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一刻も早く摘み取りたい 不正咬合の”芽” 〜一刻も早く摘み取りたい 不正咬合の”芽”~ 臨床編I

一刻も早く摘み取りたい 不正咬合の”芽”  〜一刻も早く摘み取りたい 不正咬合の”芽”~ 臨床編I 関根陽平
開催日
11月27日(木)20:00〜21:00
講師
関根陽平 みはる矯正・歯科医院 院長
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こんな方におすすめ

小児の不正咬合の早期治療や予防矯正に積極的に取り組みたい一般開業医

  • 小児歯科医や矯正歯科医で、混合歯列期の咬合誘導の知識を深めたい方
  • 口腔周囲筋機能療法(MFT)や顎顔面成長発育に関心のある歯科衛生士

セミナーの内容

現代の子どもたちに見られる顎の「狭窄歯列」の原因

近年増加傾向にある狭窄列の原因として、スマホやパッドの使用による頭部の傾斜と口呼吸の習慣化を挙げ、舌の機能(舌背が口蓋に付くこと)が成長期の正中口蓋縫合への刺激としていかに重要かを力説します。U字型歯列弓の獲得が生体にとって望ましいというエビデンスに基づき、不正咬合の進行を防ぐ理論的根拠を示します。

ヘルマンの歯齢(Hellmanの歯齢段階)に基づく段階別のアプローチ

治療の進め方はヘルマンの歯齢に基づき、乳歯列期(0-6歳)混合歯列期(側方歯群交換期)のステージ別に詳述されます。特に、乳歯列期の反対咬合に対してはムーシールド装置を最初の導入装置として使用。さらに、ファンタイプ拡大床や3Dリンガルアーチといった可撤式・固定式の矯正装置を駆使し、叢生や大臼歯の埋伏・異所萌出への対応方法を、ビフォーアフターの臨床画像を交えて具体的に解説します。3Dリンガルアーチを用いた大臼歯の遠心移動やアップライトのメカニクスは、スペース獲得の有効な手段として深く掘り下げられています。

治療成功のための重要概念:長期的な視点と説明責任

小児矯正の成功は、「一発で治す」のではなく、「成長を共に歩みながら咬合を育成する」という考え方に集約されます。早期治療のメリット(成長発育の利用、非抜歯の可能性、機能的問題の改善)とデメリット(治療期間の長期化、患者の意思確認の難しさ)を明確にし、ゴールを18歳・20歳に設定して逆算して治療を進めることの重要性を強調しています。予測の難しさを正直に伝え、患者や保護者への丁寧な説明責任を果たすことが、治療の成功の鍵であると締めくくられています。

教えて先生

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