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Dul（Dul: Decubitus ulcer）を床削合した症例

どんなに壊れていても90分でできる義歯修理

Dul（Dul: Decubitus ulcer）を床削合した症例

Dul（Dul: Decubitus ulcer）を床削合した症例伊藤高史

講師: 伊藤高史
いとう歯科医院　院長

ORTC PRIME見放題対象

#義歯/denture/入れ歯（デンチャー）

#義歯、デンチャー

動画時間：00:09:34

どんなに壊れていても90分でできる義歯修理

講師紹介　伊藤高史

伊藤高史
いとう歯科医院　院長
プロフィールページ

こんな方におすすめ

義歯調整における基本的な疼痛箇所の特定方法を再確認したい歯科医師
高齢者や有病者への負担が少ない低侵襲な義歯治療を学びたい方
訪問歯科診療などで即時的な対応と長期的な管理の両立を目指す医療従事者

動画の紹介

他院で製作された義歯が痛くて噛めないという90代女性の症例を通じ、基本に忠実な義歯調整のステップを解説しています。

主訴である『義歯性潰瘍による疼痛』に対し、適合試験材を用いて疼痛部位を正確に特定し、過不足なく削除する手順は、臨床における基本手技の重要性を再確認させてくれます。

あえて咬合や義歯床形態を大きく変えることなく、患者の負担を最小限に抑えながら着実に症状を改善させるアプローチは、多くの歯科医師にとって実践的なヒントとなるでしょう。

動画内容

基本に忠実な義歯調整：確実な除痛と患者満足度の向上

本動画では、他院で作製された義歯の痛みが取れない90代女性患者に対し、視診と適合試験材を駆使して着実に疼痛を除去していくプロセスが詳細に解説されています。

対象の患者は呼吸器疾患のため在宅酸素療法を行っており、下顎の顎堤も高度に吸収している難症例です。講師の伊藤高史医師は、痛みの原因となっている「ドゥル（褥瘡性潰瘍、義歯性潰瘍、疼痛部位（sore spot））」に対し、決して勘や経験則だけで「闇雲に」に削除を行うことはしません。

口腔内の潰瘍部分や圧痛点に白いペースト（適合試験材）を直接塗布し、義歯内面に正確に転写させることで、削除すべき部位をピンポイントで特定しています。

不確実な大掛かりな処置より確実な除痛を

動画内で特に強調されているのは、安易に咬合高径の変更や義歯床外形の劇的な修正といった「大工事」を行うことのリスクです。

これらは成功すれば称賛されますが、失敗すれば咬合崩壊や新たな違和感を招きかねません。まずは疼痛部位の特定と緩和という基本手技を徹底し、必要に応じてティッシュコンディショナーによる粘膜調整（動的な印象採得・粘膜の安静）を行う。

この「地道な繰り返し」こそが、デリケートな高齢患者の信頼を勝ち取り、最終的な機能回復につながる最短ルートであると説いています。基本を疎かにせず、患者の訴えと粘膜の状態を真摯に観察する姿勢は、全ての義歯臨床における普遍的な成功法則と言えるでしょう。

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