こんな方におすすめ
・卒後間もない先生
・保存修復について再確認したい先生
・基礎をアップデートしていきたい先生
・卒後間もない先生
・保存修復について再確認したい先生
・基礎をアップデートしていきたい先生
臨床・研究・教育とマルチに活躍されている宮崎先生に、保存修復に関して臨床の現場で役立つ内容をお話しいただきました。
日々行っている治療も振り返ることで新たな発見や再認識もあるかと思います。
ぜひご覧ください。
ユニバーサルアドヒーシブとは
ユニバーサルアドヒーシブとは、異なるエッチングモードに対応し、様々な材料に接着できる最新の接着システムです。
トータルエッチ、セルフエッチ、さらに金属やセラミックスなど多様な材料への接着性を有します。
各メーカーが独自の技術を結集し、高性能で多目的な製品を開発しているのが現状です。
画像を見てもわかるように、以下の点が大きな特徴として挙げられます。
• 異なるエッチングモードに対応(トータルエッチ、セルフエッチ)
• 多様な材料への接着性(エナメル質、象牙質、金属、セラミックス)
• 各メーカーによる独自の機能性モノマー開発
• 接着強度と耐久性の向上を追求
• 多目的用途(直接修復、間接修復、セメント併用可能な製品も)
• X線造影性を持つ製品がある
• 一部の製品では知覚過敏抑制効果も幅広い症例・材質に対応
現在も止まることなく進行形で研究されているユニバーサルアドヒーシブ。
今後の期待が膨らみますね。
ユニバーサルアドヒーシブは、最新の歯科接着システムです。
代表t来な機能として、以下の4つがあります。
・セメント接着
・象牙質レジンコーティング
・支台築造
・CR充填
各メーカーが独自の技術を結集し、高性能な製品を開発中で、機能性モノマーや触媒技術の改良により、接着強度と耐久性が向上しています。
直接修復だけでなく、間接修復やセメント併用にも対応可能な製品もあります。
X線造影性や知覚過敏抑制効果を持つ製品も登場しており、歯科治療の幅広いニーズに対応できるようになりました。
以下でその代表的なユニバーサルアドヒーシブを紹介します。
クラレノリタケデンタルの製品で、高い接着性能を特徴とします。
MDPモノマーを含有し、エナメル質、象牙質だけでなく、ジルコニアやアルミナにも接着が可能です。
HEMAを使用せず、網目構造モノマーを採用することで、吸水性を抑え、接着耐久性を向上させています。
また、シラン処理剤としての機能も備え、多様な修復に使うことができます。
トクヤマデンタルが開発した化学重合タイプの接着システムの特徴技術です。
BoSEはBorate Self-cureの略で、ボラン系触媒を使用しています。
この技術により、光重合に匹敵する速さで化学反応が進行し、迅速な重合が可能です。
2本のボトルに分かれた構造で、材料の安定性も確保されています。
他社が模倣できない独自の技術として評価されているのが、特徴です。
山本貴金属地金の最新ユニバーサルアドヒーシブ製品です。
多目的で高い接着強さと安定性を特徴とし、知覚過敏抑制効果も備えています。
自社開発の機能性モノマーMTEGTを含有しており、リン酸基が歯質やジルコニアとの接着を、エーテル基がレジンとの接着を担います。
親水性と疎水性のバランスを取った設計で、優れた接着性能を実現している優秀な薬品です。
GCが開発したユニバーサルアドヒーシブの技術で、接着耐久性を追求している薬品です。
プライマーとボンドの2ステップシステムを採用し、Hydrophilic(親水性)とHydrophobic(疎水性)の特性を活かしています。
プライマーで浸透性を確保した後、エアブローで水分を除去し、水分を含まないボンドを塗布することで、高い接着強度と耐久性を実現しています。
この動画では、宮崎歯科医師(以下:宮崎先生)が、ユニバーサルアドヒーシブの特徴と各メーカーの製品について解説してくださいました。
ユニバーサルアドヒーシブは、異なるエッチングモードに対応し、様々な材料に接着できる最新の接着システムです。
3M、クラレノリタケデンタル、トクヤマデンタル、山本貴金属地金、GCなど、各メーカーの製品の特徴や技術が紹介されています。
ここから各社が独自の機能性モノマーや触媒技術を開発し、接着強度、耐久性、多目的性などを追求していることが分かります。また、知覚過敏抑制効果やX線造影性など、付加的な機能を持つ製品も登場しています。
ぜひユニバーサルアドヒーシブを学び、臨床の場で生かして下されば幸いです。
ORTConlineでは日頃の診療で他の人には聞けない悩みを解決するため、様々なテーマを取り扱っています。
1本15分程度で構成しているので、ぜひ隙間時間にスキルアップしてみませんか?
ここまでお読みくださりありがとうございました。
動画の方も是非ご視聴ください!
編集・執筆
歯科専門ライター 萩原 すう