医師国家試験に落ちる人の特徴や落ちてしまう勉強方法を詳しく解説!

コラム

医師国家試験は過去数年のデータによると90%の人が合格する試験です。しかし、おおよそ10%の人々は残念ながら落ちているというのが事実。本日は今年(2024)の医師国家試験の合格率の状況と、医師国家試験に落ちてしまう人の特徴や、落ちてしまう勉強の仕方などを解説します。

 

2024年医師国家試験大学別合格率

2024315日に厚生労働省が発表した結果によれば、第118回医師国家試験の合格率は92.4%となり、過去10年間で最も高い数字となりました。

 

今年の医師国家試験の結果は、受験者数は10,336人で、そのうち新卒者は9,489人でした。合格者数は9,547人で、そのうち新卒者は9,048人となりました。必修問題の合格基準は一定で、正答率が80%以上であれば合格とされます。つまり、採点除外問題がない場合は、160点以上必要です。一般問題および臨床実地問題の合格基準は毎年変動しており、今年は69.776.7%の範囲となりました。

 

 

 

2024年【私立大学】医師国家試験合格率ランキング

 

自治医科大学 100.0%

国際医療福祉大学  99.2%

兵庫医科大学 99.1%

産業医科大学  99.0%

順天堂大学  98.5%

 

2024年【国立大学別】医師国家試験合格率ランキング

 

1位防衛医科大学校 97.2%

2位群馬大学 97.1

3位筑波大学 96.5

4位千葉大学 96.5

5位東北大学 96.4

 

医師国家試験に落ちる人の特徴

考察すると、以下のような点が挙げられます。

①知識不足

医師国家試験は、医学的な知識や技術に関する高度な理解と応用能力を求める試験です。そのため、予備知識の不足や試験範囲の理解不足が落ちる原因の一つとして挙げられます。医学は広範な分野であり、試験対策だけでは十分な知識を身につけることは困難です。試験に合格するためには、長期間にわたる勉強や実務経験が必要となります。

 

②時間管理能力の不足

時間管理能力の不足も落ちる要因です。医師国家試験は、膨大な問題数を一定の時間内に解答する必要があります。時間内に解答するためには、問題の難易度や配点を的確に判断し、適切な時間配分をすることが求められます。時間管理がうまくいかない場合、問題解答に追われることになり、正確さや深い理解が欠けることがあります。

 

③解答方法や問題解釈の不備

これらも落ちる原因です。医師国家試験は、問題文や解答の選択肢が非常に複雑であり、文脈を正確に把握し、正しい解釈をする能力が求められます。また、試験に出題される問題の形式や傾向を把握し、正しい解答方法を用いることも重要です。これらのスキルを欠いている場合、問題を正確に理解できず、正しい解答を導くことができません。

 

④ストレスや不安の影響

医師国家試験は、合格に向けての長期的な目標であり、そのための準備には多大な労力が必要です。このような状況下での試験は、多くの受験者にとって非常に高いストレスを伴います。また、試験の結果が自己評価や将来の展望に大きな影響を与えるため、不安やプレッシャーが加わります。これらの心理的要素が、集中力や正確性に影響を与え、落ちる要因となることがあります。

 

⑤勉強方法や学習スケジュールの適切さ

医師国家試験は時間内に大量の問題に対応する必要がありますので、効率的な学習計画を組むことが重要です。適切なテキストや参考書の選択、講義や予備校の受講などの活用も必要とされます。しかし、落ちる人の中には、学習計画を立てる際に十分な時間と努力を費やすことができず、勉強の効果を最大限に引き出せていないケースがあります。

 

⑥試験対策の経験やテストテイクのスキル

医師国家試験は従来の学問的な試験とは異なり、臨床に即した問題文や医学的な判断力を問われるケースもあります。したがって、これまでの学問的な試験の対策だけでなく、模擬試験や過去の問題集を活用して、試験対策の経験を積むことが求められます。また、時間配分や問題解答の効率性など、試験を適切に進めるためのテストテイクのスキルも重要です。しかし、これらの経験やスキルが不足している人は、試験時間内に回答しきれずに不完全な解答を残すこともあります。

 

⑦自己管理の欠如

自己管理についても考慮すべき要素です。医師国家試験に合格するためには、長期的な計画や日々の学習スケジュールの設定、効果的な学習方法の選択が重要です。また、健康な体と精神状態を維持するための適切な生活習慣や休息も欠かせません。

 

以上のように、医師国家試験に落ちる人の特徴を考察すると、知識不足、勉強方法や学習スケジュールの適切さ、試験対策の経験やテストテイクのスキル、精神的な要因が関わっていることが分かります。医師国家試験は合格率の低い難関試験であり、個別の要因だけでなく、これらの要素を総合的に捉えて国家試験対策をしなければなりません。

 

まとめ

以上が、医師国家試験に落ちる人の特徴の一部です。ただし、これらの特徴が当てはまったとしても、必ずしも全ての受験者に当てはまるわけではありません。人それぞれの個別の要因や環境、経験によって受験結果は異なるため、一概に特徴を挙げることは難しいです。受験者自身が自己分析を行い、試験に向けた対策を練ることが重要です。

 

歯科衛生士ライター 西山

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