まります。

 

 1. 上顎前歯の唇側傾斜を改善し、自然な口唇閉鎖を獲得することが治療目標

 

この症例では、上顎前歯の唇側傾斜と前突が認められます。

 

安静時に口唇閉鎖が困難な状態であることから、この状態を放置すると、口呼吸による様々な弊害を引き起こす可能性が出てくるため注意が必要です。

 

そこで上顎前歯を適切な位置まで後方移動させ、自然な口唇閉鎖を獲得することが治療の主要目標となると、宮島先生は述べます。

 

この改善により、審美性の向上のみならず、将来的な歯周病リスクの軽減や全身の健康維持にも寄与すると考えられるからです。

 

 2. 左右のフルクラス2咬合関係は2級で仕上げ、強引な1級への改善は行わない

 

左右ともにフルクラス2の咬合関係を呈していますが、上顎第一大臼歯の遠心移動を行うスペースが乏しいことから、左右とも2級関係の治療方針としています。

 

無理に1級関係を獲得するために上顎前歯を後退させると、治療が複雑になるだけでなく、機能的にも不利になる可能性があるためです。

 

過去の研究においても、緊密な咬頭嵌合が得られていれば、必ずしも1級関係でなくとも機能的に問題ないとのエビデンスが示されていることから、宮島先生はこの方針を選ばれました。

 

3. アライナー治療では一期治療で理想咬合の獲得は難しいため、段階的なゴール設定が重要

本症例のような難症例は、アライナー治療で一期治療のみで理想的な咬合を獲得することは現実的ではありません。

 

したがって、治療のフェーズごとに明確なゴールを設定し、段階的に課題を解決していくことが重要になります。

 

今回の治療では、オーバージェットの改善と前歯部開口の解消をメインの目的とし、詳細な咬合の確立は次のステップで対応するとのこと。

 

ここでは、患者との綿密なコミュニケーションを通じて、現実的な治療計画を立案・実行していきます。

4. 上顎臼歯の固定源維持とIPRによる歯の配列調整、適切なアタッチメントの使用が鍵

 

上顎前歯の後方移動を行う際、上顎臼歯を確実な固定源として維持することが大切です。

 

そのためには、臼歯部へのアタッチメントの設置と、適切なIPRによる歯の配列調整が不可欠になります。

 

上顎前歯の舌側移動量に応じたIPRを行うことで、歯根の露出を最小限に抑えつつ、歯の移動を効果的に行え、垂直的なアタッチメントを使用することで、臼歯の近心傾斜を防止し、確実な固定源を確保することが可能となります。

5. 上下顎大臼歯の圧下量のバランスに留意し、咬合の安定を図る

 

アライナー治療においては、上下顎大臼歯の圧下量のバランスを考慮することが、咬合の安定を得るために重要です。

 

上顎大臼歯の圧下量が下顎に比べて過度になると、臼歯部の咬合干渉を引き起こし、咬合の不安定化を招く恐れがあるためです。

 

したがって、治療計画立案時に、慎重に圧下量を評価し、左右のバランスを調整することが求められます。

 

まとめ

今回の動画では、追加アライナーをする時点で患者様の主訴はほぼ解決していました。

 

適切かつ慎重に計画立案を行うことで、ここまでスムーズにクリンチェックが行えるようになるのです。

 

宮島先生のクリンチェックの様子は今後も配信予定ですので、是非ご覧ください!

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