セミナーの内容
新渡戸先生による「クリンチェック」の動画解説
【内容のポイント】
この動画は、歯科矯正における複雑な症例の計画方法に焦点を当てています。
具体的には、抜歯を避けたい患者に対する「非抜歯矯正」の難しさや、クリンチェック作成時のポイントについて掘り下げて説明しています。
例えば、移動させる歯の量や角度を考慮しながら、予測実現性を高め、クリンチェック上で安定した治療計画を作る方法を学ぶことができます。
インビザラインなどのアライナー治療における要素
インビザラインなどのアライナー治療では、「提出量」「回転量」「アンギュレーション」などの要素が重要な役割を果たします。
新渡戸先生は、各歯の移動量を調整しながら、患者ごとのケースに応じた計画を立てる手法を丁寧に解説しています。
また、患者が「歯を抜きたくない」という要望があっても、工夫を凝らすことで、目標の歯列形成が可能であることも紹介されています。
「クリンチェック」の課題とポイント
動画では「クリンチェック」が持つ課題として、
長期間にわたる移動計画の実現性や、リセッション(歯肉退縮)リスクに対する考慮が強調されています。
歯の移動量を最適化するため、アライナーの回数や移動制限を見直すポイントも示されており、歯科医師が患者に合わせた最適な治療プランを提供するための実践的なアドバイスが豊富に含まれています。
伊藤先生による「適合していない義歯にクラスプを新製して合わせた症例(両翼鈎)」の動画解説
【内容のポイント】
イントロダクション
動画冒頭では、患者の悩みと治療方針が紹介されます。義歯のクラスプが破損し、義歯を適合できなくなった高齢患者の症例です。新しい義歯を作るのではなく、クラスプ修理を選択した理由として、患者の通院負担の軽減と治療回数の短縮が挙げられています。
クラスプ修理の計画
クラスプ修理に必要な準備が詳細に解説されています。模型の作製やレジンの削除、アンダーカット部分への対応など、修理前の下準備が治療の成功を左右する重要なポイントとして強調されています。
治療手順の具体例
実際のクラスプ作製手順が段階的に説明されています。金属線の使用方法、適切なスペースの確保、アンダーカットの処理など、精度の高いクラスプ作製を行うための具体的な技術が示されています。
調整と最終仕上げ
修理後の調整では、クラスプの適合性を確認し、模型上での着脱がスムーズであることを確認します。レジンの追加やティッシュコンディショナーの使用により、義歯が患者の口腔内で快適に機能するように最終調整が行われます。
治療の効果と患者の反応
クラスプ修理が完了した後、患者から喜ばれたエピソードが共有されます。高齢患者にとって負担が少なく、短時間で治療を終えられることが大きなメリットであることが強調されています。
まとめと今後の展望
動画の最後には、クラスプ修理を行うことで、義歯治療の選択肢が広がり、患者満足度の向上に繋がる可能性が示唆されています。また、この技術が歯科医療従事者全体のスキル向上に役立つことを期待するメッセージが伝えられています。
【トピックス】
義歯修理の効率化と患者負担軽減のポイント
クラスプ修理のための準備と具体的な手順
アンダーカット処理とレジンの適切な使用法
模型上での適合確認と修理後の調整
義歯修理のメリットと患者満足度向上への影響
伊藤先生による「歯が抜けたのでクラスプ新製と脱離ブリッジを用いた義歯増歯 単鈎×2」の動画解説
【動画のポイント】
1. 症例の概要
動画の冒頭では、患者が訴えた症状とその背景が紹介されます。歯の揺れと痛みを訴えた患者に対し、診察の結果、歯の脱落とブリッジの脱離が確認されました。治療方針として、義歯の増歯とクラスプ新製が選ばれ、患者負担を抑えながら短時間で治療を完了させることを目指します。
2. 義歯修理の計画
義歯修理における計画立案が解説されます。
- 増歯処置: ブリッジの適合性を確認し、それを活用して新しい義歯部分を作成します。増歯部分をスムーズに追加するためのアプローチが紹介されます。
- クラスプ新製: 左右の義歯部分に単鈎を新規作製し、安定性を高めることを目指します。必要なスペース確保やアンダーカットへの対応も詳述されています。
3. 修理プロセスの詳細
修理工程の具体例が提示されます。
- 模型作製: 印象採得後に模型を作製し、義歯の適合性を確認します。
- アンダーカット処理: クラスプ設置のためのスペース確保が行われます。適切なツールと技術で安全かつ効率的に加工する方法が解説されています。
- クラスプの作製: 単鈎を新規作製し、義歯の安定性を向上させます。曲げる際の注意点や、義歯の形状に合わせた調整がポイントとなります。
4. 修理後の調整
修理後の義歯の適合性を確認し、必要に応じて微調整を行います。
- レジンの使用: 増歯部分の固定やクラスプの補強に使用されるレジンの適切な使い方が示されています。
- ティッシュコンディショナー: 義歯の粘膜面の調整に使用し、患者の快適性を高める工夫が説明されています。
5. 患者への効果とフィードバック
修理後の義歯は、短時間で患者に提供され、日常生活への影響が最小限に抑えられました。患者からは心理性にも優れた仕上がりについて高評価を得ています。
6. 治療のメリット
本動画で紹介された治療法は、新規義歯作製に比べてコストと時間を抑えることが可能であり、患者と歯科医療従事者双方にとってメリットがあります。
トピックス
- 患者の負担を軽減する義歯修理のアプローチ
- クラスプ新製の手順と注意点
- アンダーカット処理の重要性
- レジンの使用方法と義歯固定技術
- 義歯修理後の適合調整と心理性の向上